カープ・ニュース (2002年11月) カープ・ニュースに戻る


曜日 できるだけ、良いニュースです!
1 日南秋季キャンプメンバー
【監督】山本【コーチ】松原、北別府、川端、長内、山崎、道原、石橋、阿部、高、山内
【投手】横松、河野、大竹、長谷川、河内、佐竹、大島、天野、玉山、林、筒井、矢野、酒井、広池、
ラミーレス、フェリシアーノ、ガルシア
【捕手】木村一、石原、倉【内野手】嶋、東出、兵動、野村、新井、松本、岡上、福地、栗原、
山本芳、フランコ【外野手】前田、町田、廣瀬、朝山、森笠、末永、カストロ

秋季キャンプ、日南・天福球場で始まる
広島の秋季キャンプが1日、宮崎県日南市の天福球場で始まった。投手力を含めた守りの
強化に加え、FA宣言でチームを去る金本に代わる「4番打者」の養成など3年目を迎えた
山本カープの課題は山積み。選手たちは精力的に練習メニューをこなした。今季13勝を挙げた
長谷川が、打者を背負った場面を想定して課題のクイック練習に取り組むなど、実戦を想定した
守備練習が多く行われた。山本監督は「主力は1年間の反省を踏まえ、若手は体力、技術の
向上を図る。やるべきことはたくさんある」と、選手に一層の奮起を促していた。早朝の雨は
上がったものの、練習は40分遅れの午前10時20分からスタート。しかし、すべての練習メニューが
終わったのは午後5時半をすぎており、ハードな内容のキャンプ初日だった。

広島、秋季キャンプスタート 金本の穴は現有戦力で補充
四番不在の中で宮崎・日南での秋季キャンプがスタートした。金本をFAで失ったことを受け、
山本監督は初日から左翼にコンバートする前田に直接指導を行った。「センターからレフトに
コンバートした自分の経験から、いろいろ話をした。本人は難しい、難しいと言っていたが、
慣れるのは早いはず」。金本の抜けた穴は新外国人と新井ら現有戦力のレベルアップで
埋めていく方針だ。

 新井、気迫の一塁「特守」
キャンプ初日。天福球場の左翼後方にある屋内練習場で、いきなり「特守」が始まった。
指名されたのは来季、首脳陣が一塁手で起用する方針の新井。捕手の防具をつけ、
松原コーチがノックする打球のワンバウンド捕球に必死の形相で取り組んだ。
一塁手で最も大事な悪送球の処理。「今のボールでベースから離れちゃだめだ」
「グラブを下から出せ」。一塁経験者の松原コーチの大きな声が飛んだ。山崎、高の両コーチも
加わった熱血指導は30 分間続いた。新井を一塁に固定するのは今季、三塁手を兼ねて
リーグワーストの17失策を犯した守備の負担を減らし、持ち前の打力を生かすのが狙い。
「不動の4番」金本がチームを去った今、新井には「主軸」への一層のレベルアップが
求められている。前日、金本のFA宣言に目を赤くした新井。黙々と特守、午後の特打を
こなす姿には自覚が見てとれた。「走攻守ともさらに上を目指す。今回は特に守備面。
守れないせいで途中交代されないようにしないと」。来季の目標に、金本が4番で2年間続けた
フルイニング出場を掲げた。「来季は4番を含めた上位での起用もありうる。ただ、守りを含めた
集中力の持続力がもっと必要」。山本監督は目を細めながら、注文をつけた。
チームの成長株から救世主へ。新井の挑戦が始まった。

 ウッダード“メジャー通算31勝”評価上々 
9日までテスト!メジャー通算31勝のスティーブ・ウッダード投手(27)=1メートル91、101キロ、
右投左打=が1日、日南秋季キャンプにテスト参加。首脳陣から合格点を与えられた。
今季はレンジャーズなどでプレーしたウッダードは「自分はコントロールを重視するタイプ。
いい感じで投げられた。契約してもらえるように頑張る」と55球のピッチング。北別府投手コーチは
「球持ちが長く、クロスで入ってくる」と評価。前日、27時間かけてアラバマ州から来日した
ばかりだが、直球、変化球のキレはまずまず。「向こうではイチローと対戦したこともある。
何とか合格したい」と9日まで行われるテストに全力を尽くす。

 金本、心はトラ色も「寂しさある」
心は虎一筋―。FA宣言から一夜明けた1日、金本は読売・松井のメジャー移籍による
自身のFA戦線への影響を完全否定した。決定的となっている星野阪神入りへ意志は固い。
金本は松井のFA宣言に「びっくりした」と驚きの表情を見せた。「読売は僕の抜けた広島より
3倍ぐらいの打撃を受けるんじゃない」。ただ、同じ外野手の抜けた読売の今後の動向には
「(話が)来るわけない」と断言。仮に獲得への動きがあっても断る腹づもり。
カープ時代から打倒Gは大きなテーマだった。ユニホームが違ってもその気持ちは変わらない。
この日は夕方から広島市内のスポーツジムで汗を流した。「悩むことはなくなったけど、
寂しさがある。でも、広島の街を捨てるわけじゃない」。故郷への愛着を胸に秘めて新天地に
思いをはせていた。

 松井余波も金本は阪神一筋
金本、ジャイアンツには揺らがず!FA宣言することを表明した金本は、阪神一本の姿勢を貫いた。
読売の松井が1日、メジャー移籍を宣言。松井の穴を埋めたい読売は、フリーエージェントとなった
金本も獲得候補として再調査を開始することになった。だが、金本にとって「打倒読売」は生きがい。
阪神移籍の意思は変わらず、YGブランドに挑戦状を叩きつける。松井メジャー行きの知らせは
金本にも衝撃を与えた。「ビックリした。(FA宣言)しないと思っていたから」。自身のFA表明から
一夜明け、広島市内で報道陣に応対。松井の決断に目を白黒させた。だが、もっと戸惑ったのは
松井FAという新事態が、金本の周辺にも波及するということだ。松井の流出により読売は
戦力補充に乗り出す。そのスタンスはFA選手をすべて再調査するというもの。
すでに表明した金本も当然、含まれる。それどころか同じ左の大砲で、ポジションも外野手。
松井の穴を埋めるにはうってつけ。阪神移籍が確実視される金本が、一転して「ポスト松井」の
ターゲットになった。しかし、そうした状況の変化にも金本の心は揺らがなかった。
「読売から話があれば? 分かりません。いや、来るわけがないよ。代わりに素晴らしい選手が
いっぱいいるんだから」。言葉を選びながらも、読売NOの姿勢を貫いた。金本にとって、読売は
あくまでも敵だ。広島で生まれ育った自称「田舎者」は、YGブランドに対抗心をむき出しにしてきた。
「たいした実績もないのに、読売のユニホームを着てるというだけでいきがっているヤツが多い。
そういう態度を見たら、打ちのめしたる、って燃えるんよ」。今季は前半戦不振だったこともあり、
読売戦も5本塁打。しかし、昨季はすさまじかった。打率4割1分5厘、10本塁打(28試合)。
ライバル読売との対決は、金本の雑草魂を支えてきた。「どうなるの? カープのボクより、
読売の松井の方が、3倍の大打撃でしょ。でも、バリー・ボンズ級のバリバリ(の新外国人)を
呼んできそうやね」。読売の今後の動向には関心を示した。だが、その関心度は他人事の域を
越えない。この日はトレーニングの合間を縫い、関係者へのあいさつ回りに追われた。
「悩むこともなくなって、スッキリした。まだ、寂しい気持ちが先だけどね。口説いた姉ちゃんに
フラれるより、数倍寂しい」。そのジョークに例えるなら、別れのつらさはあっても、その寂しさから
浮気に走る男ではない。たとえ読売が来ようが、広島に別れを告げた以上、阪神しか見えていない。

松井流出は朗報
金本の“FA流出ショック”を少し癒やせるグッドニュースだ。北別府投手コーチは1日、読売・松井の
メジャー移籍に「ウチだけじゃないけど他球団には朗報。読売戦は気分的にかなり楽になる」と話し、
読売の戦力ダウンを歓迎した。カープ投手陣は今季も松井にメッタ打ちに遭った。
長谷川、高橋建のローテ2枚がそれぞれ4本塁打を喫したのをはじめ、投手全体で
打率3割5分5厘、11本塁打、17打点を許した。松井を警戒するあまり、前後の高橋由、阿部らに
痛打を浴び、松井と勝負せざるを得ないケースも多かった。北別府コーチはため息交じりに言う。
「特に8月以降の松井はもう手がつけられなかった。自分の打撃を極める域にまでいったから。
黒田でさえ、そんなに悪くないこのコースの、この球をホームランされるか、ということが
あったから」。だからこそ「松井1人抜けるだけで本当に戦いやすくなる」は本音。
読売が補強のため、近鉄・中村らを獲得することになっても松井を欠く来年の読売打線は
“今年以下”と踏んでいる。「その分、余計に金本対策にも時間を割いたりできるね」と最後まで
上機嫌。主砲流出決定の翌日で、投手コーチと立場が違うから当然だが
「そういうことはコメントせん」と松井に関する発言を控えた山本監督とは対照的だった。

ヤード跡球場 屋根架け、年内に具体案
秋葉市長インタビュー、資金調達、急ぎ検討
広島市が民活で進める東広島駅貨物ヤード跡地(南区)の活用策で、商業モールを備えた
複合型オープン球場を提案している企業体「チーム・エンティアム」(米国企業、広島東洋カープ
などで構成)は、屋根架けを追求する市に対し、年内をめどに解決策を示すよう求めている。
できない場合は、九月から始めた事業化交渉を打ち切ることも視野に入れ、年度内に結論を出す
考えも表明した。市は対応できるのか。秋葉忠利市長に聞いた。
―エンティアムの提案にプラスし、屋根架けを追求する理由は。
「広島がにぎわい、二十一世紀の新たなライフスタイルを創造し、世界的なエネルギーの源になる
施設を造ることが、ヤード跡地の活用目的だ。だからこそ全市民的な合意がいる。
エンティアムの提案(事業費三百八十八億円)は素晴らしいが、屋根がない点で市民の意見は
まとまっていない。カープファンを増やしたいと願う人から見れば計画的な観戦ができる屋根が
ないのは不満だろう。ヤード跡地を活用する目的をエンティアムと共有できれば、協力関係を
築くことはできる。(屋根をめぐって意見の違いが浮き彫りになった)初協議の時点からすれば、
誤解は解けてきた。」
―屋根は建設費だけで約百二十億円。「必要ない」とするエンティアムに対し年内に解決策を
示すことは可能ですか。

「年内をめどに、エンティアムが交渉のテーブルで検討できるだけの具体的な案をつくりたい。
採算面などでエンティアムがこれ以上投資できない状況は理解している。屋根架けを強く
要望している経済界や市民の協力、行政の一部負担、屋根専用命名権の販売など、あらゆる
資金調達の手法を早急に検討する。市民レベルの募金運動を展開する場合は、経済界の
有志に実行委員会をつくってもらいたいと考えており、協力を呼び掛ける。簡単な事ではないが、
努力したい。その結果、屋根架けが実現できるのか、資金的に難しいということになるのか、
情報公開しながら市民の理解を進めていくことが大切であり、そうすれば結論はおのずから出る。」
―市土地開発公社にヤード跡地を先行取得させて約四年。市議会には市長の政治決断で
早期に結論を出すよう求める声が強くなっています。

「政治決断という言葉は格好はいいが、言うまでもなく、ヤード跡地を活用する目的は私個人が
評価を得るためではない。エンティアムが事業化を考えてくれていることは、三百八十八億円の
事業を展開する米国企業の誘致話があるのと同じ。広島にとって本当にありがたい話だからこそ、
すべての市民が祝福し、サポートできる施設でなくてはならない。それが事業を成功させる
ポイントではないか。」

 広島市が市民賞創設 長谷川さんら受賞
広島市は、市民に夢と希望を与え、市民活動を盛り上げた個人や団体をたたえる「市民賞」を
創設した。市役所で一日、表彰式があり、元広島東洋カープ投手の長谷川良平さん(72)=
中区=ら三人と一団体に表彰状が贈られた。第一回受賞者は長谷川さんのほか、
歌手井上わこさん(55)=中区、ビオラ奏者沖田孝司さん(44)=安佐北区、
市民グループ「ラッピー友の会HIROSHIMA」(岡田ミドリ会長)。表彰式には友の会を除く
三人が出席。長谷川さんは「野球から身を引いて何年もたつのに、栄誉ある賞をいただき
心から感謝したい」と喜んだ。「小さな大投手」と呼ばれた長谷川さんは十四年間で
百九十七勝を挙げ、カープ創設期を支えた。監督も務め、昨年に野球殿堂入りした。
目が不自由な井上さんは歌手デビューし、盲導犬の普及活動に取り組む。沖田さんは
原爆養護ホームや病院でのボランティアコンサートなどを続ける。友の会は、広島国際
アニメーションフェスティバルの公式ボランティアとして大会を支えた。市は、市政功労表彰や
ひろしまフェニックス賞などで市民の社会貢献やスポーツ、文化活動の功績を顕彰している。
市民賞は、より幅広い分野で身近な賞として設け、年一回の表彰を続ける。
2  金本阪神以外にも「含み」
フリーエージェント(FA)権の行使を表明している金本は2日、広島市内で、松井がメジャーへの
移籍を表明した読売との交渉について改めて触れ、「もし(獲得に)手を上げてくれれば
素直にうれしい。読売に限らず、どこが来ても」と微妙な心境の変化を語った。同外野手は
阪神への移籍が確実視されているが、他球団との接触の可能性にも含みを持たせた。

 使命はG倒…金本発言はまるで猛虎ナイン
FA宣言した金本が2日、広島市内のジムで会見し、移籍先として決定的と見られる阪神に
残りの現役生活を捧げる決意を語った。獲得に乗り出す動きのある読売に対しては
「倒したい」と拒否。星野仙一監督(55)が泣いて喜びそうなG倒宣言も飛び出した。
星野阪神の恋人には、すでに“猛虎魂”が宿っていた。阪神にとって球団創設以来、
宿命づけられたライバル。その読売に対して、FA宣言したばかりの金本が闘争心を
あらわにした。「倒したい?もちろん!松井がいなくなって、どこに行っても倒せるチャンスが
広がった。東京ドームで(読売に)勝つことが、余計うれしかった。お客さんの喜びようも違うしね」
赤ヘル戦士として11年間、テーマに掲げてきたのが打倒・読売だった。読売が最強というなら、
それを打ち負かすことは至上の喜び。その思いは新天地に移っても一緒。そのためにも、
FA移籍の選択肢に読売を加えるわけにはいかない。「読売は来ないというのが
基本にあるから、想像できん」。松井をFAで流失した読売は急きょFA野手の
身辺調査にも着手。金本にも、触手が伸びる可能性がある。だが、現時点で移籍先は
“阪神一本”だ。「年齢的にも、現役は移籍先で終わるでしょうね。間違いなく」
来年4月には35歳となり、星野阪神で骨を埋める覚悟だ。読売へ立ち向かうことが、
自身のプロ人生。甲子園と東京ドームの読売戦が、FA砲の輝く新ステージとなる。
もう広島のユニフォームに袖を通すことはない。金本が23日のファン感謝デー
(広島市民球場)を欠席する。「本当は出てあいさつをしたいんだけどね。和やかムードが
険悪になったらイカンから」。故郷でもある広島を出ていく男。ファンの中には、心中を
理解してくれない人もいる。「ビールびんが飛んでくるかも」というジョークも笑い事ではない。
真っ先に熱意を金本に。
FA行使を表明した金本は12日にコミッショナー公示され、翌13日には交渉は解禁となる。
2日、阪神の野崎勝義球団社長は速やかに対処し、獲得を目指す選手に対する誠意を
見せることを約束した。「気持ちとしたら、早くしたいなと思います」阪神は広島から
FA宣言した江藤(現読売)のときにも、ライバルチームのトップを切ってFA交渉に
臨んできた。成否は別にして、真っ先に熱意を相手側に伝える戦術は今回も変わらない。
「1日の松井くんのFA宣言で、読売さんが補強しなければと、公式に述べましたから、
そこらで動きがあるかもしれませんね」 松井のFA宣言により、ライバル球団が
どう動くかも注意を払う必要があるが、阪神の基本方針は変わらない。
解禁日の13日にも阪神・金本は誕生の運びだ。
【金本に聞く】現役は移籍先で終わるでしょうね。
広島からFA宣言した金本が2日、広島市内のジム「アスリート」前で
トレーニング前に現況を語った。
−−FAで松井を失った読売が、金本さんを調査するようです
「そりゃ、わからん。想像がつきませんわ」
−−読売を倒したいという思いはあるのか
「もちろんね。でも大変じゃね。清原さんも故障がちだし、江藤も不振だし。でも来年は
キッチリ整えてくるやろうし。やっぱり強いよね。あそこは。俺が一軍で始めのころは、
ヤクルトが強かったけどね。結局読売が優勝したけど、今は本当にあそこが強いよ」
−−移籍した先が現役最後の球団になるのか
「1回出たのなら、2つ3つ行くのもいい。ついでに勉強して…。(阪神コーチの)
達川さんみたいに。でも、それは現役終わってからでもね。他人の家の間取りを
見に行くのは、いいんじゃないですか。いいところは取り入れて。でも年齢的にも、
現役は移籍先で終わるでしょうね」
−−背番号10へのこだわりは
「あんまりないね、背番号に対しては。あんまり数字はないね。大学時代は5番だったけどね」
この日は広島市内のスポーツジムでトレーニング後、「人間ドックに入るよ」と言い残して
広島を離れた。場所は明かさず、約1週間の予定で静養に努める。
心身ともにリフレッシュしながら13日の交渉解禁日を待つ。

金本、ラブコールに応えた
読売が動こうとも、金本の虎一筋の思いに変わりはない。FA移籍を決心した金本は2日、
改めて“打倒読売”の思いと移籍先となる阪神に骨を埋める決意を語った。一方で、
金本を待つ阪神は、交渉解禁日となる13日にも入団交渉を申し入れることを決定。
なりふり構わない大補強を明言する読売をよそに、阪神は速攻交渉で“相思相愛の恋”を
成就させる。対抗馬のいない鉄板レースとも言われていた。金本が欲しい阪神、
阪神で力を試したい金本。しかし松井のメジャー挑戦が決まってから、風向きが変わってきた。
読売は早速、金本獲得の可能性を模索し始めており、阪神・野崎社長も「読売さんも
補強せないかん、と言っておられますからね。(動きは)把握してませんが」と、
警戒を強めている。ただし、変わらない部分がある。金本本人だ。この日、広島市内で
会見に応じた金本は、読売について「評価してくれるのはうれしい」としながらも
「分からんし、想像がつかん」と、YGキャップをかぶること自体がピンと来ない。
それどころか松井流出を受けて「読売を倒すチャンスが広がった。やっぱり東京ドームで
勝つとうれしかったからね」。ユニホームが変わってもG倒の魅力がうせることはない。
一方で、待つ側の阪神もでき得る限りの“誠意”を見せることを決めた。と言っても、それは
金ばかりではない。どれほど欲しいかを態度で示すには、いろんな方法がある。
野崎社長は、現時点でタンパリングの恐れがあるため慎重に言葉を選びながら
「早くしたいと思っています」と、決意を口にした。もちろん金本にアタックをかけるタイミングの
ことにほかならない。交渉解禁日は13日。この日から、総力を挙げての“金本詣”が始まる。
初交渉で、金本のハートをどれだけギュッとつかむことができるか。背番号にも気を配る。
広島でつけていた背番号は「10」。阪神では初代ミスタータイガース・故藤村富美男氏が
背負い、現在は永久欠番となっている。しかし金本は「あまり愛着はないよ」と、阪神には
追い風になっている。代わりに用意しているのが、心情に配慮してゼロからのスタートを
意味する「0」、もしくは故景浦将氏に始まり藤田平氏、和田豊コーチとタイガースの歴史を
担ってきた「6」の2種類。選ぶのは金本。0か6を背負って、東京ドームでG倒を果たす。
その夢を現実としてもらうべく、阪神は1歩目のダッシュを利かし、一気に相思相愛の恋を
成就させる気構えだ。

浜中、金本さん歓迎
キューバで行われるインターコンチネンタル杯に出場する日本代表は2日、成田発の
日航機で出発。機上の人となった阪神・浜中おさむは、FAで阪神移籍が濃厚な金本との
左翼手争いに意欲をみせた。誰であろうが、ポジションを渡すつもりはない。今大会で
日本代表の4番を任されるまでに成長した浜中は自信に満ちていた。「金本さんが入ったら
競争が激しくなるけど、また一から競争し直せばいいんです。いい刺激になって、
向上心が芽生えてくる」ときっぱり言い切った。むしろ、金本の野球に取り組む姿勢には
尊敬の念を抱いているだけに、移籍は大歓迎。「情熱を持ってやっている方ですし、
勉強になります。ぼくもそれ以上に練習をしないといけないし、刺激になります」。
金本を生きた教材としてさらなるレベルアップをしようという狙いもあるからだ。
来季の夢も膨らむ。金本とヤクルトの退団が決定しているペタジーニが加入することを
想定して「本当に強くなるでしょう。来年は9月くらいまでは優勝争いできそう」と、
あくまで前向きにとらえ、目を輝かせた。インターコンチ杯では主砲として、チームを
金メダルへ導くことを決意している。前回の99年の豪州大会出場時には22打数3安打。
不調が響き、屈辱の銅メダルに終わった。「ありえへん数字で、むちゃくちゃへこみました」と
振り返ったが、今年は違う。「この前よりも力はついてますし、代表としての責任感を
持ってやります」と胸を張った。舞台は世界。前日には松井がFA宣言して大リーグ挑戦を
表明したが、「ぼくは全くメジャーに行きたいとは思わない。タイガースを愛している。
日本でしっかりした成績を残さないと」と“タイガース愛”を強調して、来季をその勝負の年と
位置付けた。田淵打撃コーチから「しっかりやってこい」と送り出された。入団7年目。
日本代表の主砲を担うまでに成長し、自覚も芽生え始めた浜中が、
キューバを足がかりに、飛躍を誓った。

読売、巻き返しへ本格調査
FA戦線参入を決めた土井球団代表が休日返上で球団事務所にこもり、権利取得者の
本格調査を開始した。ライバル球団の動向も視野に入れ「他球団はかなり進んでる感じが
するし、報道を見てるとガチガチに決まってるようにも見える」と発言。阪神入りが濃厚と
伝えられる金本への関心をうかがわせた。「出遅れは響くだろうけど、頑張る。
(交渉解禁日となる)13日を念頭に早めにやっていく」と巻き返しに本腰を入れた。

 新井“金本離れ”できません
できれば夢であってほしい。新井が兄貴分と慕っていた先輩金本のFA移籍のショックで
傷心の日々だ。日南秋季キャンプ2日目もあまり身が入らない。「めめしいけど仕方がない。
僕の場合、当分引きずります」とため息を吐いた。練習中もどこか上の空だ。「走ったり、
打球を追っている瞬間にフッと金本さんのことを考えてしまう。昨日、電話で、とにかくお前は
キャンプで頑張れ、と言ってくれたんですけど」。親離れならぬ“金本離れ”ができなくなっている。
そんな新井を山本監督は、来年の4番候補の1人に挙げている。「僕が4番?
あるわけないでしょ。でもカープの史上最年少4番はだれですかね」と色気があるのかないのか、
ほとんど支離滅裂。新井クン、早くこのトラウマから脱しないと、まずいぞ。

日南秋季キャンプ クイック投球特訓中
広島の日南秋季キャンプで、投手陣が「クイック投球」に徹底して取り組んでいる。
狙いは今季リーグ5位だった盗塁阻止率の向上。首脳陣は打者や走者を置いた実戦形式で
数多く投げさせて、投手の意識や技術のレベルアップを図る。実戦形式の練習は、
1日2投手が指名され、約30分間セットポジションで投げ続ける。盗塁されたり、逆に走者を
けん制で刺したりすることも。投球の始動から捕手のミットに収まるまでの時間を
畝スコアラーらが計測している。「いいクイックでも、ど真ん中に投げたら何にもならん。
打者に打たれず、盗塁もされない。ブルペンじゃ分かってもらえないから」と北別府コーチ。
山本監督も厳しい。自らストップウオッチでクイックが課題の長谷川の投球を計り、時には
「計測しとる時だけ速く投げるな」と活を入れる場面もあった。今季の盗塁阻止率は
3割2分3厘。一昨年2割5分5厘(リーグ最下位)、昨年2割8分7厘(同5位)に比べれば
上向いた。捕手との共同作業とはいえ、投手陣にも意識が少しずつ浸透してきている。
しかし、リーグ最下位のチーム防御率4・36の一因にもなった制球の甘さも見られる。
現在、クイックが最も速いのが高橋建の1秒00台、遅い長谷川は1秒40台。
キャンプ終了までに参加17投手が、常時1・3秒以内を目指す。山本監督が掲げる
「投手を含めた守りの強化」の成否を左右するポイントになりそうだ。

これぞカープのあるべき姿!?伝統の猛練習復活!!
金本ショックを吹き飛ばせ!金本ショックを吹き飛ばそうと、山本監督が日南キャンプで
陣頭指揮に当たっている。2日目のこの日も左翼転向の前田をマンツーマン指導。
捕手特守では金本の東北福祉大の後輩で1年目の石原に100本ノックを浴びせた。
「途中から頭が真っ白になった」と石原。「泥にまみれて、知らないうちにうまくなるのが
一番なんや」と伝統の猛練習復活を山本監督は宣言していた。

 河内、“球”磨かざれば光なし 実戦形式で課題克服へ
前田も認めるお宝左腕!実戦形式の中で内角攻めと盗塁対策の徹底を目指す日南
秋季キャンプ2日目の2日、左腕・河内が打者、走者を置いてシート形式の投球練習を
行った。クイックの場合、初動からフィニッシュまでの目標タイムは1.3秒以内。
スコアラーがタイムを計測し、来年から一塁ベースコーチを務める高コーチも
クセを細かくチェック。「実戦形式の方が緊張感はあるし、課題の内角も納得のいく球を
投げることができた。これまでは良くても悪くてもただ投げるだけだったけど、
投げながらイメージ通りに修正ができるようになってきた。これを春につなげていきたい」
今季は14試合に登板し1勝7敗、防御率5・08。後半戦の秘密兵器とされ、
1軍合流直後の7月18日の阪神戦(甲子園)でいきなり勝利投手となったが、以後は
すべて先発で7連敗。3年目の左腕は期待を裏切った分、自分に厳しさを課していた。
登板中に打球が左腕に当たり周囲をヒヤリとさせた。心配した前田も「宝なんだから
気をつけろよ」と言葉をかけた。埋もれたままの宝を、来年までに輝くものにしなければならない。

 佐竹、金本封じだ! 契約更改スタート
インサイド攻め遠慮しない!キャンプ地日南などで契約更改がスタート。
FA移籍が決まった金本の広陵の後輩でもある左のサイドスロー佐竹が金本封じを宣言した。
「先輩でずっとお世話になった人。球団が決まって落ちついたら、あいさつをしようと思っている。
でも、これからは敵。インサイドの球で腰を引かせるように遠慮せずに向かっていく」と
内角勝負を挑む決意を語っていた。

 大竹、現状維持
契約更改交渉が2日に始まり、ドラフト1巡目の新人、大竹は現状維持の年俸600万円、
昨年のドラフト1位で、今季初登板を果たした横松も現状維持の年俸600万円でサインした。
河野は200万円減の年俸1100万円で来季の契約を結んだ。

契約更改
河野昌人1100(▼200)、佐竹健太670(0)、横松寿一600(0)、大竹寛600(0)
山本翔540(0)、国木剛太480(0)、天谷宗一郎450(0)
3 誕生日:原伸樹(ファーム打撃コーチ)

 ポスト金本へ 広瀬、打撃向上へ猛練習
「くそう。打てん」。打撃ゲージ内でもがき苦闘しているのは、外野のレギュラー獲りに
不可欠な打撃向上に取り組む廣瀬。金本が抜けた穴を埋める「若手の代表格」
(山本監督)にとって、来季にかける思いは強い。鋭いスイングで左中間方向に快打を
連発する。だが、続かない。左肩が開き、上半身だけで打つ形になって凡打が続く。
「まだまだ振り込みが足りないから」と顔つきが厳しくなった。それでも、右ひじや
右足肉離れなどの故障が続いてもう一つ覇気が感じられなかったシーズン中とは
打って変わり、「戦う姿勢」がのぞく。外野の一角が空く来季は町田、浅井をはじめ
廣瀬らにとってまたとないチャンスだ。「広瀬の守りと肩は十分通用する。あとは打力」と
山本監督。本人も「外野手は打って何ぼの世界。町田さん、浅井さんには負けられない」。
練習の合間もバットを離さず、握りを確かめる。この日も、東出とともに最後まで天福球場に
残っていた。「やり抜くしかない。秋のキャンプで精神面から鍛え上げ、さらにやり続けることが
できれば、新井のように自然と技術が上がってくる」。外野を黙々と走り込む廣瀬の姿を見守る
山本監督が言った。「勝負の3年目にしたい」。廣瀬はそう口にして、バットを力強く握り締めた。

 新井、急性胃腸炎でリタイア…愛弟子に“金本ショック”
日南秋季キャンプ、居残り特打などキャンセル。精神的な金本ショックが後継者の肉体にも―。
広島の日南秋季キャンプで3日、FA宣言した金本の後継者と期待されている新井が
急性胃腸炎でリタイアするアクシデントが発生した。「順調に力をつけているし、来年は
四番ということもありうる」と山本監督が期待をかけていた若き大砲。この日もフリー打撃では
快調にサク越えを連発していたが、途中で胃の痛みを訴え、予定されていた居残り特打と
強化練習をキャンセル。日南市内の病院で治療を受け、宿舎で静養に努めた。
山本監督も「疲れが出たのかな」と心配顔。金本とは師弟関係にあり、日南入り後
「とにかくキャンプに集中して頑張れ」と金本から激励の電話を受けていたが、
やはりショックは隠しきれなかったようだ。症状は軽かったが、4日の練習は様子を見て決める。

 長谷川 金本さん覚悟
今季チームトップの13勝を挙げた長谷川が3日、FA行使による阪神移籍が決定的な
金本を、来季の対戦で徹底的に抑えると誓った。「いろいろお世話になった人なので、
やっぱり投げづらいけど、来年対戦する時は心を鬼にします。抑えることが、
金本さんに対する恩返しになる」と話した。若手投手とベテラン野手。立場は違ったが、
長谷川にとって金本は特別な存在だった。9勝を挙げてブレークした昨オフ、
「このオフが大事やぞ。絶対にテングになって遊ぶな」と真っ先に忠告してくれたのが
金本だった。それ以外にも公私にわたって面倒を見てもらったという恩がある。
感傷はオフの間に捨て去る覚悟だ。金本封じのイメージも頭にある。
「どんどん内角を攻めたい」。内角速球で体を起こし、フォークで空振り―。
無類の阪神キラーが来季、阪神の主砲となる先輩を全力で仕留める。

投手陣が金本対策に本腰
「内を真っすぐで突け!」北別府投手コーチ。阪神移籍が確実視されるFA金本対策に、
投手陣が本腰を入れはじめた。北別府投手コーチは「投げにくいとは思うが、それでボールが
先行してはいけない。逃げたらダメ。内を真っすぐで突ければ、今年の金本なら最後は
外でも内でもフォークでも抑えることはできる」とキッパリ。チームにはデータが豊富に
残されており、詳細な分析にも自信を見せた。今季13勝の長谷川も「お世話になった人だけど、
気持ちを鬼にして投げます」と金本封じに意欲を見せていた。


契約更改
広池浩司800(△230)、嶋重宣700(▼60)、松本奉文670(▼50)、栗原健太600(△60)
兵動秀治580(0)、甲斐雅人540(0)、石橋尚登440(0)、田村彰啓440(0)
4  「左の中継ぎの座」確保へ、広池が意欲
シュート習得に取り組む広池の必死の形相に、「左の中継ぎの座」確保にかける決意を見た。
天福球場の右翼後方にあるブルペン。2日前に出た腰の違和感は「もう治った」と言い切り、
シュートを中心に55球を投げこんだ。「まだ曲がりが一定しない」「シュートを覚えない限り
左打者は抑えられない」「来季、使えるボールにしないと…」。口から出てくるのは、
厳しい言葉ばかりだ。今季、左のワンポイントとして42試合に登板した。右打者は打率2割8厘と
結果を出したが、肝心の左打者には3割3分と打ち込まれた。北別府コーチは「左打者の内角を
厳しく突ける球がなく、外角を狙い打たれた」と指摘する。もともと、直球がスライダー回転する
癖があり、左打者の内角を狙った球が真ん中に入って痛打を浴びた。シュート習得に活路を
見いだす決意を固めた今、キャッチボールもシュートの握りだ。新球習得への並々ならぬ
思いがのぞく。今オフ、球団が左の中継ぎとして元阪神の西川、元ヤクルトのニューマンの
獲得に乗り出しており、競争激化は避けられない。「人は関係ない。自分を磨くだけ。
だからシュートが必要なんです」。危機感をバネに、広池の課題克服への取り組みが続く。

 福地、チームNo.1の俊足武器に…打撃向上でレギュラー奪取だ
東出のコンバート決定で、日南秋季キャンプから二塁レギュラー争いが激しくなってきた。
第1クール最終日の4日も、東出、福地、兵動が揃って早出から参加。全体がアップ中のときに
東出と福地がノックの雨に打たれるなど、互いの存在を意識しながら、レベルアップに努めている。
東出はこの日、ソックスを計3枚替えた。それだけ土と汗にまみれている。福地も負けていない。
ユニホームを真っ黒にしながら、首脳陣にアピールする毎日だ。「東出のことは意識せず、
自分のできるだけのことをやっていくだけ。今年は終盤に一番でスタメン出場するチャンスを
与えられたけど、その中で試合に出続ける難しさも分かった。その経験を生かしていきたい」
福地の武器はスピード。打撃に確実性が増せば、足でチームの勝利に貢献することができる。
今季は一番打者が固定できずに、得点能力が思うように上がらなかったチーム事情があるだけに、
福地の成長に周囲も期待をかけている。「東出もショートのときと動きが全然違っている。
でもレギュラーを約束されているものじゃない。福地もいるし、競争の中で勝ち取らないと」と
山本監督。競争は春まで続く。

 野村が自打球で鼻骨骨折
日南秋季キャンプに志願参加中の野村が4日、打撃練習中に自打球で鼻骨を骨折した。
日南市内の病院で検査の結果、目や脳に異常はなく、数日間の安静が必要で全治2週間と
診断された。金本のFA流出ショックが残るチームが一瞬、騒然とした空気に包まれた。
事故は昼過ぎ。野村が左翼後方の室内練習場でマシン打撃中、打ち損じの自打球が
顔面を直撃した。顔を両手で押さえ、何とか自力で歩いて天福球場ベンチに戻った。
すぐに手配された救急車のサイレン音が響き、振り替え休日で普段より多い見学のファンが
大勢取り巻く中、野村は球場玄関から救急車に乗り込んだ。検査後、整形専門外科で
整復治療を受けた。夕方、宿舎に帰り、「大丈夫。また頑張るよ」と話した。キャンプは離脱せず、
6日の第2クールから様子を見て練習を再開することになった。試合でも珍しいが、練習中の
自打球が顔面に当たるケースはさらにまれだ。野村は、金本が抜けて来季もチームの精神的
支柱として欠かせない存在。鼻骨骨折とはいえ、比較的軽症で済んだのは不幸中の幸いだった。

 野村が鼻骨骨折でリタイア、全治2週間、安静2、3日を要する
宮崎・日南で行われている秋季キャンプに参加中の野村が4日、鼻骨骨折でリタイアした。
野村は、室内での打撃練習中に自打球を鼻に当て、負傷。球場から救急車で日南市内の
宮崎県立病院に直行し、精密検査を受けた。結果は「鼻骨骨折で全治2週間」。
鼻の整復手術を受け、2、3日の安静が言い渡された。野村は、キャンプ参加続行を
希望しており、安静期間中の様子を見て、帰広するかどうかを決める。
宿舎に戻った野村は、「恥ずかしいから聞かないで。明後日から頑張る」と話した。
5日は練習休み。広島には帰らず、6日の第2クールから練習する予定。

 元ヤクルトのニューマン獲得へ
広島が元ヤクルトのアラン・ニューマン投手(33)=198センチ、109キロ、左投げ左打ち=の
獲得に乗り出していることが4日、分かった。近く米コミッショナー事務局へ照会する。
昨年、来日したニューマンは2年間で通算59試合に登板し、5勝7敗0セーブ、防御率3・82。
10月7日に自由契約となり、韓国プロ野球などでテストを受けていた。本人は日本でのプレーを
希望しているという。球団は、補強ポイントである中継ぎのできる左腕投手の獲得を進めていた。

 “金本のパートナー”多田打撃投手、突然の退団、秋季キャンプ後に
金本の練習パートナーを務めてきた多田打撃投手が、秋季キャンプ後に退団することが4日、
明らかになった。多田は日南で行われた契約更改で一身上の都合により契約を更新しない旨を
伝えたもの。多田は「家族をずっと千葉に残していることもあるので…。今後のことは、まだ
決めていません」と語ったが、今後はFA移籍する金本と行動をともにする可能性も出てきた。

 金本は新天地行きに備え温泉でオーバーホール
広島からFA宣言した金本は東北地方の温泉でオーバーホール。2日夜に出発して以来、
知人に紹介された施設で体の疲れをとっている。「人間ドックに入るようなものよ。
広島に帰るのは8日ぐらいになるんじゃないかな」阪神とのFA交渉の前に疲れはとっておきたい。
交渉解禁の13日まで家族水入らずの時間を過ごすチャンスだったが、あえて体の手入れを優先。
すべては新天地にかける意気込みだ。
5 誕生日:片岡新之介(ファームバッテリーコーチ)

 彩が丘小で西山が指導
広島市佐伯区の彩が丘小六年の児童百十六人が五日、西山から、ボールの投げ方や
受け方などの指導を受けた。同校グラウンドで西山選手は、キャッチボールする児童に
「相手の胸に向かって投げて」と声を掛けて回った。トスバッティングでは、子どもたちに
バットの角度と力の入り具合を比べさせながら「バットの先が下がると力が入らない」ことを
体感させていた。児童たちは盗塁を刺す秘けつを尋ねたり、西山選手が打ったボールを
キャッチしたりして触れ合った。地元の軟式野球チームでセンターの池田翔君(11)は
「教わった通り前足をまっすぐ踏み出して投げたらコントロールが良くなった。
これからも意識しようと思う」とうれしそうだった。今回の指導は、市が昨年度から始めた
プロ選手たちを学校に派遣する「Doスポーツ体育指導者招へい事業」の一環。
カープ選手は今後十二月上旬まで、市内十五の小学校を手分けして訪れ、児童を指導する。

 嘆きの西山、金本対策にはやくも弱音
金本対策、早くもお手上げ?広島のベテラン捕手・西山が阪神にFA移籍が濃厚な
金本について弱音を漏らした。「内角を執ように攻めてもひるむような選手じゃないし。
春季キャンプでコーチからデータや対策は出るし、それを基に攻めていくだけ…」。
この日は、広島市内の小学校で行われた野球教室に出席。児童たちを熱心に指導した。
親友ということもあり、総てを知り尽くした男だからこそ分かる金本の実力。
弱点探しに四苦八苦しそうだ。

 亜大の永川、プロ入り表明
自由獲得枠で広島入りが有力視される亜大の永川勝浩投手(21)=新庄高出=が5日、
プロ入りを表明した。永川投手は「誘いがあれば、あこがれのプロで野球をしたい。
プロでやれればいいので、どこの球団と決めていない。両親や内田監督と相談して決めたい」と
話した。この日、青学大との優勝決定戦に先発。時折150キロを超える速球に、落差の大きな
フォークボールを交えて15奪三振、2安打完封で優勝投手になった。今季は調整遅れで
3試合に投げ1勝1敗。通算成績は6勝4敗。広島との交渉は7日以降の予定。苑田スカウトは
「打者に向かう気迫がいい。スタミナもあり、即戦力でいける」と期待を口にした。

“金本の天敵”ニューマン獲りへ
広島が金本への刺客を用意した。主砲金本のFA流出が事実上決定した広島が、
金本が苦手とする前ヤクルトのアラン・ニューマン投手(33)の獲得に乗り出していることが
5日、分かった。ニューマンはヤクルトでおもに中継ぎとして活躍した。在籍2年間で59試合に
登板し5勝7敗。今季限りで自由契約になったが、中継ぎ不足の広島は日本での実績のある
ニューマンを調査。とくに金本をカモにしている点に着目した。今季7打数1安打2三振と
ほぼ完ぺきに抑え込んだ。広島は阪神移籍が確実視される金本にはメンツにかけても
打たれるわけにはいかない。そこで金本キラーのニューマン獲得に動き出した。
ニューマンは来季も日本でのプレーすることを希望している。すでに広島とは条件面でも
ほぼ合意に達している。今季までは天敵だったニューマンが立場は一転して頼もしい刺客となる。

 元ヤクルトのニューマン獲得
広島が元ヤクルトのアラン・ニューマン投手(33)を獲得する。既に条件面で合意に達しており、
5日、コミッショナー事務局に身分照会の手続きを取った。近日中にも正式契約を結ぶ。
ニューマンは今季限りでヤクルトを退団して自由契約選手となった。広島は左の中継ぎ要員を
期待している。ニューマンは昨年来日し、ヤクルトでの2シーズンは通算59試合で5勝7敗。
10月7日に自由契約となり、韓国プロ野球などのテストを受けていた。
今季、左腕投手のコマ不足に悩んだ広島が獲得へ調査を進めていた。

 元ヤクルトのニューマン獲得
広島が、今季までヤクルトに在籍したアラン・ニューマン投手(33)=198センチ、109キロ、
左投げ左打ち=を獲得することが5日、明らかになった。コミッショナー事務局を通じて
身分照会も完了。条件面の細部で合意に達せば、近日中にも入団が発表される。
同投手は10月7日にヤクルトを自由契約になっていた。左の中継ぎ投手を
補強ポイントにしていた広島は、日本で実績のあるニューマンの獲得を決めた。
同投手は今季まで2年間ヤクルトに在籍。昨年は主に先発として17試合に登板し
3勝4敗防御率4・18。今季は開幕から3試合に先発したあとは中継ぎに転向し
42試合に登板し2勝3敗防御率3・52の成績を残した。直球は140キロは出ないものの
カットファストボールなど多彩な変化球で打たせて取るタイプの投手。ヤクルトでは来季の
戦力構想から外れ、自由契約選手となっていた。退団後は韓国プロ野球などのテストを
受けていたが、広島が獲得に動いた。コミッショナー事務局に身分照会も行い、
条件面の細部を詰めて正式に入団が決まる。既に阪神から戦力外通告を受けた
西川慎一投手(35)の獲得を決めており、2人の実績のある中継ぎ左腕を獲得したことになる。

 西武の河田雄祐(元カープ選手)が現役引退し西武の打撃コーチ補佐に就任

 「メジャー流」のトレーニングスタイルに
第1クールの終わった広島の日南キャンプで、トレーニングスタイルが例年と大きく
変わっている。米大リーグのサンフランシスコ・ジャイアンツに在籍した
橋本トレーニングアドバイザーによる新しい試み。山本監督は「これがメジャー流だ」と
効果を期待する。練習前のアップが軽めになった。ランニング主体から、チューブを両足に
巻いて歩く太もも内転筋のストレッチや、片方の足だけで立つなどの約10種類の
バランストレーニング中心になった。けがの防止が目的で、負荷の高い運動はしない。
従来は、アップに2時間近くかけ、体力を消耗して投打の練習メニューに入っていた。
集中力を残して打撃、投球、守備の練習に全力で取り組めるようにするのが狙い。
山本監督は「メリハリの効いたメニューになっている」と話す。体力アップは投打の練習が
終わってから。ダッシュなど負荷のかかるメニューが取り入れられ、締めは約8分間の
ランニング。橋本トレーニングアドバイザーは「最後は疲れの原因となる乳酸を
取り除く運動をし、疲れを残さないようにしている」と説明する。「3勤1休」から以前の
「4勤1休」に戻し、5日はキャンプ初の全休。「休む時は休んで疲れを癒やす」という
トレーナー陣の方針の下、温泉に出掛ける選手が目立った。
トレーニングと休日の見直しは、5年連続Bクラスにピリオドを打つ取り組みの一つだ。

 セ・リーグ、来季公式戦日程を発表、パと同時に金曜日開幕
セ・リーグは5日、2003年公式戦の日程を発表した。開幕日はパ・リーグと同日の3月28日で、
01年の上位3球団の主催によりヤクルト−広島(神宮)、読売−中日(東京ドーム)、
横浜−阪神(横浜)の3カード。3月開催は4年連続で、金曜日の開幕は2年ぶりとなった。
今季はサッカーのワールドカップ(W杯)の影響で6月に10試合だけという変則日程だったが、
来季は例年通りとなる。
阪神は地元開幕戦を4月4日から、昨年と同じく大阪ドームで
行うことになった。本拠地以外での開催は6月14日、15日のヤクルト−広島が、
いわき、ひたちなかでそれぞれ6年ぶりのセ公式戦開催、4月15日の横浜−中日は
5年ぶりの熊本開催となる。本拠地以外での開催は今季より3試合減って55試合となり、
球団別ではヤクルトの12試合がトップ。最長連戦は読売、ヤクルト以外の4球団が行う
9連戦となっている。
(なぜ、読売とヤクルトだけ、9連戦が無いのか、かなり疑問!
だけど、そんな不利をはねのけるような「ブッチギリ優勝」をカープには、してほしい!)

 金本が中村にラブコール「セに来て!」
広島からFA宣言した金本が5日、FA宣言した近鉄・中村紀洋内野手に
「セ・リーグに来てほしい」とラブコールを送った。阪神入りが濃厚な金本にとって、
同一リーグなら闘争心も高まる。来季のセ界は『カネ・ノリ対決』が名物となる!?
新天地への挑戦を前に、願ってもない展開だ。オフの主役の1人である中村がFA宣言。
国内で静養旅行中の金本が“吉報”に気持ちを高ぶらせた。ノリよ、一緒に
盛り上げようぜ!電話取材の受話器の向こうで声が弾んだ。
「セ・リーグに来てほしい。たとえ同じチームでも、読売でも、どっちにしても励みになる。
同じチームでも、負けんぞという気になるしね」セ・リーグ志望の金本には、阪神が
13日の交渉解禁直後にも交渉に乗り出す。一方、中村は読売が名乗りを挙げるのが
確実だ。メジャー移籍の可能性もあるが、読売・中村Vs阪神・金本が実現する可能性は
大。闘争心を感じながら同じグラウンドで力勝負を演じたい。体に流れるスラッガーの
血が、熱い言葉を生んだ。読売・松井がFAメジャー挑戦を表明。読売の4番が
抜けたことで、来季はメジャーに人気を奪われる危機感もある。そんなとき、
『カネ・ノリ対決』が名物になれば…。フルスイングのガチンコ対決が、球界の救世主に
なるかもしれない。「(FA宣言後も)近鉄に残る道があるんでしょ。
今からが大変だと思う」。広島残留との間で苦悩した男だからこそ、争奪戦を控えた
中村の立場を思いやった。相手が強いほど、気合が入る。渦中のFA砲も、ノリとの
アーチ対決が実現する日をじっと待っている。

 金本、ノリをセに熱烈勧誘
ノリよセ・リーグに来い―。FA宣言して阪神移籍が濃厚な金本が5日、
極秘の地で行うオーバーホール先から、FA宣言をした近鉄・中村に熱きエールを送った。
悩みに悩んだ末、広島退団を決意し新天地で活躍の場を選んだ。
今は喧騒(けんそう)から離れ極秘の地で体を休める。そんな金本に中村のFA宣言の
知らせが届いた。「よくぞ悩んだというか、ノリは近鉄に残る道もあるんでしょ。
今からが大変だと思う」と、自分と同じ境地にいたスラッガーを思いやった。
続けて「セ・リーグに来てほしいね。たとえ同じチームでも読売でもどっちにしても
励みになる。同じチームでも負けんぞという気になる」と、エールを送った。
自身の阪神入団がすでに決定済みのような物言いだったが、それだけ中村のFA宣言が
金本の魂を揺さぶった証拠。同一リーグでの“しのぎ合い”に思いをはせた。
以前、中村について「セ・リーグでも通用する」と太鼓判を押したことがある。
「パ・リーグから来た左打者は、セ・リーグの投手が投げる落ちる球に
戸惑うかもしれないが、右打者にはそんなに落ちるボールを投げない。
うちの新井がいい例。スライダーを苦にしない右打者は、セ・リーグでも通用する」と
持論を展開した。打撃スタイルは違うものの、球界を代表する打者にとって
ライバル出現は大歓迎。それが伝統のTG戦で実現すれば、野球ファンにとっても
こたえられない楽しみとなる。
6 誕生日山本芳彦

泥まみれ燃える福地 9年目の定位置奪取に光
今日も福地のユニホームは真っ黒だった。連日の特守で、体が打球に自然と
反応しているようだ。「最初で最後になるかもしれないけど、今は光が見えてる。
はっきりと」。プロ9年目。野球人生で初めて巡ってきた定位置獲得のチャンスに
燃えている。シーズン終盤で「1番・二塁手」に起用された19試合が、キャンプの
取り組み方を一変させた。現在の力はレギュラーに届かないことも知った。
逆に「試合に出してもらい、できなかったことが分かったから、それを練習でクリアする。
もう練習のための練習ではなくなった」と言い切る。守備練習は捕球から送球まで、
実戦を踏まえた動きになった。トスプレーの一つひとつに併殺をにらんだタイミングを探る。
不格好な捕球でも「絶対にアウトにする」という姿勢がある。打撃練習でも常にカウントや
走者を想定。投球コースから打球の方向やゴロ打ちを徹底し、出塁の可能性を
探る意識を強くした。キャンプ前、首脳陣から東出の二塁コンバートの説明はなかった。
「言葉はなくても、雰囲気で分かりました」。レギュラー不在のセカンド取りへ。
退団した笘篠コーチが現役時代にセカンドで使ったグラブをもらい、ノックを受ける。
「マメのできにくい体質」という手のひらは硬くなり、左手甲の親指付け根は素振りで
すれて荒れた。その顔は日ごとに、はつらつさを増している。

「再就職」求め36選手が参加
プロ野球の戦力外などになった選手を対象にした12球団合同トライアウト(入団テスト)が
6日、横須賀スタジアムで行われた。昨年に次ぐ実施で、多くの選手を1度に
見られることから日本のプロのほか社会人や台湾球界関係者も姿を見せ、
参加の36選手は“再就職”へ懸命のプレー。昨年10勝したヤクルトの
入来智投手(元カープ)も受験した。「故障があったがまだ投げられる。
1週間待って電話がなかったら…。祈るしかありません」と神妙な表情だった。
既に球団ごとのテストが行われているため、熱気はいまひとつ。日本プロ野球選手会の
松原徹事務局長は「本当に欲しい選手は、球団のテストで他の球団に取られないように
されてしまう。日程などを考えないと」と問題点を挙げた。
26日には甲子園で第2回トライアウトが予定されている。

契約更改(予定)
河内 貴哉天野浩一玉山健太大島崇行
7  「金本ショック」後遺症解消は若手の奮起
カープのキャンプ取材で危ぐしていたことがある。キャンプイン前日(10月31日)に
フリーエージェント(FA)宣言した「金本ショック」の後遺症である。4番打者が抜けた
戦力面以上に、その存在感の消滅が怖かった。ベテラン選手の中でも金本の
面倒見の良さは際立っていた。治療先の紹介は当たり前。投手や野手の隔てなく、
「10勝したら○○をプレゼントしちゃろう」「気を抜くとどやしつけるで」と気をかけていた。
FA騒動中、チーム内に残留の嘆願署名の声が出たのもうなずけた。実際に打撃投手の
1人が退団し、金本と行動を共にする。球場正面の出店から金本グッズが消え、
寂しさはある。だが、グラウンドに後遺症はない。むしろ世話になった若手外野手が
張り切っている。6日の実戦打撃で廣瀬が3打数3安打、朝山もサク越えを連発。
伸び悩みとされた選手の姿勢に正直、驚いた。金本、緒方、前田の布陣が空き、
チャンスができた証拠だった。ショックがあるとすれば山本監督だろうか。練習合間の、
立ち話のほんの一瞬の作り笑いに悲しさがある。そんな指揮官に笑顔が戻るためには、
金本を慕い、面倒を見てもらった若手の奮起以外にはない。

 広島が宣戦布告、金本対策はヤクルトに習え
金本対策、ヤクルトに習え!FA宣言した金本に対し、広島のスコアラー陣が7日、
本格的な対策研究に入った。手本は、今季打率・212に抑えられたヤクルト投手陣の
攻め方。阪神入りが濃厚な元主砲に古巣が天敵として立ちふさがる。
きのうの友は、きょうの敵。広島が本格的な金本対策に着手した。FA宣言し、
阪神入りが濃厚なだけに、来季は対戦することになる。長島スコアラーが、高らかに
宣戦布告した。「ヤクルト戦で打てていないんですよ。これから、どういう攻め方を
されたのかを調べます」『先生役』として選んだのは、ヤクルト投手陣だった。
今季は、打率・274と不振だった金本。阪神に打率・336、中日戦で打率・311と
メッタ打ちにした一方で、ヤクルト戦ではわずか打率・212しか残せていない。
この数字がカギだ。今後、全力を挙げて古田の巧妙なリードの裏にあった
“方程式”を解読。金本を7打数1安打に抑えたヤクルトの左腕・ニューマンも、
近日中に獲得する。さらに倉庫やパソコンの中には、過去11年間の貴重な
『金本データ』も…。古巣ならではの徹底解剖で、FA砲は丸裸だ。
「カープとやるときは、やり辛い」金本は、FA会見の席で古巣相手のやりにくさを
語っていた。情が移る上、クセも知り抜かれている。現在は国内で療養中。
8日にも広島へ戻ってFA交渉に備えるが、球団内ではすでに“敵扱い”だ。
縦じまのユニホームが濃厚な金本が、エールを封印して全力で抑えにくる元同僚達を、
フルスイングで打ち抜くことができるか。

 東出、二塁コンバート”イケる!!!”
"失策王"返上へ…プライド捨て一から出直し。チームの守備強化に向けて、遊撃から
二塁へのコンバートが決まった東出が、日南秋季キャンプで日に日に進歩を見せている。
打球角度や併殺プレーなど遊撃とは逆の動きにも戸惑いはなく、安定した動きを披露。
山本監督ら首脳陣の評価も高く、二塁という新天地で東出はこれまでの守乱の
イメージの一新を誓っていた。日に日に成長、首脳陣の評価も上々。
バッグいっぱいの着替えとともに球場入りし、ビニール袋いっぱいの洗濯物を
持って帰るのが東出の毎日だ。流した汗とついた土の量が、新しいポジションへの
順応のバロメーターとなっている。連日の特守。東出は手応えを着実に感じ取っている。
「まだ日は浅いけど、一生懸命やるしかない。このキャンプの間だけとかじゃなく、
来年のシーズンまで続けることが大事だと思う。苦手なことを少しでもなくして
いかなければいけないんです」ショックは少なくなかった。高校時代から親しんできた
遊撃からのコンバート。失策の積み重ねが理由だっただけに、「同期の松坂が
日本一の投手を目指すなら、自分は日本一のショートになる」を夢見てきた東出に
とっては大きな挫折でもあった。それでも2000年が25失策、01年が27失策で
2年連続の失策王。今年もリーグトップの新井(17)に続く16失策。首脳陣の判断を
受け入れなければならない状況に立ったことも東出は分かっていた。
これ以上チームに迷惑をかけるわけにはいかない。二塁で上達することが、
辛抱強く使ってくれたチームと応援してくれたファンへの恩返しになると、気持ちは
切り替えている。「いろいろ言われたことは受け止めて、やっていくだけ。
二塁の動きそのものには違和感なくやれてきている。練習の中ではできている。
あとは実戦でどれだけできるかだと思う」打力アップも課題に…"レギュラー争い"
福地、兵動に負けない!!コンバートの断を下した山本監督も「ショートのときに
比べると、送球の距離が短くて負担が少ない分、いい感じになっている。
ショートのときとは全然動きが違うよ」と適性を認めながらも、「今年の成績だと
レギュラーを約束されている立場じゃない。競争の中で勝ち取らないと」と言い切った。
足のある福地、1軍を狙う兵動、そしてキャンプには参加していないキムタク、さらに
契約を更新し残留となれば長打力のあるエディもいる。二塁手として合格点を
取った上に、レギュラーを勝ち取るためには打力アップも欠かせない。
一塁のウエートが高くなる新井とは「これまではまずい三遊間だったけど、
これからは鉄ぺきとまではいかなくても、安心して見てもらえる一、二塁間にしよう」と
誓い合った。二塁手として生まれ変わった東出は、来年の球春到来を誰よりも強く
待ちのぞんでいる。

 河内、来季こそ開幕ローテ
日南秋季キャンプ参加中の河内が7日、来季の開幕ローテ入りを宣言した。
3年目の今季は後半戦から1軍に上がり1勝7敗に終わったが、シーズン終盤の
登板とコスモスリーグで自信を深めた。カープのエース襲名はおろか、04年の
アテネ五輪のエースをもにらむ。若武者・河内の理想は高い。同期の活躍が
眠っていた河内の闘争本能に火を付けた。日本ハム・正田が新人王、
中日・朝倉が10勝。近鉄・岩隈も活躍。チームメートの苫米地も5勝を挙げ、
キューバのインタコンチ杯に選ばれた。負けていられない思いが珍しく強気の
言葉になって出た。「来年は絶対に開幕1軍に入ります。開幕から6戦の中で
先発したい。そのためにこの秋とオフが大事です。正田や朝倉やベチ(苫米地)を
いい意味で意識します。来年は追い越したい」そう言い切るだけの手応えも
つかみ始めた。入団当初から脚力はチームトップ級ながら、それを投球に
生かせないのが課題だったが、ようやく分かってきたという。きっかけは今季最終戦の
ヤクルト戦。1軍では自己最長の8回を投げて1失点。MAX149キロの直球が走り、
プロ初の2ケタ、10三振を奪った。「あの試合から、その後のコスモスも下半身を使って
投げられるようになった。肩やひじは何ともなくて下半身にいい張りが出る」と話した。
北別府投手コーチも成長ぶりを認めた。「まだばらつきはあるけど、だいぶフォームは
安定してきた」。当然、左腕エースに期待される。松原チーフコーチも「高橋建は
9勝しても14敗だもん。ローテを考えたら来年は河内が高橋の上にいくぐらいに
ならないとね」河内はそのつもりだ。「来年頑張ってアテネ五輪(04年)に選ばれたい。
JAPANは中学時代から今まで一度もないんで」とチームの左腕エースから
日本代表のエースを見据えた。

阪神・達川新コーチが始動
阪神の達川新バッテリーコーチが7日、岡山県倉敷市での秋季キャンプに合流。
伝統の縦じまのユニホームに身を包み始動した。「やってみせ、やらせてみる」の
言葉通り、ブルペンでは自ら投球を受けての捕球指導。投手にノーサインで投げさせての
捕球練習など、現役時代に見せた「したたかさ」の伝授に力を注いだ。達川コーチは
「手間暇掛けてこつこつやる。言葉はもう大阪弁になりました」。冗談を交えての指導で、
練習は活気に満ちた。星野監督は「あいつは黙っていても周りが明るくなるからな」
と目を細めていた。

契約更改(予定)
酒井大輔林昌樹矢野修平
8 誕生日:天谷宗一郎

 亜大の永川、広島入りへ
亜大の永川勝浩投手(21)=187センチ、81キロ、右投げ右打ち=が自由獲得枠で
広島入りすることが8日、ほぼ決まった。11日に正式に入団を表明する予定。
広島の苑田スカウトがこの日、東京都日の出町の亜大野球部合宿所を訪れ
あいさつした。永川は「カープは地元の球団だし、子どものころからずっと好きでした」と
語った。広島・新庄高出の永川は長身から投げ下ろす150キロ台の速球と
フォークボールを持つ本格派。東都大学秋季リーグの優勝決定戦では青学大を完封し、
チームに春秋連覇をもたらした。

 内田打撃コーチの就任発表
広島は8日、今季限りで巨人を退団した内田順三氏の打撃コーチ就任を発表した。背番号は72。

契約更改(予定)
木村一喜倉義和石原慶幸山本芳彦
9  内田新打撃コーチ“松井理論”注入で四番育てる
赤ヘル打線復活の切り札!松井理論を赤ヘル打線に注入する。広島の1軍打撃コーチに
復帰した内田順三打撃コーチが9日、宮崎の日南秋季キャンプに参加。野村、東出らに
早速熱血指導を開始した。前回の広島時代には野村、金本、江藤、前田らを指導。
今年まで9年在籍した読売でも松井、清原、高橋由らを飛躍させた頭脳は、赤ヘル打線復活の
切り札になる。「燃えるチームにする」!FAでのメジャー挑戦を決めた読売・松井が最も
信頼を寄せたコーチが赤ヘル打線復活のために日南にやってきた。「メジャーに行っても、
何か気がついたことがあれば、また教えてください」と”ゴジラ”から依頼を受けたのが
内田打撃コーチだ。9年間、読売の打撃コーチとして強力打線の指導に手腕を発揮。
その前には82年から93年までの11年間、広島の打撃コーチを務め、野村や前田、そして
江藤、金本らを指導してきた。今季5年連続Bクラスに終わったカープ復活へ山本監督の頭に
真っ先に浮かんだのが内田コーチの存在。球団を通して折衝し、10年ぶりの復帰が決まった。
「読売の側からカープを見てきて、昔のような赤ヘル軍団になっていない感じを受けた。
スピードもパワーも。カープを再び燃える真っ赤なチームにするために持てる力をぶつけたい」
復帰初日のこの日も早速、野村、東出、末永らを直接指導。一緒に打撃部門を預かる
松原チーフも「打撃に関して主は彼。2人でいろんな角度からアドバイスすることが
選手のためにもなる」と金本FA移籍であいた四番の育成をともに進める方針を明らかにした。
「読売で松井や清原、高橋といろいろ話してきて、彼らの理論も聞いてきたことがボクの財産。
それをカープのために生かしたい」。松井を育てた知識と情熱を、新井らに伝授する。

 FA宣言・金本の応援も届かず
広島―神戸戦を観戦。広島カープからFA宣言した金本が9日のJリーグ・広島―神戸戦を
メーンスタンド最上段で応援観戦した。守護神・下田とは同じスポーツジムに通うなど
親しい間柄とあってガケっぷちのサンフレッチェ・イレブンに必死の声援も、引き分けという
厳しい結果に落胆の表情。「(J2に)落ちないのが一番いいんだけど、落ちたとしても来年、
上がってほしい。頑張ってほしい」とエールを送った。
10  駒澤大最短1部復帰(東都大学野球)
駒澤大(2部1位)が2−1で専大(1部6位)に連勝し、1部復帰を決めた。1−1の9回表1死
二、三塁から代打田中宏治(4年=広陵)が中前へ勝ち越し適時打。2試合連続救援の
坂上拓(3年=駒大高)が、7回途中から無失点に抑え、リードを守り切った。
勝利の瞬間、駒大応援席から紙テープが投げ込まれた。まるで優勝したかのような歓喜の中、
坂上が、田中が抱き合って涙を流した。53年間1回も2部落ちしなかった栄光の歴史の中で、
唯一の汚点を残してしまったナイン、そして太田誠監督(66)にとって、26回の
リーグ優勝よりも感慨深いものとなった。「素直な気持ちで本当に喜びです」。
最短で1部復帰を決めた太田監督は、かみしめるように話した。今春の入れ替え戦敗退後、
4年生9人が引退。残された4年生6人は、その9人の思いもグラウンドでぶつけた。
勝ち越し適時打の田中が「みんなの気持ちで打った」と言えば、御園生主将は「これで、笑顔で
卒業できます」と胸を張った。太田監督は「若い芽を伸ばすためにまた頭をそるよ」。
2部降格後トレードマークとなった丸刈りの頭だけでなく、その目も光り輝いていた。
5か月前とは全く逆の光景だった。7色のテープが舞う神宮球場。6月9日、春の入れ替え戦で
同じ専大に敗れ、チーム史上初の2部落ちを経験した駒大。その直後、頭を丸めた太田監督が、
その短髪をなでながら、絞り出すように言った。「昇格は喜びです。素直な気持ちです。
選手はよくやった。すぐ上(1部)に上がってね…」監督就任33年目の大ベテラン指揮官の
偽らざる心境だ。荒療治だった。2部落ちが決まると、太田監督は15人いた4年生部員のうち
レギュラーを含む9人をチームから外した。危機感をあおると同時に、秋のリーグ戦だけでなく、
その先の戦いをにらみ、新戦力を育てるためだ。「残った4年生、3年生は朝6時に起き、
合宿所の掃除や近所のお宮さんにお参りしていた。何か変わる予感はしていた。
チームに覇気が出たよ」指揮官は振り返った。9回、決勝の中前タイムリーを決めたのは
数少ない4年生・田中だった。同じ最上級生・石井朝努の代打として打席へ。
「何も考えずに打った。この5か月間、本当に苦しかったけど、このヒットで忘れちゃいます」。
主将の御園生(みそのう)博章(4年)も「これで4年生全員が笑い合って卒業できます」と
声を弾ませた。「オレの頭かい?このままでいくよ。新しい芽を育てていかにゃあならないからね」
太田監督の目は、すでに昨秋以来のV奪回に向けられていた。

 、正捕手獲りだ
倉が来季の正捕手獲りを誓った。「守備は木村一喜に負けてないと思うんで、問題は打撃。
2割台後半を打てるようになれば」と意気込んだ。日南秋季キャンプ休日のこの日は
市内の温泉で静養。サウナに入ってる間も「考えるのは打撃のことばかり」と周囲を気にせず、
スイング動作を繰り返していた。

 “FA仲間!?”金本が阪神・桧山の「宣言」にビックリ「獲り手もあるんじゃない?」
阪神へのFA移籍が濃厚となっている金本が10日、阪神・桧山のFA権行使を聞き、
驚きの表情を見せた。「えっ、するの?まあ僕は何とも言えないよ。広島の条件が不満で
宣言したわけじゃないからね。僕とは根本的に違う」自らの境遇とは別のケースだと
前置きした後「彼は一発もある打者。去年、今年から活躍し始めたし、まだまだこれからの選手。
体も強いし、これからどんどん良くなってくるんじゃないかな。僕と違って獲り手もたくさん
あるんじゃない?」と分析。この日は、午後5時半から広島市内のジムで約1時間汗を流した。
自身の移籍についての話には口を閉ざしたが、来季チームメートとして共に優勝を
目指すことになるか、敵として争うか、桧山の動向には興味を示していた。

 金本が“ペタ流”トレーニングを開始
FA交渉解禁を3日後に控えた金本が10日、“ペタジーニ流”のトレーニングを開始した。
市内のジムで筋トレの直後に、施設内のミラールームで素振り。これは、ヤクルト・
ペタジーニから取り入れたものだという。「筋肉を付けながら、体に徐々に動きを
覚えこませるのが目的」とジム関係者。今オフの目標は、体のキレを重視して体重増を
抑えること。その手本が、安定して飛距離を保っているペタ砲だった。
体ができあがった後ではなく、途中から動きを叩きこむのがベネズエラ仕込みのペタ流。
阪神がペタ獲りに失敗しても、この男が代わりを務めてくれそう?

 金本、地元テレビでお別れ
FAで阪神移籍が確実な金本が、地元放送局のスポーツ番組に生出演。FAした経緯や
カープ人生の11年間を振り返るとともに、23日のファン感謝デーに欠席予定で
「FAしておもしろくないファンもいたと思いますけど、人生大事にしたいと大目に見てください。
応援に感謝しています」とTVを通じて別れのあいさつをした。同時に進路について
「自分の中では決めてます。心は一つ」と阪神入りを示唆。
11  若き3捕手、激レース 盗塁阻止が課題
広島の正捕手争いに新しい流れが起きている。今季リーグ5位の盗塁阻止率の改善を狙い、
打力よりも守れる捕手がポイントとなった。山本監督は「キャッチーは1番の課題。
チャンスはみんなにある」と、キャンプ参加の木村一喜石原の競争心をあおった。
今季、西山の堅陣を木村一喜が破った。西山がレギュラー定着後、けが以外で他の捕手に
出場試合数を上回られたのは初めて。一方で木村一喜の盗塁阻止率は2割台だった。
「世代交代の真っ最中」(首脳陣)のポジションだけに、一気に定位置取りとはいかないのである。
チームは盗塁を刺せる捕手を求めている。キャンプでは、実戦形式で二塁への送球練習が
1時間近く割かれ、山本監督が捕手陣を一喝する姿も珍しくない。「刺激がないと言えば
ウソになる」。3人は口をそろえた。持ち味は三者三様。打力で1番の木村一喜は肩と送球では
3番目。送球で1番手の倉は、打力面で3位となる。この両面で2位につける石原が評価を
上げてきた。道原コーチは「冷静でコツコツやるタイプで、捕手の本質がある。打力も入団当初に
比べると成長し、今一番の楽しみ」と、成長を期待した。契約交渉の場でも球団は3人に
「評価は捕手としてみる。来季は守りを固める」と説明した。「キャッチーがクルクル変わるのは
よくない」(首脳陣)という声もあり、守れる捕手の育成は「待ったなし」である。

 朝山ライト狙う
朝山が来季、ライトの定位置獲りを視野に入れた。何度もひざの故障を繰り返し、
左右とも半月板の除去手術を受け、現在は状態がいい。「痛みは多少あるけどもう慣れたし、
問題ない。打力でアピールしたい。金本さんが抜けて大チャンスだから」と廣瀬ら7人との
定位置争いから先に抜け出すつもりだ。


 松原チーフ兼打撃コーチが筒井ら投手陣を指導
プルペンで”松原道場”。松原チーフ兼打撃コーチが11日、今キャンプで初めてブルペンに
足を運び、投手陣の指導に当たった。内田打撃コーチの就任で負担が減り実現した。
「打者から見た違う角度で指導したよ」とチーフ。アドバイスを受けた1年目の筒井は
「打者がタイミングを取りやすい投げ方なので、体にひねりを加えろと言われました」と
早速手応えを口にした。


 小山田よ、真の抑えになれ
北別府投手コーチが、永川入団効果に期待を寄せた。特に今季2勝1敗30セーブと
新守護神になった小山田に関して、それを望んでいる。有力な抑え候補の永川と
競い合わせて、小山田を真の抑えに成長させる狙いだ。小山田は数字こそ立派だが、
夏以降のピッチングは、安心して見ていられなかった。春先は150キロを記録した直球が
後半戦では140キロに減速。来年も同じ内容なら、抑え役は厳しい。それでも同コーチは
「決定までは言わないけどあくまで抑えは小山田」と言う。「もちろん永川は楽しみ。でも
性格も見ないと抑え向きか先発向きか分からない。小山田は一度手にした抑えを手放したく
ないだろうし、刺激を受けるはず」と説明した。小山田には来春キャンプインの際、体重85キロ
以上だったら、罰金徴収が通告されている。果たして思惑通りに永川効果で一皮むけるか。

 亜大の永川投手が入団表明、三次出身

広島・新庄高出身の亜大、永川勝浩投手(21)=187センチ、81k、右投げ右打ち=は11日、
東京都三鷹市の亜大で記者会見し、自由獲得枠で広島入りすることを正式表明した。
会見には同じく自由獲得枠で、読売入りの意思を示した木佐貫洋投手も同席。
「木佐貫に負けないよう頑張たい」などと抱負を話した。「広島東洋カープに入団することを
決めました」。開口一番、キッパリした口調で、そう宣言した。三次市生まれの永川は、
幼いころからの広島ファン。一度、観戦に行った広島市民球場での試合では、長内の雄姿が
脳裏に焼き付いている。それだけに、「入団できてうれしい」との言葉に力がこもった。
青学大との秋季リーグ優勝決定戦(5日・神宮)では最速152キロをマーク。その速球は
黒田に匹敵する。苑田スカウトは「黒田や長谷川とタイプが違う」と言う。
「フォークが2種類あって、スライダーもいい。とにかく背筋力がすごい」と絶賛した。
新庄高時代の、最後の夏の甲子園の広島県大会は2回戦で敗退。そのころから大リーグの
速球王、ノーラン・ライアンにあこがれ、フォームをまねてきた。尊敬する選手として真っ先に、
このライアンの名を口にした。目標にする投手としては「黒田さん、長谷川さん」と言って顔を
ほころばせた。入団を表明しても、永川には15日から始まる明治神宮大会がまだ残っている。
「自分のピッチングが出来るよう頑張りたい」。今年の秋季リーグ優勝決定戦で青学大から
15三振を奪って完封する活躍を見せた。青学大との一戦で、さらに自信を深めたという右腕が
注目される。契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円となる見込み。

 亜大・永川が広島入団を正式発表!「155キロ出したい」
”152キロ右腕”亜大の永川勝浩投手(21)が11日、東京・武蔵野市の亜大で
自由獲得枠での広島入団を正式に表明した。地元・新庄高出身のスター候補生に球団は、
契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円の最高額を提示した。
「広島入団を決めました」。ひな壇で右腕は白い歯をこぼすと、続けて「直球をさらに磨き
155キロを出したいし、もっと制球力もつけたいです」と抱負を語った。
黒田、長谷川と”快速トリオ”だ!!!「先発、中継ぎ、抑えどこで投げても抑えるだけです。
黒田さん、長谷川さんのように本格派投手を目指したい」。黒田、長谷川、そして永川の
入団で150キロ以上を投げる右腕は3人。”快速トリオ”の誕生だ。
背番号はFA退団した金本の「10」、今季引退した山内の「16」のいずれか。
憧れの選手は速球王ノーラン・ライアンと語る21歳が広島の救世主となる。

 亜大・永川豪快、メジャー宣言
広島入りを決めた永川が豪快な夢を明かした。「独身で米国へ行ったら結婚できなくなるから、
25歳までに結婚して、メジャーもいいですね。僕は英語がダメなんで、女子アナとか
探しましょうか」と大胆な人世設計まで披露した。女子アナと結婚してメジャー挑戦。
背番号は金本のつけていた10番を希望。広島にイキのいい新人が誕生した。

 亜大・永川、清原ねじ伏せる!
亜大・永川勝浩投手(21)=187センチ、81キロ、右投げ右打ち=が11日、東京・武蔵境の
亜大で記者会見を行い、自由獲得枠での広島入団を表明した。背番号は金本の「10」か「16」で
現在調整中。契約金は1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円の最高条件となる。
MAX152キロと逸材ぞろいの「松坂世代」でも球の速さはトップクラス。目標にずばり
「ノーラン・ライアン」を掲げる近未来のエースは、自慢の剛速球で黒田、長谷川といったローテの
軸に続くことを誓った。「真っすぐに強い打者を、真っすぐで打ち取りたい」永川の胸に一番強く
浮かんでいる相手は、読売の番長・清原だ。日本シリーズ第1戦では、西武・松坂の真っ向勝負を
見事に本塁打した。「清原さんみたいに力で持っていくバッターと勝負したい。松坂みたいに…」。
松井がメジャーへFA移籍すれば、高橋由と並んで清原は読売打線の柱になる。清原を
ねじ伏せれば、チームの浮上に大きく貢献できる。また、同世代の松坂へのライバル心も垣間に
のぞかせた。また、亜大の同級生で読売に自由獲得枠で入団する木佐貫にも挑戦状をたたき
つけた。同席した記者会見で「気になります。負けたくない」と、負けん気の強さを見せていた。

 「虎の金本」あるぞ!即誕生、13日解禁日に交渉
12日・FA宣言選手コミッショナー公示。13日にも「虎の金本」が誕生する。阪神へのFA移籍が
決定的となっている金本が12日のFA宣言選手のコミッショナー公示を前にした11日、
「日程が合えば早ければ早い方がいい」と交渉解禁日となる13日での入団交渉を希望した。
さらに「お互いに納得できれば」と即日回答の可能性も示唆。金本がいよいよ新たな
野球人生への第一歩を踏み出す。阪神入りへのカウントダウンはいよいよ大詰めを迎えた。
金本は節目の日を翌日に控えた11日、「あすは15時以降、家で電話を待ちたい」
と胸を躍らせた。携帯電話を手元に置いて星野虎からのラブコールを待つ。
「交渉はお互いに日が合えば早ければ早い方がいい。交渉ではムチャなことを
言うつもりはない。お互いに譲り合うことが大事。答えも早く出したい。それが相手球団に対する
僕の精いっぱいの礼儀であり、誠意だから」交渉解禁日に当たる13日での速攻交渉の
実現を望み、その場で”一発快答”を出す可能性にも触れた。「話題性には欠けるけどね」と
自他共に認める星野虎との相思相愛関係に笑みがこぼれた。前日10日、そしてこの日と
地元テレビ局2社に生出演した。23日に広島市民球場で行われるファン感謝デーは
「雰囲気が悪くなっては…」と辞退するため、テレビカメラを通して「広島ファンに感謝しています」と
別れのメッセージを発した。ファンへのあいさつを終えて自身の中でカープ11年間に
ケジメをつけた。晴れ晴れとした気持ちで新しい野球人生のスタートラインに立つ。

 金本が阪神・桧山の残留を大胆予測
広島からFA宣言した金本が11日、FA宣言した阪神・桧山進次郎外野手の残留を大胆予測した。
虎と相思相愛の自身は、交渉解禁日(13日)の即日決断を示唆。大学時代から親交のある2人が
甲子園球場の両翼に布陣すれば、星野仙一監督も心強いはずだが…。
頼れる“仲間”を、失いたくない。新天地に思いをはせる金本の、本音なのか。
地元TV局のワイド番組に生出演し、広島ファンに最後のお別れ。その後、FA宣言した桧山の
FA残留を、大胆に予測してみせた。「(阪神を)出ないやろ。阪神はFAしても残留する可能性が
あるから、俺とは根本的に状況が違うからね」桧山とは、学生時代から気心の知れた仲。
東北福祉大時代に東京遠征した際には、東洋大の主砲だった桧山と情報交換した。
91年ドラフトの同期入団。さらにジム通いで筋トレに励むなど、2人の共通点は多い。
金本にとって、相思相愛の阪神に入団したら、最高の相談相手。親友の動向に注目した上での、
残留予測だ。広島はFA残留を認めないため、自分には移籍の選択肢しか残されていないが、
阪神は違う。今後の交渉でじっくり考えれば、残留を選ぶはず…。左翼・金本、右翼・桧山の
『同期生外野コンビ』が実現すれば、星野監督も目尻を下げるはずだ。13日の交渉解禁を前に、
12日午後3時、コミッショナー事務局がFA選手を公示。その直後にも、阪神から
交渉予約コールが入る。果たして13日に交渉即、入団決意もあるのか?
「そりゃ、交渉次第でしょ。無茶を言うつもりはないし、お互いが納得できればね」
13日の交渉即決も、可能性は十分。縦ジマへ心はひとつ。携帯電話をONにして、
星野猛虎からのラブコールを待つ。
広島ファンに最後のお別れメッセージ
金本は11日、地元TV局のワイド番組に生出演。広島ファンに向け、最後のお別れメッセージを
発信した。「違うユニホームを着ても、プレーは変わりませんから。応援してくださったファンには、
感謝の言葉しかないです」23日のファン感謝デーは、騒動を避けるために欠席。『広島の金本』
としては、ファンに向けた最後のあいさつとなる。「寂しさの方が強い。未練はたっぷりありますね」
と、FA公示を前に広島への愛着を強調。新天地への挑戦を選んだ今でも、心中は複雑!?

 金本は13日にも入団表明
FA宣言して阪神移籍が確実な金本が11日、桧山のFA宣言に対し「話題としては気に
しているけど、自分がFAしたからどうこうは思っていない。阪神はFAして残留もある。
オレの場合と根本的に違うからなんともいいようがない」と話した。FA選手として公示される
12日には阪神から交渉日の連絡が入ることが有力。13日にも阪神関係者と交渉に入るが
「早く答えを出すのが僕の精いっぱいの誠意」と、第1回交渉で入団の意思を示す
可能性を示唆した。

契約更改
横山竜士1700(▼200)、岡上和典900(△180)、筒井正也700(▼20)
朝山東洋650(▼50)、末永真史540(0)、田中由基500(▼40)
12  日本、たくましい新世代が台頭、若手の活躍で中国を圧倒−インターコンチ杯野球
先発の苫米地が6回を無失点に抑えると、古木が前夜に続くアーチを2打席で連発。
広島と横浜の将来を担う若手の活躍で、日本が中国を圧倒した。荒木投手コーチは
「国際大会ではムードにのまれ実力を出し切れない。それが日本の弱さ」と言うが、
苫米地にはそんな心配は無用だった。「初めての国際試合だし、挑戦者のつもりでいった」。
ブルペンと高さが違う極端に低いマウンドにも、微調整しながら粘り強い投球を見せた。
初戦で攻守にさえなかった古木は、起用し続けているベンチの期待に応えようと、
闘志むき出しのプレーを続けている。「感謝の気持ちを結果に出したい」。荒れたグラウンドなどに
戸惑うナインを尻目に、ひとり気を吐いている。「今回のメンバーの中から、2年後のアテネ五輪の
選手も出ると思う」という後藤監督は、たくましい新世代の台頭を感じ取った様子だった。


 苫米地、8K奪い中国を倒す!堂々の6回を散発4安打!
第15回インターコンチネンタルカップ第4日は11日(日本時間12日)ハバナのラテンアメリカ球場
などで1次リーグが行われ、後藤監督が「エース候補」に掲げる広島の苫米地が初登板。
6回を散発4安打、8三振を奪い、勝利投手となった。「とにかく国際大会は初めての経験。
相手の中国の力も分からなかったし、チャレンジャーのつもりで投げた」。2番手の長田(慶大)も
3回零封でセーブ。継投でキューバに続き今大会2度目の完封勝利を飾った。

 制球力向上を実感、河内
3年目の左腕、河内の表情が明るい。「内外角、高め低めへうまく投げ分けられるように
なってきた」と、課題だった制球力の向上を実感しているからだ。首脳陣から、この秋の
「重点強化投手」に指名された期待のサウスポーは、連日100球近く投げ込んでいる。
12日は他の選手より約30分早く球場入りした。ナインがウオーミングアップをする中、
早々とマウンドで投球練習を始めた。「上体を突っ込むな。しっかりタメを作れ」、
「(クイックを)もっと早く」…。絶え間なく続く山本監督や北別府コーチのアドバイスが、
期待の高さを物語る。今季後半戦、巻き返しの切り札として先発ローテ入りしながら、
結果は1勝7敗、防御率5・08。直球がシュート回転する悪癖に悩まされた。
「下半身がしっかり使えていなかった」と反省する。このため、走り込みで体を絞り、
腰のひねりを意識したフォームに修正。制球に安定感が出てきた。ブルペンでの評価は
「二重丸」。クイック、けん制など課題は多いが、北別府コーチは「1つずつクリアして、
実力が出せれば十分通用するレベル。とにかく自信を持って放ってほしい」と望みをかける。
同期・苫米地の活躍にも刺激を受けている。「負けていられない。最後までキャンプを
乗り切って、来季は開幕から活躍する」。精強な顔つきに決意がみなぎっている。

 来季「四番」は前田新井
金本がFA宣言で"空位"、来年の四番は誰が打つのか。FAで金本を失ったカープにとって
最重要課題が来年の「四番」だ。打線の要でもあり、チームの顔でもあるポジションを
どう埋めるかは、来季の戦いにも直結するものになる。最も有力なのは獲得を急いでいる
外国人大砲。ただ首脳陣は確実性という点からも「前田」「新井」の四番起用も、
秋季キャンプの段階から視野に入れている。結論は来年の春2月に出る。
新井「上位を打てる力になりたい」!2年間140試合に四番でフル出場を続けた金本が
来年からはいなくなる。この穴をどう埋めるのかはカープにとって死活問題だ。
打線の軸が安定しないと、その前後にも影響は出て、全体的な得点能力ダウン、
士気の低下にもつながりかねない。「チーム内の戦力検討の見直しと外国人補強で
答えを出したい」と山本監督も思慮を重ねる毎日だ。球団は金本のFA宣言と同時に、
四番を任せることのできる新外国人獲得に向けて動き出した。メジャーと3Aクラスの
中から長打力があり、日本の野球にも適応できる外野手を5人程度リストアップ。
相応の資金も調達して、早期契約に全力を注いでいる。首脳陣も「外国人次第」と
四番について現段階では明言を避けている。ただ未知数の部分が多いだけに、
現有戦力の中からも用意は必要だ。その意味でも注目されるのが若き大砲・新井だ。
実績を順調に重ねており、来年はいよいよ「3割、30本塁打」に挑戦するシーズン。
可能性を十分に感じさせる存在だ。「着実に上達しているが、まだやることは
いっぱいある。守備も含めてね」という山本監督は「安定感はまだまだだが、
四番というのもありうるだろう。打席に集中力があるし、右に打つ粘りも出てきた。
でも本当にこれからだ」と新井を評した。秋季キャンプでは急性胃腸炎の影響が
腰と背中にも出て、納得いく顔を見せることが少なくなった新井も「レベルアップして
上位を打てる力をつけたい。金本さんのこともあったし、いつまでも先輩に世話に
なりっぱなしじゃいけない。練習だけでなくゲームでも姿勢やプレーで引っ張れる存在に
なりたい」と志を高くしている。一方で未知数の外国人、新井の若さを考えると、
実績という点で前田の可能性も捨てきれない。志願参加した秋季キャンプでも
連日の左翼練習を続けている。今年は3割、20本塁打をクリア。長打力はないが、
確実性はあり、足の不安を考えると勝負に徹することを求められる四番の方が安定する。
新外国人、新井、そして前田。来年の開幕四番はこの3人に絞られている。

 ポスト金本候補・廣瀬がリタイア
ポスト金本候補がリタイアだ。日南秋季キャンプに参加中の2年目・廣瀬が胃痛を訴え、
日南市内の病院で検査を受けた。急性胃腸炎と診断され、新井、野村に続き3人目の
練習欠席者となった。「ちょっとフラフラしてますが大丈夫です。明日は練習に出ます」。
この日の夜は宿舎で契約更改を行い、100万円ダウンの年俸1300万円でサイン。
ダブルショックに顔色は悪かった。

 FA金本「虎に好感持ってます」阪神、13日、運命の初交渉
広島市内のホテルで。まずは相思相愛の恋人をガッチリ射止める。阪神が交渉解禁初日の
13日午後、広島からFA宣言した金本と広島市内のホテルで初の交渉を行うことになった。
「好感を持っています」という金本に対し、阪神側は3年12億円の好条件を提示する方針。
即日の入団決定こそなさそうだが、虎へ傾いたハートは離さない。背番「6」が有力。
満を持しての速攻劇だった。午後3時のFA選手コミッショナー公示からわずか10分後。
黒田球団本部付部長が広島で連絡を待ちわびる金本の携帯電話を鳴らした。
この場で13日の第1回交渉が決定した。「広島で四番を打っていた選手ですから。
気持ち良く会ってくれるということなので、何とか入団にこぎつけたい」黒田部長を伴い
”出陣”する野崎球団社長が意気込みのほどを口にした。走攻守三拍子揃ったスラッガーの
獲得は、今オフ最大の補強ポイントの一つだった。今季は故障者続出で苦しんだ阪神だが、
筋力トレーニングで鍛えあげた肉体は近年、ケガによる長期欠場がないのも頼もしい限りだ。
「そこ(条件提示)までぜひ持っていきたい」(野崎社長)という条件面も、3年12億円という
高評価を用意する。背番号についてもいくつかの候補をすでに用意。金本がつけていた
「10」こそ永久欠番となっているものの、本人にこだわりがないことから、退団したホワイトが
つけていた「6」が有力視される。「3人ともスムーズにはいかないでしょう。金本にも
ちょっかい出してるところがあるし、安心しとったらアカン」星野監督は慢心を戒めたが
「先に決められる方から決めていきたい」の言葉もまた、相思相愛の恋人がいるからこそ
口にできる。いよいよゴングの補強戦線。まずは最高の形で弾みをつけたい。
交渉要請を快諾「とりあえずホッとした」…金本。運命の電話は午後3時10分過ぎに鳴った。
金本は広島市内のかかりつけの治療院で阪神・黒田球団本部付部長からの交渉要請を
快諾した。「とりあえずホッとした」。FA宣言した10月31日から13日目。この瞬間を
首を長くして待っていた。「今年の阪神は監督が代わって、フロントにも選手にも
勝ちにこだわる姿勢が見えた。好感を持っています」敵として相対して虎の大変身を
肌で感じ取っていた。その改革の主役、星野監督については「オールスターや日米野球で
会っただけだけど、怖いイメージ」と率直な印象を口にした。「まずは向こうの条件を
聞かせてもらう。こっちも無理を言うつもりはない。お互いに常識的な話ができればいい」
即日回答の可能性は「ないでしょう」と否定。相思相愛を再確認する初対面を前に
金本は胸を躍らせていた。

 金本、13日阪神と交渉
フリーエージェント(FA)宣言した金本は12日、コミッショナー事務局による全FA宣言選手の
公示を受け、広島市内のホテルで13日、阪神と交渉する。金本は12日午後3時の公示後、
阪神の黒田球団本部付部長から「交渉したい」と申し込みを受けた。13日午後3時から、
広島市内のホテルで野崎球団社長、黒田部長と話し合う。金本は「(13日)の結論は
ないだろうが、契約条件などを聞かせてもらう。こっちも無理を言うつもりはないし、お互いに
常識的な話ができれば」と、交渉に前向きな姿勢を見せた。阪神や星野監督については
「監督が代わってからフロント、選手に勝ちにこだわる姿勢が見え、好感が持てる」と話した。

 金本、阪神に「好感」
プロ野球でフリーエージェント宣言した選手が12日公示され、獲得もしくは残留を目指す各球団は
素早い対応を見せた。打線強化を狙う阪神は金本外野手に電話を入れ、13日に
野崎球団社長らが広島市内で交渉する約束を取り付けた。近鉄も13日、大阪市内で
足高球団取締役が推定で4年総額20億円以上の条件を用意して中村内野手と残留交渉を行う。
横浜は14日に福岡市内で若田部投手と交渉する。

 阪神、まず金本獲得に全力
阪神はフリーエージェント(FA)戦線で、まずは「本命」金本(広島)の獲得に全力を尽くす。
ヤクルトを退団するペタジーニとのダブル獲得を狙うが、ペタジーニ獲得に失敗した場合、
状況次第では中村(近鉄)獲得に名乗りを上げる可能性もある。阪神と金本の初交渉は
13日に決定。フロントの交渉を見守る星野監督は12日、「みんな高額だから(獲得は)難しいよ。
うちは一発勝負。相手のハートを目掛けていくしかない」などと話した。
阪神は金本獲得を最優先に動く。自ら交渉に臨む野崎球団社長は「ぜひとも入ってもらえるよう
説得したい」と話した。強打者の獲得が補強ポイントなら、中村も対象となるが、野崎球団社長は
「進展によって、どう展開するか分からない」と明言を避けた。また残留させたい桧山との交渉は
未定で「他球団の話を聞いてみたいということなので、その前に話をしても仕方ない」と説明した。

 金本2回目交渉で星野監督にYESの返事
金本が12日、コミッショナー事務局からFA選手として公示され、さっそく阪神から
交渉申し込みの電話連絡を受けた。13日に、広島市内のホテルで第1回交渉。
今回は条件提示で終わるが、すでに『猛虎戦士』として心は1つ。
第2回交渉で、星野仙一監督(55)に直接返事を伝える。人生を懸けた決断だからこそ、
大切な人に直接伝えたい。13日に、阪神と第1回FA交渉。この日を待っていたはずの金本が、
初交渉での即断回避を決めた。「まずは条件を聞かせてもらってから。こっちも条件で無理を
言うことはないし、常識的な話し合いができれば。あした結論が出るということはないでしょう」
この日午後3時に、コミッショナー事務局がFA選手として正式公示。その10分後に、さっそく
携帯電話のベルが鳴った。相手は、阪神の黒田編成部長。ルールにのっとり、交渉解禁となる
13日に第1回交渉を申し込むものだった。阪神サイドからは、野崎社長と黒田部長が
満を持して広島入り。2億4000万円だった広島時代の5年分に相当する、3年12億円という
破格の条件が用意されている。相思相愛の間柄に、不満も、特別な要求もない。
だが、初対面の場で『イエス』の返事を返すことはない。なぜ? 結論を先延ばしにするのは、
第2回交渉で阪神・星野監督が直接出馬するから。新天地で上司となる闘将に、面と向かって
人生の決断を伝えるつもりなのだ。長い“シーズン”に、まもなくピリオドが打たれる。
プロ11年目の今年5月に、FA権を獲得。公式戦終了後も不眠症になるほど悩み、
10月31日に故郷・広島との別離を決意した。広島球団史上、3人目のFA宣言。
球団の方針から、この時点で退団が決定した。後戻りできない背水の陣で、移籍先を模索。
そんな金本にとって、最も魅力的に映ったのが星野阪神だった。万年最下位のチームが、
闘将の元で戦う軍団に変身。広島の4番として、これまでとの違いを身をもって感じ取っていた。
日ごとに増す興味。そして、待ちに待ったラブコール。即断はないものの、すでに猛虎軍団入りへ
心は1つだ。「阪神は、今年監督が変わって勝ちにこだわっていく姿勢が見えた。
好感を持っています。ホッとしました」交渉解禁を前に、安どの思いがこみ上げてくる。
故郷を離れ、新天地へすべてを懸けるセ界のスラッガー。頭の中は、もう猛虎カラー一色だ。
【金本に聞く】
−−他球団から連絡はありましたか
「(午後)3時10分に、阪神の黒田さん(球団本部付部長)から電話をもらった。
ちょうど治療を受けた後に“話がしたい。交渉させてくれないか”ということだった」
−−交渉の時間は
「あした(13日)、午後3時からだね」
−−阪神の印象は
「今年監督が代わって、フロントの姿勢、選手の姿勢も勝ちにこだわっていく姿勢が
見えたから、好感を持ってるよ。とりあえず、ホッとしたね」
−−星野監督のイメージは
「怖いイメージだね。オールスターとか、日米野球で会ったぐらいだけど」
−−あしたの交渉はどうなるのか
「まずは条件を聞かせてもらってから。こっちも条件で無理を言うことはないし、
お互いに常識的な話ができればいい」
−−すぐに結論を出すことはあるか
「あした結論を出すということはないでしょう」
−−その他の球団から電話は
「ないです」

 木村一喜は、1100万円アップ!
広島の契約更改交渉は12日、キャンプ地の日南などで6選手が臨んだ。
終盤19試合に先発出場した福地は500万円増の1500万円で一発サイン。
「ほぼ予想通り」と笑顔で話し、「来季は二塁の定位置を勝ち取りたい」と気を引き締めた。
前回1000万円増を保留した木村一喜は、2度目の交渉でさらに100万円上積んだ
2500万円でサインした。大幅アップに、にこやかな表情で「倍はいきたかったけれど
盗塁阻止率が(2割台と)悪すぎた。来季の課題です」と話した。
菊地原、澤崎、廣瀬、森笠はダウン提示でサインした。

契約更改
木村一喜2500(△1100)、澤崎俊和2000(▼400)、福地寿樹1500(△500)
菊地原毅1300(▼400)、廣瀬純1300(▼100)、森笠繁800(▼100)
13 誕生日R.ベルトラン

 カープ表札店ピンチ、ビル新築、移転先めどなし
広島市中区の本通り商店街でおなじみの「カープ表札」が危機を迎えている。
足掛け三十年店を構えた旧山口銀行本通支店が建て替えられ、来年三月末に
商業ビルがオープンするため。赤い帽子の店主、根本邦博さん(76)=南区=は
移転先を懸命に探している。根本さんは現在、建設業者の好意で工事現場前で
店を広げている。店舗はビールケース四つ。前田智徳、野村謙二郎…。広島東洋カープの
主力選手の名を書いた見本二十一枚をずらりと並べる。文房具店の中に移る話が
一時浮上した。しかし、表札の仕上げに塗るラッカーのにおいが災いしてご破算に。
かいわいの知人に頼んで情報集めに必死だが、候補地さえ見つからない。
「手が動かなくなって店を畳むまで、本通りを離れたくないが…」と途方に暮れる。
西区の印刷工場で働いていた。鉛の活字を拾う「文選工」。書道三段の腕前を生かして、
ちらし広告の文字なども書いた。一九七三年、収入アップを目指し、現在地に店を開いた。
当時はベレー帽を愛用していた。七五年にカープがリーグ初優勝。店頭に山本浩二
現監督ら三選手の名の見本を並べていたら、テレビが取材にきた。ディレクターが
「見本を選手ばかりにして、帽子も替えたら宣伝になる」とアドバイス。店名もつけた。
カープが優勝するたびに売り上げが跳ね上がった。十人待ちも珍しくなかった。
ホプキンス選手は表札を買い求めて帰国した。フリーエージェント宣言して移籍が
決定的となった金本知憲選手は、見本の裏にサインを書いてくれた。カープが優勝から
十一年遠ざかって、売り上げもいい時の三分の一に減った。「優勝すりゃあ、街の
不景気風なんか吹き飛ぶのに」本通りの風景は様変わりしている。「店が猫の目のように
替わるし、安売り合戦も激しくなった。街の雰囲気に落ち着きがなくなった」。それでも、
メーンの客層は通り掛かりや口コミ。「よそへは移れない」と広島一の目抜き通りに愛着がある。

 「機動力野球」復活へ
秋季キャンプの目標の一つが、「機動力野球の復活」である。足を絡めた攻撃に欠けた
今季の反省を基に、徹底的な走塁練習が日課。「一つでも次の塁を狙う積極的な姿勢」
(山崎コーチ)の浸透を図っている。全選手のウォーミングアップが終了すると、
投手陣も参加してのベースランニングが始まる。各塁に散ったナインは、ノックの打球に
合わせてダッシュ。二塁走者は本塁まで、一塁走者は三塁まで走り抜く。
フリーの打撃練習でも常に走者を置き、打球に合わせてスタートを切る。山崎コーチは
「とにかく走る、という意識づけの段階。走って失敗してみて、初めて判断力がつく」と
強調する。リーグ4位の59に終わった盗塁数のアップにも重点を置く。クイック投球する
長谷川、河内らを相手にスチール練習。投手が投げ始めて二塁手がタッチするまでの
時間を計測する。3秒1台で走れるのは福地や岡上だけだ。ストップウォッチを手にする
阿部コーチは、「いかに素早くスタートするかがカギ。思い切りが大事」と指導に熱を込める。
「次の塁を狙う意識があると、守りに就いても、走られるのを防ごうとする意識が高まる」と
山崎コーチ。走塁の技術向上は守備面にも影響を与えるという。「足攻、堅守」という
赤ヘル野球のお家芸復活へ、選手の意識改革もまた求められている。

 金本、阪神入り前向き 15日にも決定か
金本は、野崎球団社長や黒田球団本部付部長との2時間45分の長時間交渉を終え、
会見した。FA会見(10月31日)時を上回る報道陣を前に、「結論は出ていないけど、
(入団を)前向きに考えていきたい」と、阪神への好印象を口にした。阪神側の熱意を
強く感じた様子で、時折、笑顔を見せながら、「自分が思っている以上に評価してもらった。
会社を挙げ、全力で優勝を狙う姿勢にひかれた部分もある。今年(の阪神は)変わったので、
この中に入ってできればいいなと」と、入団へ傾いた心境を明かした。阪神側から、
4年12億円の条件提示を受けた。「常識的な範囲での条件をいただいた。
(金銭面は)決着してからきっちり言いたい」と話した。初交渉の感想を「FA宣言した時より
楽だった。あとは進むだけ」と振り返り、15日の次回交渉を楽しみにしているようだった。
「星野監督の情熱、姿勢で決まるかも知れない」と、入団決定の可能性も示唆した。
交渉にあたった野崎社長は、「打倒読売のために金本君の力がほしいと伝えた。条件面には
それなりの誠意を込めたつもりです。いい手応えを感じた」と、獲得に自信を見せていた。

 金本阪神、15日にも誕生
広島からFA宣言した金本が13日、広島市内のホテルで阪神との交渉に臨み、入団に
前向きな姿勢を示した。15日には星野監督も同席して阪神が秋季キャンプを行っている
岡山市内で再度交渉するが、早ければその場で阪神入りを伝えるものとみられる。
阪神から4年12億円の提示を受けた金本は「結論はまだ出ていませんけども、前向きに
考えていきたい。星野監督の情熱で決まるかもしれない」と語った。2時間半以上にわたる
交渉をした野崎勝義球団社長は「お互いに意見交換していい話ができた。力を貸して
くれるんじゃないかと思っている」と、好感触を口にした。

 “虎の金本”15日にも誕生 異例の要請「桧山を引き留めて!!」
「3年12億円」の提示に大満足。広島からFA宣言した金本が13日、獲得を狙う阪神と
広島市内のホテルで初交渉に臨んだ。相思相愛と言われるなか、阪神からFA宣言した
友人・桧山の動向を気にする金本が「引き留めてほしい」と異例の要請を行う展開で、
会談は2時間45分にも及んだが、入団交渉は順調。星野監督の出馬が決まった
15日の第2回交渉で「阪神・金本」が誕生する見通しだ。
桧山にも熱意を感じさせて。火照って見える顔は、2時間45分の交渉中、金本が
阪神側に熱く詰め寄ったことの何よりの証明だった。補強戦線で注目される
ペタジーニ、中村についての考え方も知りたい。だがそれ以上に、友人・桧山のことは
ぜひ聞いておきたかった。「桧山君の質問も出ました。現状はこう、と説明したら、
引き留めてほしいと言われました」交渉にあたった野崎球団社長が、会談内容の
一部を明らかにした。5度の残留交渉も及ばず、11日に「気持ちの整理がつかない」と
移籍も視野に入れてFA宣言した虎の選手会長。残留を予測していた金本にとっては、
意外な行動だった。「なぜ?」という思いが、自然に沸き上がった。
「どれだけチームを強くしたいという姿勢があるのか、聞きたかった」と話した金本。
中軸打者流出に対する危機感の度合いも、その”姿勢”の一つに他ならない。
「圧倒的な力を持つ読売に勝つため、力を貸してほしい」(野崎社長)と自分を
FA交渉解禁初日に誘ってくれた熱意を、同年代、同じ外野手として競い合ってきた
桧山にも感じさせてほしかった。会談では「金本君も引き留めてくれ」と、逆に
”交渉役”まで依頼された。桧山慰留への約束さえ取り付ければ、もとより、
変わろうとする阪神に好感を抱いていた男。「優勝を狙いたいという意志は、かなり
伝わってきた。その中に入ってできればいいと思う」と、最後には入団へ前向きな
コメントまで吐いた。初めて直接耳にした3年12億円の金銭提示にも大満足。
次回交渉を岡山市内のホテルで、星野監督同席で行うことも、この日決まった。
金本が闘将の胸に飛び込むまで、もうあと少しだ。

 金本阪神、15日誕生!3年10億「3番」
広島からFA宣言した金本が交渉解禁日の13日、広島市内のホテルで
阪神野崎勝義球団社長と初交渉。3年10億円の条件提示を受け、「読売を倒す」を
合言葉に意気投合した。新生猛虎打線の3番を担うことが濃厚の金本は、
コンビを組む4番候補、ペタジーニ、中村の補強状況を質問したほか、桧山の慰留も強く要請。
15日の第2回交渉で星野監督と握手を交わし、正式に阪神入団を表明する。
金本が力強くうなずいた。阪神野崎球団社長との初交渉。「一緒に読売を倒そう。
読売が強すぎて、対抗する西のチームがないとおもしろくない」。この呼びかけこそ、
金本が期待していたものだった。「僕も同じ考えです」。打倒読売の思いを1つにし、
星野阪神とのタッグを結成した。広島の主砲として読売を打ち負かすことに執念を燃やしてきたが、
阪神ー読売戦はこれまで以上に燃える舞台。「前向きに考えています」。
事実上、阪神入団を内諾した。「会社として全力を挙げて優勝を狙うという姿勢が伝わってきた。
自分もそういう姿勢にひかれた。その中に入ってできればいいな、と思う」。2時間半に及んだ
初交渉で阪神の熱意は十分に感じた。この勢いで、わずか中1日で2度目の交渉を行うことが
決定した。15日、岡山市内のホテルで星野監督と対面する。「あとは星野監督の情熱、姿勢を
聞かせてもらいたい。どういう野球をするのか、自分の野球スタイルに合っているのか。
それで決まるかもしれない」。星野監督に直接、阪神入団の決意を伝える。
阪神では3番を打つことが濃厚だ。金本の長所はパワーだけではない。ここ一番での集中力。
さらに、チーム打撃もできる器用さを併せ持つ。00年に30盗塁をマークした走力も大きな魅力。
「3番という打順は、局面によって、ゲームをつくる2番的要素とゲームを決める4番的要素の
両方がある。おもしろさがある打順だと思う」。広島では5番が多く、ここ3年は4番を任された。
だが、阪神では3番打者として、新境地を開拓する。交渉では3年10億円という
条件提示を受けた。「常識的な範囲での条件はいただきました」と大きな隔たりはない。
この日も他球団からの接触はなかった。あす15日、阪神金本が正式に誕生する。

 虎の金本が15日にも誕生…3年12億にも異議ナシ
広島からFA宣言した金本が13日、広島市内のホテルで阪神と第1回交渉に臨んだ。
野崎勝義球団社長の「一緒に読売を倒そう。関西を救ってくれ」の口説き文句に、
阪神の、自身の熱い思いを再確認。星野仙一監督も同席する15日の第2回交渉で、
晴れて虎の金本が正式誕生する。立ち並ぶカメラを前に、金本が何度も頬を緩めた。
FA交渉解禁日に、阪神が一番乗りで交渉スタート。広島まで飛んできた野崎社長、
黒田球団本部付部長の姿勢、そして真剣な口調に心を打たれた。こぼれる笑顔が、
交渉成功の証。結論こそ口にしなかったが、その心中はハッキリと現れている。
「選手として、評価されるのはうれしい。全力で優勝を狙いにいきたいという姿勢に、
惹かれた部分はあります。前向きに考えていきたい」ソフトスーツに身を包み、約束の
ホテルへ午後3時に到着。すぐに2人と合流し、話し合いに突入した。阪神サイドは、
出来高を含んだ複数年契約(3年12億)を提示。こちらからは戦う姿勢などについて、
疑問をぶつけた。再び部屋の扉が開いたのは、午後5時40分。阪神を強くしたいという
共通の熱意が、3時間に迫ろうかというロング交渉を生みだした。「読売を倒そう!」
「関西は経済面でも低迷しているけど、阪神が強くなれば潤う。ぜひ力を貸して欲しい」
野崎社長からは、口説き文句のオンパレード。打倒読売とともに、関西経済界の
“救世主”としても期待を掛けられた。読売に強い対抗心を燃やす男には、
願ってもない言葉。時間が過ぎるごとに、阪神入りへ大きく心は傾いた。
その一方で、FA宣言した桧山の現況について質問。同期入団の親友が
退団危機と聞き、黙っていられなかった。「引き留めてください」。入団前から、異例の
慰留要請。甲子園の外野を守るなら桧山と一緒に…。ペタジーニらの補強方針についても
質すなど、心はすでに阪神の一員だ。「あとは星野さんとぜひ1度お会いして、
現場の方針を聞いてみたい。他球団? 次に(星野)監督と会って“お願いします”と
なれば、終わりじゃないですか」第2回交渉の舞台は、裕美夫人の故郷でもある岡山。
同席する闘将・星野監督に、揺らぐことのない決意を伝える。人生のターニングポイントは、
いよいよ15日。根性を据えて、タテジマに袖を通す。
野崎球団社長「いい手応え感じました」
野崎球団社長は、補強方針に聞き入る金本の姿に交渉成功を確信した。
「こちらの語りかけが通じているのかなと、いい手応えを感じました。来てくれれば、
いろんな意味で模範になる」筋トレを重視する金本のために、甲子園のトレーニング施設の
改造も提案。入団決定後に球場視察し、不足や不満があれば新器具を導入する、
万全のサポート体制もアピールした。
金本に聞く】優勝したいというのが伝わってきました
広島からFA宣言した金本は13日、広島市内のホテルで阪神と第1回交渉。
2時間40分に渡る話し合いを終え、ホテルの宴会場で記者会見を行った。
――相当長かったですが、どんな話でしたか
「ぜひタイガースに来てくれないかという話。どうしても球団を強くしたい。その上で、
戦力として来ていただきたいと。自分が思っている以上に評価してくれていると思いました」
――質問したことはありましたか
「どれだけ勝ちにいく姿勢があるのか、どれだけ強くしたいのか聞きたかった。
その姿勢がかなり強いというのは伝わってきました」
――阪神への印象は
「今シーズンのタイガースの戦い方を見ていて、選手そのものも変わってきたなというのが
あります。その中に入ってやれればいいなと思います。選手の野球に対する姿勢が変わって
きましたし、(阪神の)会社も優勝したいというのが伝わってきました。かなり変わったと思います」
――条件面では
「条件も頂きました。常識的な範囲です」
――交渉がどうだったか
「お互いに意見交換して、いい話ができたんじゃないかと思います」
(ここから記者の囲みタイムに突入)
――結論のメドは
「できれば早いほうがいいです。僕はパッパッパッと早いほうが好きなんで」
――他球団から話がくれば交渉するのか
「聞くのが礼儀かなと。来ればね」
――星野監督に聞くことはあるか
「現場がどういう野球をするのか。自分に合っているのか」
――阪神の誠意は感じたか
「もちろん、そうですね」
14  正捕手の座をかけアピール合戦白熱
「チャンスはみんなに」山本監督!正捕手争いを制するのは誰だ―。日南秋季キャンプに
参加中の木村一喜石原はコイの正妻獲りへ向け連日、しのぎを削りあっている。
守備強化を図るチームにとって、捕手は大きなウエートを占める。山本監督は「特に重要な
ポジション。チャンスはみんなにある」と競争心をあおった。
「今季は勢いあったが気が抜けない」木村一喜!
捕球し、送球。その度に、山本監督の目が光る。正捕手の座を狙う倉、木村一、石原は
一塁に走者を置き、マウンドから投手が投じる球を受け、二塁にスローイング。
日南秋季キャンプでは、この実戦形式の練習に連日約1時間を割いている。
「キャッチャーは重要なポジション。投手のクイックを含めて鍛えていかなあかん。
キャンプの間は実戦の中でこの1年の反省点を踏まえて練習する。自然に対応できるように
していかないといけない」。山本監督は今キャンプで守備力強化、その中でも捕手の
レベルアップを最大の課題に挙げている。今季の盗塁阻止率はリーグ5位の・323だった。
木村一喜が打撃力でアピールし、105試合に出場。だが、盗塁阻止率は・224と
肩の不安がはっきりと表れた。「木村一喜は肩が弱いとなると直球が多くなり、
配球を読まれる。弱いなら弱いなりに捕ってからの速さを上げないと。打撃では成長したが、
守りを主体に考えていかないと」と指揮官。重要なのは捕球し二塁へ送球するスピード。
球界No.1のヤクルト・古田で平均1・9秒。目下、倉、石原はいい時で1・9秒台だが、
平均すると2秒以上かかる。木村一喜にいたっては、2・1秒と遅い。
「あとはバッティングだけ」倉!
「守備では木村に負けていない。あとはバッティングだけ」。守備力で最も自信を見せるのは倉だ。
一方、木村一喜は「今季は勢いもあったし、急に打てなくなるかもしれない。他の捕手の打撃力が
上がるかもしれないし、気が抜けない」と危機感を感じている。「とにかく競争とかいうより自分の
力を全部出すだけです。捕球から送球までの時間を縮め、コントロールもつけないと」。
石原も必死だ。「チャンスはみんなにある」。山本監督の言葉に競争心をあおられ、
ベテラン・西山を含めた正捕手へのサバイバルゲームは続いていく。来季の開幕で、先発マスクを
被るのは誰か。秋季キャンプもいよいよ終盤戦に突入。アピール合戦は激しさを増す。

 1軍定着狙う栗原、打力PR
1軍定着を狙う栗原が、自慢の打力を懸命に売り込んでいる。14 日の紅白戦では、
決勝点をたたき出す適時二塁打でアピール。首脳陣の注目度は日増しに高まっている。
白組の5番、三塁手で先発出場。同点の四回一死一塁、追い込まれながらも直球をたたき、
右中間を破った。山本監督は「(球を)しっかりとらえて、バットを振り切っている」と好打を絶賛。
来季へ向けて「大きなチャンスを生かしてほしい」と成長に期待する。
3位になった釜山アジア大会で活躍。自信をつけたものの「1軍は内角攻めや
鋭く落ちる変化球など、さらにレベルは高い」と戒める。打力向上のため、特打ちが日課になった。
「下半身から始動。バットが遅れないように」とスイングスピードのアップに努めるが、
松原コーチは「新井には遠く及ばない」と厳しい。先輩に追いつけと必死にバットを振り続け、
新しい革手袋はみるみるうちに擦り切れ、キャンプに入って3つ目がボロボロだ。1軍入りには
守備のレベルアップも欠かせないが「とにかく打ってアピールです」。
日が暮れかけるグラウンドで、打撃ケージへと向かう。

 河内にドッカーン!!カミナリ落ちた、紅白戦
「状況判断せんと」山本監督。期待の左腕に山本監督の雷が落ちた。14日、日南キャンプ
紅白戦で3年目の河内が2回2安打1失点。初回無死二塁のけん制悪送球からピンチを広げ、
失点を許した。「ただ投げるだけではダメだ。状況判断せんと。先発として当然期待して
いるんだから」。指揮官の怒りに河内は「次は1球1球状況に対応して投げないと…」と
反省しきりだった。
1 0 0 1 0 2
0 1 0 0 0 1
(白)玉山、河野、広池−石原
(紅)河内、林、佐竹−木村一喜
▽本塁打 倉

 金本、清原と番長対決
清原とTG「5番対決」じゃ〜!―。15日にも阪神入りを正式表明する広島の金本が14日、
読売・清原和博と同じ背番号「5」に興味を示した。15日は岡山市内のホテルで星野監督らと
第2回交渉を行う。その席で背番号などについても話し合われるが、東の番長・清原に
対抗して、西の番長が早くも猛虎魂を発揮し始めた。前日14日に阪神との第1回交渉を
終えたばかりの金本。15日には、岡山市内のホテルで星野監督との交渉に臨む。
「どういうチームになるのか分からないので、どういう野球をするのかを聞いて納得できれば、
明日にでも返事ができればいいと思っている」と入団表明の可能性を示唆した。
その第2回交渉では、背番号の話題も出る。「明日ゆっくり考える」と新背番号の具体的な
数字は頭にない。ただ、笑顔を交えながら「5番をつけたら盛り上がるんだろうね。
清原さんとの東の番長と西の番長の5番対決といってね」と冗談ぽく言った。得意のジョークか
本心なのかは分からないが、清原を意識しているのは明らかだ。2人に共通するのは、
ウエートトレで鍛えた強靭(じん)な体。阪神移籍後には「一度見学に行きたい」と甲子園の
ウエートトレーニング施設に興味を示すほど。前日の交渉では野崎社長の「一緒に読売を倒そう」
という言葉にうなずいた。それだけに、ライバルチームの番長との対決に、同じ背番号を付けて
グラウンドに立ちたいと考えていてもおかしくない。現在、阪神の背番号「5」は沖原がつけている。
「つけている選手がいやといえば別だけど、空けてくれればね。いまは実際考えてないよ」と
相手を気遣った金本。現状は「0」か「6」が有力だが、さて、西の番長の背番号は
何番になるのだろう。

 伊藤智の現役続行が決定
右肩脱きゅうで一度は戦力外通告を受けていた伊藤の急転、現役続行が決まった。
多菊球団社長と東京・新橋のヤクルト本社で会談。現役への強い希望を伝え、了承された。
年俸は9000万円から1500万円(推定)前後に下がるが、「もう一度神宮球場で
投げられるようにしたい」と、涙ながらに話した。
15  エディ退団 シュールストロム
エディが退団することが15日、明らかになった。球団が弁護士を通じて、米国のエディの代理人に
来季の契約を結ばないとの通告をした。来日4年目の今季、エディは左足の付け根や右足の
かかとを故障し、96試合で打率2割8分0厘、17本塁打、51打点にとどまった。
球団によると、エディ側は今季の年俸52万5000ドル(約6300万円)プラス出来高の1年契約を
大幅に上回る100万ドル(約1億2000万円)プラス出来高の2年契約を要求。球団では
「今季の成績を考えれば、到底受け入れられない」と、契約しない方針を決めた。球団は現在、
米大リーグなどから内野手の獲得を進めている。エディは1999年に来日。3年目の昨季、
打率3割4厘、32 本塁打、85打点でベストナインに選ばれた。通算成績は430試合で404安打、
打率2割7分9厘、65本塁打、220打点。また、シュールストロムとも来季の契約を
結ばない方針を決めた。

 折り合わず…エディ退団
広島のエディが退団することが15日、明らかになった。今季成績が昨季より下がったにも
かかわらず、代理人を通して年俸倍増の1億2000万円で2年契約を要求し、交渉が難航。
球団への最終回答期限のこの日までに、球団提示の1年契約で現状維持の年俸6300万円を
了承する連絡がなかったため、契約を更新しないことを決めた。新外国人野手の右翼候補は、
前レッドソックス傘下3Aポータケットで独立リーグ所属のジム・ハースト外野手(30)が最有力。
この日までに身分照会の手続きを行った。内野手はタンパベイ・デビルレイズの
アンディ・シーツ(30)と交渉中。また今季登板5試合に終わったエリック・シュールストロム投手
(32)の退団も決定。新投手は、前ヤクルトのアラン・ニューマン(33)と日本でテストした
デーブ・ランドクイスト(29)、スティーブ・ウッダード(27)と交渉を進めている。

 右の強打者ハースト獲得へ 米独立リーグ3冠王
広島は元米大リーガーのジミー・ハースト外野手(30)=199センチ、102キロ、
右投げ右打ち=の獲得に乗り出していることが 15日、分かった。
同日、米コミッショナー事務局に照会した。1997年にタイガースに在籍。今季は
米独立リーグのベアーズで打率3割4分1厘、35本塁打、101打点をマークして
三冠王に輝いた。金本に代わる4番候補として期待されている。

 苫米地、準備OK キューバ戦先発濃厚
準々決勝リーグ初戦となる15日のキューバ戦先発が濃厚な苫米地は、ブルペンで
約40球を投げ調整。