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 広島帽子=観戦予定

3月 4月 5月 6月 MVP(4月) 投手 野手
7月 8月 9月 10月 1軍 佐々岡、小山田、広池、高橋建、酒井、長谷川、幹英、玉木、スタニファー、ベルトラン、横山 新井、ロペス、エディ、前田、野村、緒方、キムタク、木村一喜、東出、福地、金本、西山、浅井、岡上
ファーム 横松、矢野、大竹、佐竹、林、苫米地、玉山、シュールストロム、筒井、広池、幹英、鶴田、山内 栗原、田村彰啓、倉、森笠、井生、甲斐、石橋、石原、末永、ロペス、兵動、嶋、山本芳彦
曜日 相手 球場 得点 先発予想 CARP 相手投手 備考 MVP ファーム
30 YB 広島
広島帽子
13:30
2-1

@(1)
黒田
0 1 2 0 0 1 0 0 0 4
YB 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
C 0 0 0 0 0 0 1 1 x 2
1 0 0 0 0 2 2 2 7

 佐々岡7回80球1失点
○玉木 1回13球0失点
 菊地原1/3回3球0失点
S小山田2/3回7球0失点

(5) 野村 4 1 0 0 .250
(6) 東出 4 0 0 0 .000
(8) 緒方 3 2 0 1 .667
(7) 金本 3 0 0 0 .000
(9) 前田 3 1 0 0 .333
R9 岡上 0 0 0 0 -
H 新井 1 1 1 0 1.000
R9 森笠 0 0 0 0 -
(3) ロペス 2 0 1 0 .000
(4) エディ 4 1 0 0 .250
(2) 西山 2 1 0 0 .500
(1) 佐々岡 1 0 0 0 .000
H 浅井 1 0 0 0 .000
1 玉木 0 0 0 0 -
1 菊地原 0 0 0 0 -
1 小山田 0 0 0 0 -
●三浦 7.2/3回121球2失点
 木塚 1/3回6球0失点

(6) 石井啄 4 1 0 0
(8) 金城 4 2 0 0
(7) 鈴木尚 4 0 0 0
(5) グラン 3 0 1 0
(3) 佐伯 4 0 0 0
(4) 小川 3 1 0 0
9 中根 0 0 0 0
(9) ロドリゲス 3 0 0 0
4 種田 0 0 0 0
(2) 相川 3 0 0 0
(1) 三浦 3 0 0 0
1 木塚 0 0 0 0
開幕戦決行日!!!

開幕1軍登録選手(確定)
投手:黒田、高橋建、菊地原、小山田、
スタニファー、ベルトラン、玉木、酒井
佐々岡、横山、幹英
捕手:西山、瀬戸、木村一喜
内野手:野村、東出、ロペス、ディアス、新井、
福地、岡上
外野手:キムタク、前田、マッチー、浅井、緒方、
金本、森笠

当日の予定
13:15・プロローグ(映像)
13:19・両チーム入場
13:20・「君が代」斉唱
13:21・両チーム監督へ花束贈呈
13:22・両チーム退場
13:23・グラウンド整備
13:28・始球式
13:30・試合開始
13:40・野村・初球先頭打者アーチ
13:50・金本・スリーラン
14:30・初回怒涛の50分間攻撃終了
16:30・マッチー・代打満塁アーチ
    (8年連続代打アーチ・日本新記録)
    (5本目の代打満塁アーチ・日本新記録)
17:00・黒田・完全試合達成(開幕戦史上初)

新旧がっちり逆転白星スタート
▽勝 玉木1試合1勝
▽S 小山田1試合1S
▽敗 三浦1試合1敗
広島はベテランと若手が投打にわたって見事に
かみ合い、終盤に逆転。開幕試合を白星で飾った。
1点を追う七回、緒方の四球と前田の右前打で
一死一、三塁と三浦を攻め、ロペスの犠飛で
追いついた。八回は右前打と二盗を決めた緒方が、
代打新井の左前打で再び本塁を踏んで
勝ち越した。佐々岡は勝ち星こそ2番手の玉木に
譲ったが、六回一死一、三塁から犠飛による
1失点に抑え、開幕投手の重責を
きっちりと果たした。九回は菊地原、小山田が
3人で締めた。

お天道様 快勝後押し
開幕勝利の余韻に浸りながら、天のエールに
感謝している。機動力を使った1勝は、春先から
続く好天の後押しがなければ、あり得なかった。
野村、緒方、前田の出場はキャンプ終了後、広島に
戻ってからが勝負だった。緒方によると、日中の
気温が15度以上で足の具合も調整も上がる。
17度を越えれば最高らしい。この日は20度。今月の
平均気温は例年を大きく上回り、
三寒四温にならないことも、何よりの
プレゼントになった。同点とした七回や
勝ち越した八回に緒方が見せた激走こそ、
その象徴だった。八回の二盗。
スタートやスライディングのタイミングは、盗塁王を
取り続けた全盛期をほうふつさせた。足首の不安を
一掃するどころか、仕上がりは完ぺきに近い。
全力疾走からヘッドスライディングで二ゴロを
内野安打にすりかえた野村といい、
同点を呼ぶ右前打を放った前田といい、
3選手の活躍は気力だけでは、
どうにもならなかったことだ。
前評判通りの選手層の厚さを実感し、
抑えの小山田も自信につながる初セーブ。
今春のポカポカ陽気がベンチの結束力を
高め、2万人のファンに笑顔も与えてくれた。
春うらら。開幕白星にお天道様も笑ってる。

佐々岡、円熟の開幕マウンド、緩急自在
開幕投手はやはりこの男だった。3年連続4度目の
開幕マウンドを踏んだ佐々岡は、円熟味あふれる
投球で、チームの逆転勝利を呼び込んだ。緩急を
自在に操り、巧みな制球で横浜打線をほんろう。
ロペスの失策とバント処理ミスで招いた六回の
ピンチも、最少失点で切り抜けた。7回を4安打
1失点。大一番にも、「リラックスして投げられたよ」
と振り返った。キャンプイン前日、山本監督から
「行くぞ。わかっとるな」と大役を指名された。
2カ月間の入念な調整を重ねて迎えた晴れ舞台。
前夜は2人の子どもが手作りしたハンバーグを
食べ、家族団らんで必勝を祈った。
勝ち星は逃したが、「チームの勝利が優先。
まだまだ先は長いからね。
大役を終えてホッとした」。笑顔で語る姿は
大黒柱としての風格があった。

 代打新井、執念の決勝打
同点の八回二死一、二塁。開幕戦の主役は、
その場面を待っていたかのように登場した。
「代打新井」のコールに沸き返るスタンド。
新井はその期待に鮮やかに応えて見せた。
二盗を決めた緒方の姿に燃えた。
「あの姿勢を見て、こみ上げるものがあった」。
決勝の左前打はベテランの勝ちへの執念を
結実させ、チームに開幕戦勝利をもたらした。
熱い声援を送り続けたファンに、最高の興奮を
プレゼントした。1、2球目のボールの変化球を
冷静に見送った姿に、成長ぶりが見て取れた。
3球目の直球を逃さず捕え、「去年だったら
気負いすぎて初球には手を出していたと思う。
力みすぎなかったのが良かった」と胸を張った。
詰め掛けた多くのファンが、白地に赤の
ピンストライプが映える新ユニホームを着て応援。
勝ち越した瞬間、赤ヘル党は体を大きく
ゆすって喜び、スタンドは桜色に染まった。
「勝てて本当にうれしかった」と満面の笑みの新井。
その1打は、球場にも「満開の春」を呼び込んだ。

右足首の手術から復活したベテラン緒方の
好走塁が、開幕勝利をもたらした。7回の同点と
8回の決勝点はいずれも緒方の足で
もぎ取ったものだ。7回、四球を選んで、
前田の右前打で一気に三塁へ。8回は2死から
右前安打して、すかさず二盗を成功させた。
「この日のために長い期間準備して来た。
盗塁はずっとタイミングを合わせていた」
過去3度、盗塁王に輝いた足のスペシャリストが、
2年間のブランクを克服した。その緒方を二塁から、
地元・広島での開幕戦5連勝の決勝ホームに
迎え入れたのが、代打の切り札・新井。
0―2後の内角低めの変化球を左前へ。
「燃えていました。去年までだと力みにつながって、
いい結果はあまり出ていなかったんですが。
シュート気味に落ちた真っすぐ系の球でした」
5回から代打に備えて素振りをしていた。
オープン戦では5本塁打、16打点で打点王。
山本監督は「スタメンで使いたい」と“悩む”が、
野手の層が厚く控えに甘んじている素材。
「緒方は初球からいったね。ゲームになれば
走るといっていた。さすがだ。新井は球に
食らいついていっていた。みんなが、役割分担を
きちっとやってくれている」ウイニングボールを
小山田から受け取り、山本監督はうれしそうに
ユニホームのポケットにしまい込んだ。

 玉木が開幕初勝利
同点の8回を3人で抑え、その裏に勝ち越し。
「この喜び、何て言ったらいいのかね」

 新守護神・小山田
全球直球で初セーブ

ゴールド・ヒゲ&マユもりりしく!?
新守護神を任された4年目右腕・小山田が
全球直球でセーブを挙げた。
九回一死無走者からマウンドへ。グランを一邪飛、
佐伯を三ゴロ。力で押し切った。
「緊張しましたけど、きっちり締められて
良かったです」。開幕に合わせて染めた
金ヒゲと金マユが頼もしく見えた。

カープ白星「さあVだ」 プロ野球が開幕
2002年のプロ野球は三十日、全国6球場で
八年ぶりにセ・パ両リーグが同時に開幕した。
広島市民球場では広島―横浜があり、
広島が2―1で逆転勝利。十一年ぶりの
優勝に向けて、開幕を白星スタートした。
四年ぶりの地元開幕戦は、雲ひとつない
青空の下でセレモニーの後、午後一時半に
プレーボール。若者を中心に超満員の
外野席では、応援メガホンを打ち鳴らす声援が
響いた。試合は終盤に機動力を使った広島が
逆転勝ちを飾り、スタンドのファン二万人の応援も
最高潮に達した。広島市民は
「今年は選手の意気込みを感じる。
(野村、緒方、前田の)3人が開幕から
そろっているのもうれしい。もちろん、優勝でしょう」
と喜んでいた。

4年ぶりの本拠地開幕。スタンドのボルテージは
最高潮。期待を一身に集めた新井は、太い腕で
バットを握り直した。「あれだけ盛り上げてくれて
『やったろう!』っていう気持ちがさらに
強くなりました」。同点の8回2死一、二塁。
代打で登場した若き大砲が、迷いなく振り切った。
打球は三塁右を抜く。新井の決勝打が開幕白星を
奪い取った。「去年までなら、気合がリキみに
つながっていたけど、落ちついて自分の
スイングをできた。それが去年と違うところです」。
伸び盛りの4年目が、お立ち台で胸を張った。
この勝ち越しの発火点となったのは、
緒方の好走塁だ。2死後、安打で出塁し、
1球目に二盗を決めた。昨オフ、右足首を手術。
オープン戦でも盗塁を試していない。それでも、
緒方には勝算があった。「塁に出たのが3回目で、
それまでにタイミングを計っていたから」。
97年まで3年連続の盗塁王。当時の脚力には
戻っていない。だが、抜群のテクニックで、試合の
流れを一変させた。足に不安のある緒方が走った。
スタメンで使ってやれない新井が決めてくれた。
だから、山本監督も興奮を隠せない。試合後は、
担当記者全員に握手を求めた。
「ウチらしいゲームができた。粘って、接戦を
勝ったのは大きいよ」。本拠地開幕戦は5連勝。
地元ファンの大声援を浴び、V争いの
ダークホースが最高の開幕スタートを切った。

カープ地元全試合観戦3年目へ 小6の牧野君
プロ野球が開幕した三十日、広島―横浜の
試合があった広島市民球場のスタンドに二年連続
「皆勤賞」の少年がいた。広島市南区、
楠那小六年の牧野晃志君(12)は過去二年間、
同球場であった公式戦全117試合を観戦。
今やすっかりスタンドの「有名人」は
三年連続を目指し、今年も洋太鼓をたたいている。
外野席の私設応援団
「センターファンクラブ」の一員。赤い法被を着て、
リズミカルにばちを操る。同点に追い付いた七回、
ばちを持つ右手に力がこもった。「久しぶりに
思い切りたたいたら、(右手の)マメが
つぶれちゃった」小学三年の時、
ジュニアメンバーに入会し、応援団にも入った。
五年になって全試合観戦するとジュニア手帳に
名前が載ることを知り、一念発起した。
雨の日も修学旅行から帰った日も、
自転車で通った。ジュニア会員の連続観戦記録は
五年間の282試合。「中学の三年間で追い付き、
そして追い越したい。それ以上に、今年は
優勝の瞬間を見たい」と目を輝かせた。

 一点の重み知る緒方の好走塁
緒方の走塁が光った。8回2死一塁で、1球目から
盗塁を決めた。緒方は投手の特徴を
つかんだうえで、思い切って勝負をかけた。
さらに、2死一、二塁で新井が左前安打。
浅い守備位置だったが、二塁走者の緒方は
ちゅうちょなく本塁を狙った。勝利にかける
集中力が好スタートを生み、決断力が三塁をける
勇気につながったと思う。大事な1点の重みを
熟知している緒方ならではだった。右足首に故障を
抱えているが、不安を払しょくしてくれた。
あとは、今年こそ、ケガの再発が
ないことを祈りたい。(広瀬叔功氏・談)

 野村、1安打
(通算1727安打)
得意の激走ヘッドスライディング
セカンド内野安打

 金本52打席連続ゲッツーなし

「月刊アスリート・マガジン」
開幕特別増刊号発売!

広島東洋カープ選手別応援歌2002
(CD)、発売!
新井
@(1)
D(由宇)
12:30
△2-2
鶴田2.0/3回8打者0自責点
広池5回20打者2自責点
苫米地1回5打者0自責点
林1回3打者0自責点
佐竹1回4打者0自責点
C D
0 0
0 0
1 0
0 0
0 0
0 0
1 2
0 0
0 0
0 0
2 2

広池、3回裏、
川上から第1号

田村彰啓、7回裏、
同点タイムリー

鶴田、打球を
足に受け途中降板

(8) 末永 4 0 0
(7)6 井生 5 0 0
(5)4 兵動 4 0 0
(3) 栗原 4 1 0
(2)7 4 2 0
(6)5 甲斐 4 1 0
(9) 田村
彰啓
4 2 1
(4) 石橋 2 1 0
H2 田村恵 2 0 0
(1) 鶴田 0 0 0
1 広池 1 1 1
H 朝山 1 0 0
1 苫米地 0 0 0
1 0 0 0
1 佐竹 0 0 0
H 石原 1 0 0
31 YB 広島
広島帽子
13:30
7-6

@(2)
高橋建
1 2 1 0 2 2 2 1 0 11
YB 1 2 0 0 1 0 2 0 0 6
C 0 0 3 0 3 1 0 0 x 7
0 0 2 1 4 1 0 0 8

○黒田 6回97球4失点
 菊地原1/3回10球2失点
 幹英 1/3回12球0失点
 酒井 1/3回3球0失点
 玉木 1回13球0失点
S小山田1回12球0失点

(8) 緒方 4 2 2 0 .571
(6) 東出 3 2 1 1 .286
(4) エディ 3 1 3 0 .286
(7) 金本 3 0 0 0 .000
(9) 前田 4 0 0 0 .143
1 玉木 0 0 0 0 -
5 野村 0 0 0 0 .250
(3) ロペス 4 2 1 0 .333
1 小山田 0 0 0 0 -
(5)3 新井 4 0 0 0 .200
(2) 西山 4 0 0 0 .167
(1) 黒田 1 1 0 0 1.000
H 浅井 0 0 0 0 .000
1 菊地原 0 0 0 0 -
1 幹英 0 0 0 0 -
1 酒井 0 0 0 0 -
9 キムタク 1 0 0 0 .000
●ターマン4.0/3回73球5失点
 谷口 1/3回11球1失点
 森中 1/3回6球0失点
 グスマン1/3回6球0失点
 細見 2回44球1失点
 木塚 1回13球0失点

(6) 石井琢 4 1 0 1
(8) 金城 4 2 1 0
(7) 鈴木尚 4 1 0 0
(5) グラン 5 1 1 0
(3) 佐伯 4 1 2 0
(4) 種田 4 2 0 0
(9) ロドリゲス 4 2 2 0
1 木塚 0 0 0 0
(2) 相川 2 0 0 0
H 石井浩 1 0 0 0
2 中村 1 0 0 0
(1) ターマン 2 0 0 0
1 谷口 0 0 0 0
1 森中 0 0 0 0
1 グスマン 0 0 0 0
H 小川 1 0 0 0
1 細見 0 0 0 0
H9 中根 1 1 0 0
豪打と小技で地元開幕2連勝 14年ぶり
▽勝 黒田1試合1勝
▽S 小山田2試合2S
▽敗 ターマン1試合1敗
▽本塁打 ロドリゲス1号A(黒田)
ディアス1号B(ターマン)緒方1号A(ターマン)
1点を追う五回、広島は緒方の2ランで逆転。
さらに東出の中前打と盗塁などで
二死一、二塁とし、ロペスの右前打で
1点を追加した。六回一死一塁で、緒方が左前打。
エンドランが決まって一、三塁となり、
東出の左犠飛で1点を加えた。
3点を先行された三回にはディアスが
同点3ラン。効果的な一発に足技をからめた
多彩な攻撃が光った。先発の黒田は球威がなく、
ロドリゲスの2ランなど5本の長打を含む8安打を
浴び、4点を失って六回で降板。つないだ菊地原、
小林もぴりっとせず、試合がもつれる
原因になった。広島は地元で迎えた開幕カードで
2連勝したのは14年ぶり。

手ごま豊富 慌てず詰め
豊富な手ごまに物を言わせた開幕2連勝と
言えるだろう。機動力が決め手になった前日とは
打って変わり、本日は豪快な一発に小技も絡め、
新たな必勝リレーも披露した。こんな試合を
観戦すれば、時期尚早といわれようが、ついつい
言ってしまう。強い。野村がスタメン落ちしたことを
見逃してはいけない。足の違和感で大事を
とったようだが、開幕白星の勢いは衰えなかった。
打順を変えても、そん色のない布陣は、
控えに回った面々の充実ぶりをうかがわせる。
先手を取られようが、決して慌てることもない。
冷や冷やの逃げ切りにも、ベンチの
投手リレーに対する自信が見える。七回の2失点で
嫌なムードを酒井が止めると、玉木から小山田と
つないで危なげない。七回をしのげばいける。
そんな信頼感が早くも2戦目で生まれた。ただし、
盤石な船出と言うには、待ったをかけてしまう。
大事な人が乗り遅れているからだ。主力野手で
無安打は金本だけ。開幕時期に特有の
安打を欲しがる力ないスイングは気になる。
黒田の乱調ぶりにも首を傾げるが、
好投して勝てなかった昨年に比べると、
この1勝は精神的に大きい。

 復活告げる逆転2ラン 緒方
「(今シーズン初アーチが貴重なホームラン)
そうですね、いい場面で打てて
本当にうれしいです!
(昨日初ヒット初盗塁。そして、今日は初アーチ。
バットも足も絶好調のようですが?)
そうですね!体の調子も良いし。
そして昨日の初戦、チームも勝てたし、
今日もぜひとも勝って、はずみを
つけたかったので、今日も勝てて本当に
良かったです!
(去年おととしと、悔しい思いもあったと思いますが、
『その分、今年は!』、という
強い気持ちがあるのでは?)
もう、怪我のことは大丈夫ですので、精一杯
頑張ります!ありがとうございました!!!」
緒方の復調ぶりを告げる「祝砲」が
バックスクリーンに突き刺さった。
「狙い通り。もう大丈夫です」。
五回に放った逆転2ランを振り返る表情には、
以前の険しさはない。「やれる」という
確かな手応えに満ちていた。
無死一塁。ターマンの初球、甘く入ったスライダーを
見逃さなかった。「長身(208センチ)で、
タイミングが取りづらかった。
早めに勝負しようと思った」。
どんぴしゃりでとらえた白球は、ぐんぐん
伸びていった。横浜ターマンをKOする逆転弾。
病院に運ばれた1年前とは対照的に、
完全復活に成功した。昨年の開幕2戦目、
悪夢に遭遇した。本塁突入の際、右ヒザを骨折。
復調を期したはずのシーズンも、再び入院生活。
6月末に復帰したが
「1度も満足にプレーできなかった」。
打率2割4分5厘。2年続けて屈辱的な成績だった。
シーズン後に古傷の右足首の
再手術に踏み切った。手を抜くことが大嫌いな男が
今キャンプ、スロー調整を志願した。
「我慢と忍耐。あとは割り切り」。
故障に泣いた2年間の無念。
キャンプからのストレス。ため込んだマグマを、
開幕2連戦で一気に爆発させた。
キャンプ中はフリー打撃や守備練習を
堅実にこなしても、返ってくる答えは、
「まだ、分からん。開幕には間に合わせる」。
厳しい形相がそこにあった。開幕戦は、勝ち越しに
つながる盗塁を決めて「足」の復調をアピール。
きょうは「打」でみせた。
「緒方がいいところで決めてくれるね」。
山本監督から思わず笑みもこぼれた。
復活へ、いよいよ全開モードに入った。

まるで眠りから覚めたように、打って走る。
緒方が1点を追う5回無死一塁から
ターマンの初球をバックスクリーンへ打ち込む
1号逆転2ラン。
「いい場面で出たのでうれしい」と
昨年苦しめられた右足負傷を克服した
喜びがあふれる。スタンドからは復活したヒーローに
大歓声が上がった。「それまで球を見過ぎていた。
新ストライクゾーンに戸惑いがあるので、
早いうちに勝負をつけたかった」という狙い打ちの
一発だった。開幕2試合で7打数4安打という
絶好のスタート。トップバッターを務めるのは
2000年6月3日の阪神戦以来、2年ぶりだったが、
違和感はない。「打つだけでなく、
足でもかき回したい」と意欲いっぱい。
「優勝を狙う」と豪語した山本監督に
88年以来の本拠地開幕2連勝をプレゼントした。

 頑張れカープ 
緒方・佐々岡シートで声援
「子どもたちに夢を」と、広島東洋カープの二選手が
今季、広島市民球場に設けた招待シートに
三十一日、広島市内の児童養護施設の
子どもたちらが招かれ、横浜ベイスターズと戦った
赤ヘルナインに熱い声援を送った。
三塁側に緒方孝市選手(33)が用意したシートでは、
広島市東区の児童養護施設「広島修道院」の
子どもたちが観戦した。引率の先生と訪れた
中学二年、長嶺祐太郎君(14)、
同斉藤雄二君 (14)、小学二年山口拓馬君(8つ)は
「こんなに近くで選手が見られて最高」と、
メガホンを打ち鳴らして興奮気味。五回には
緒方選手の逆転本塁打も飛び出し、
カープが勝利。三人は「感激した。
緒方選手ありがとう」と感謝していた。
佐々岡真司投手(34)は一塁側に
母子家庭の親子二人を招待。
「(開幕戦の)佐々岡選手の活躍は新聞で見た。
今年は強くて応援しがいがある。ぜひ優勝して」と、
熱戦を楽しんでいた。

黒田「本当に打線に助けて
もらいました。不細工な調子だったけど、
点を取ってもらったんで、何とか投げることが
できました。リズムが悪かった。
次は打線に恩返しができるように頑張ります!」

連続でピシャ、新ストッパー小山田が、
2試合連続セーブをマークした。
1点リードの9回に登場して、3人をピシャリ。
MAX149キロの直球は昨年より切れがあり、
何より気迫にあふれている。
「相手は追い上げムードだったが、
こっちは勢いでいった。気合を入れていたら、
打たれても悔いは残らない。
左が2人続いていたので、逆に冷静になれた」と、
うるさい金城、鈴木尚をいずれも二ゴロに仕留め、
グランは空振りの三振。「一戦、一戦積み重ねて、
首脳陣の信頼を得たい」とキッパリ。

 金本56打席連続ゲッツーなし

野村が左太ももの違和感を訴え、
スタメンを外れた。だが、代役の1番緒方が
打線を支えた。横浜には昨年、9勝18敗1分と
大きく負け越したが、苦手意識も一掃した。
「いい形で勝てた。この野球を続けていく」。
連勝ダッシュを飾った浩二監督は、
地元ファンに向かって、誇らしげに両手を掲げた。
緒方
@(1)
D(由宇)
12:30
4x-3
河野6回24打者3自責点
矢野2回7打者0自責点
○筒井1回3打者0自責点

C D
0 0
0 0
0 0
0 1
0 2
0 0
1 0
0 0
3x 0
4x 3


栗原9回裏
1号逆転サヨナラ
スリーラン(岡本)
 1号
(久本)

(7) 末永 4 0 0
(8) 天谷 3 0 0
(3) 3 1 1
(5) 栗原 4 1 3
(2) 石原 3 0 0
(6) 甲斐 3 1 0
(9) 田村
彰啓
3 1 0
(4) 石橋 1 0 0
1 矢野 0 0 0
H 鈴衛 1 0 0
1 筒井 0 0 0
(1) 河野 1 0 0
H4 兵動 2 0 0
1 @  新ストッパー小山田に自信
広島の新ストッパーとして、小山田が
最高のスタートを切った。横浜との開幕2連戦を
完ぺきな投球で連続セーブ。
不安視されていた抑えをこなし、
「自信は出てきました。これからは未知の世界です」
と、やりがいを見いだしている。神宮球場で
今季初のナイター練習となった1日、チームの
好ムードを山本監督のじょう舌が証明した。
「(小山田の起用に)不安はあったが
最高の出だしだ。結果が出ると出ないでは
大きな違いがある。自信もついただろう」。
2連戦での好投を手放しで喜んだ。
小山田は開幕2日前から緊張し、
熟睡できなかったという。不安を一掃した投球の
要因は、開幕直前のシュールストロムの
戦線離脱だった。「おれしかいないと開き直れた」。
さらに、オープン戦最後の登板(3月24日)の
サヨナラ負けが結果的に良薬となった。
「1球の怖さを本番前に味わえたことで、
勢いだけではだめだと知った」
今後、壁に当たり、抑え失敗もあるだろう。
「2年前も開幕連続セーブをしたけど、
あれ以降ダメだった。でも、あの時と今は自分の
位置付けが違う。今は楽しみがある」と
気負いはない。威圧感を与えるために伸ばし、
染めた口ひげをさすりながら、
今季の大ブレークを自らに期待している。

今節の展望 広島・阪神、波に乗るか
セ・リーグは、広島が開幕カードで
苦手の横浜に連勝。ヤクルトにも勝ち越し、
一気に波に乗りたいところだ。
広島の先発は高橋、長谷川、横山になりそう。
初戦が濃厚な高橋は昨年、ヤクルト戦3勝0敗と
相性がいい。初戦を確実に取って、
若い2人につなげたい。横浜戦で見せた足攻が、
古田の負傷で生かしやすくなる。
打線は緒方らを中心に当たっている。あとは、
ここまで無安打の主砲金本の復調が待たれる。
23年ぶりに開幕2連勝した星野阪神。
その強さは本物なのか。まずは横浜との初戦が、
実力を判断する一つの材料になろう。
昨年、巨人戦直後の試合は3勝8敗。先発が
予想される藪で嫌なデータを吹き飛ばしたい。
白星のない3球団は早く1勝が欲しい。

 金本はリラックス
ヤクルトとの連勝対決を前に広島・山本監督が、
開幕2試合無安打の主砲・金本に
浩二流アドバイスを送った。
練習前に「焦ってないぞ」と一言。
レギュラー陣でただ1人、2試合で無安打の主砲は
「気負いはあるよね。ただ、監督から
どうしたんだ、どうしたんだと
言われないのが救い。まずは内野安打でも狙うわ」
と指揮官の言葉にリラックスしていた。

金本、復活の安打誓う
2日からヤクルトと連勝対決

神宮で夜間練習、山本カープが2日から、
ヤクルトとの連勝対決に臨む。
1日は東京入りし、神宮球場でナイター練習。
開幕2連勝を無安打に終わった金本は
復活の安打を誓った。唯一の気掛かりとなる
主砲の復調に、山本監督も期待を寄せた。
「とにかく1本打つ」
練習前の神宮グラウンド。山本監督は
金本のかたわらに歩み寄り、肩に手をやった。
努めて明るい表情で声を掛けた。
好発進したチーム。唯一の心配材料は
主力選手の中でただ一人、無安打(6打数)の
金本だ。「1本出れば変わってくる。
どんな大打者でも結果が悪ければ焦るもの。
確かに技術的にも良くないが、精神的なモノが
大きい」四番打者の看板を背負うことの重責は
痛いほど分かっている。山本監督は自らの
現役時代を思い起こしていた。
「(そういう年も)あったよ。1本出れば元に戻る。
だが、あまりにも(不振が)長いとな。そのためにも
早く欲しい」金本は指揮官に感謝していた。
「監督は”焦っていない”と言ってくれた。
あれで気持ちは楽になった」。
配慮には結果で応えるしかない。
「気負いがあった」と開幕2連戦を振り返る。
優勝を意識したシーズンインを
「何年ぶりかな」と話す。自然とプレッシャーを
感じていた。周りを見れば”仲間”がいた。
「去年いなかった人がいて、打ってくれている。
助けてもらった」。開幕カードで活躍した緒方ら
復活した盟友の存在をあたらめて頼もしく感じた。
だから「内野安打でもいいからとにかく1本。
大丈夫だよ」と前を向いた。
開幕カードでセ、パとも連勝連敗に分かれたのは
1994年以来。同様のケースでは総て
連勝組から優勝チームが出ている。
早くもV確率は1/6から1/3へと上がった。
2日からはヤクルトとの連勝対決。
古田離脱という追い風もある。「初めての対戦。
相手どうこうじゃなく1試合1試合の気持ち」。
山本監督は主砲の復調を待って加速をかける。

 左腕高橋建、相性抜群
「絶対に勝ちたい」

左腕エース・高橋が先陣を切る。チームは三本柱の
2人(佐々岡、黒田)で連勝発進。
もう一角を担うだけに、「僕も投げる試合は絶対に
勝ちたいです」と意気込んだ。1日は神宮球場の
ブルペンで45球を投げて最終調整した。
昨季のヤクルト戦は3勝無敗と抜群。
「早く自分にとっての開幕が来てほしい」
と心待ちにしていた。
2 S 神宮
広島帽子
18:20
1-6

B
高橋建
0 0 1 0 2 0 1 0 0 4
C 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
S 0 0 0 0 0 1 4 1 x 6
2 1 0 0 0 1 3 1

●横山 6.1/3回84球5失点
 玉木 0/3回1球0失点
 ベルトラン2/3回7球0失点
 菊地原1/3回9球1失点
 スタニファー2/3回6球0失点

(8) 緒方 4 0 0 0 .364
(6) 東出 3 0 0 1 .200
(4) エディ 4 0 0 0 .182
(7) 金本 4 0 0 0 .000
(9) 前田 4 1 0 0 .182
(3) ロペス 3 1 0 0 .333
(5) 新井 2 1 1 0 .286
(2) 西山 3 1 0 0 .222
(1) 横山 1 0 0 0 .000
1 玉木 0 0 0 0 -
1 ベルトラン 0 0 0 0 -
H マッチー 1 0 0 0 .000
1 菊地原 0 0 0 0 -
1 スタニファー 0 0 0 0 -
○ホッジス7回87球1失点
 石井 1回12球0失点
 島田 1/3回5球0失点
 山本 2/3回8球0失点

(8)7 真中 4 0 1 0
(6) 宮本 4 1 0 0
(9) 稲葉 4 1 0 0
(3) ぺタジー二 4 2 1 0
3 渡会 0 0 0 0
(7) ラミレス 4 0 0 0
8 飯田 0 0 0 0
(5) 岩村 3 0 0 0
(4) 城石 3 1 0 0
(2) 小野 3 1 1 0
(1) ホッジス 2 1 1 0
H 池山 1 1 2 0
R 代田 0 0 0 1
1 石井 0 0 0 0
1 島田 0 0 0 0
1 山本 0 0 0 0
誕生日:井上卓也(打撃投手)

島田歌穂が、国歌を独唱

力投横山 七回に悪夢
▽勝 ホッジス1試合1勝
▽敗 横山1試合1敗
▽本塁打 ホッジス1号@(横山)
ペタジーニ1号@(菊地原)
1―1の七回、ヤクルト一死一、二塁の場面で
新井が三ゴロをお手玉した。
二塁へ送球したものの、間に合わず満塁となった。
直後、横山は小野に勝ち越しの左前打を浴びた。
代わった玉木も代打池山に右前打されて
2点を与えた。さらに内野ゴロの間に1点を 失い、
試合の大勢は決まった。打線は五回、
前田の二塁打などで一死三塁とし、新井の
中前適時打で幸先良く先制した。先発横山も好投。
勢いは広島側にあっただけに、流れを完全に
変えてしまう手痛い失策の恐ろしさが出た。

 新井は使い続けるべき
歴史は繰り返すという言葉は、本当のようである。
昨年の今ごろナゴヤドームで見た光景を今年も
再び見るとは…。新井の失策を発端に
逆転負けを喫し、好投した投手に黒星も付く。
相違点といえば、場所が神宮、マウンド上が
黒田ではなく横山だったぐらいだろうか。
最大の弱点を勝負の分かれ目で
露呈するのだから、たちが悪い。
何でもないはずの三ゴロが、一死も取れずに
満塁となった時、神宮のカープファンは
思っただろう。「あー、やっちゃった」。
投げている投手には、どれほどのショックを
与えたことか。直後のタイムリーで流れは
決まった。それでも、新井は
使い続けるべきである。人を育てる時こそ、
痛みに耐えて、我慢と忍耐が必要だ。
昨年と同様に、今年も新井は、
悔やみ、涙を流してこそ、本物になる。
今は、その時をじっと待つ。実際に昨年の秋から
今年の春のキャンプで、もっとも守備練習を
重ねた男である。毎日、ユニホームを黒く染め、
黒い汗を流し続けてきた。
チームで1、2を争う守備の下手さを克服しようと
している姿は、今後、必ず生きる。
歴史を塗り替えるのは、当人の努力しかない。
「慌てたわけじゃないんですが」うなだれる新井。
確かにバットは頼れる。この日も五回に
先制タイムリー。開幕スタメンこそ逃したが、
その試合も決勝打。その後、野村の
左太もも故障もあって、山本監督は
「サード新井でしばらくは…」の構想を
固めたばかりだったが…。背信の致命的エラー。
前評判の高いV候補が「攻」を取るか、
「守」を取るかの選択に苦しみ始めた。
指揮官は「思いきってやってもらうしかない」と
奮起に期待した。

 横山7回5失点だけど合格
5回までは3安打に抑えていた先発の横山が、
終盤にスタミナ切れ。6、7回に崩れて5失点で
7回途中降板した。「ストライクを不用意に
取りにいった。カットボールが甘く入った」と、
6回にピッチャーのホッジスに浴びた
同点弾を悔んだが、山本監督は合格点。
「横山の力投が収穫だった」と、
開幕3連勝を逃したものの、
次回の登板に期待を寄せた。

今季初黒星も収穫は横山の好投
うーん仕方ない、ひと休みじゃ。開幕3連勝を
狙ったカープだが、七回、好投の先発・
横山竜士投手がつかまって今季初黒星。
それでも横山には十分、3人目ローテ投手の
メドが立ったのは好材料。少し気掛かりは
4タコで開幕3戦10打数無安打の4番・金本だ。
でも大丈夫。山本監督は泰然自若、3日の
“目覚め”を力強く予言した。いつかは負ける。
たかが1敗、気にすることはない。
無傷3連勝の星野阪神に“並走”こそ
できなかったが、内容的に尾を引く
初黒星ではない。むしろ逆。何より先発・横山が
五回まで無失点と好投した。山本監督は
「よう投げたよ。腕も振れてたし、
球はキレていた。負けたけど一番の収穫」と
大きくうなずいた。昨季2勝に終わった
屈辱を胸に、キャンプから復活にかけてきた。
3月1日、弟・幸平さんが19歳の若さで
病死する不幸。骨肉腫の病気が分かった
5年前から「お互い頑張ろうぜ」と
励まし合ってきた。「弟の分まで頑張る」と
誓って臨んだシーズンの初登板だった。
「開幕3試合目で使ってもらったのはうれしい」。
意気に感じて、首脳陣の期待に応えた。
立ち上がりのピンチをしのぐと、
次第に波に乗った。直球は最速144`。
カーブ、フォークもまずまずさえて
三回から五回は1人の走者も許さない
パーフェクト投球だ。予期せぬ落とし穴は
1点リードの六回。先頭ホッジスにカウント
0―1からのカットファーストボールを
ジャストミートされ左翼席に運ばれた。
「投手相手で気を抜いたわけではないけど、
緩い球が合ってしまった。もったいない。
悔やまれます」と唇をかんだ。七回は
結果的に沈んだ。傷口を広げる三塁・新井の
失策が痛かった。だが同い年の
新大砲候補を責めなかった。「あの回は
先頭打者(ペタジーニ)を出した自分が悪い。
(一死二塁で)岩村を敬遠せざるを
得なくなったから」とかばった。「自分としては
まあまあ。去年、今の時期は
投げられなかったことを思えば、
自信になりました」という横山の
表情は明るい。あとはまだ“打率なし”の
金本待ち。「タイミングは合ってきた。
もうすぐ出るよ」。山本監督は
心配無用とばかり悠然と予言した。
そう、チーム全体を考えても
長丁場のたった3試合を消化しただけだ。

 金本、ノーヒット続く
開幕から3試合で12打席10打数ノーヒット。
60打席連続ゲッツー無し
「ヒットが出るまで待つしかない。東京のファンに
1本見せたい!!!」

浩二「(先発横山が自チームの拙守もあって5失点
【自責3】で敗戦投手。が、先発の務めは果たした)
不運もあったがよく投げた。
ストレートはもうちょっとかな。でも全体的に見れば
腕も振れていたし、切れもあった。
先発で使えることが分かっただけでも収穫」
「(ヤクルトの先発ホッジスに7回を4安打1点に
抑えられ、初黒星)打線がまっすぐに
差し込まれていた。それにいろんなボールを
投げてきた。ホッジスにホームランも
打たれたし…。新井は、ああいうこともある。
これから、怖がらずに積極的に行って欲しい!」
ベルトラン
@(1)
H(由宇)
12:30
5-2
○苫米地8.0/3回33打者2自責点
林1回3打者0自責点

C H
0 1
1 0
4 1
0 0
0 0
0 0
0 0
0 0
x 0
5 2


栗原2号(土井)

(7) 井生 4 2 0
(8) 末永 4 1 0
(3) 4 2 1
(5) 栗原 3 3 3
(2) 石原 4 1 0
(4) 兵動 1 1 0
H 朝山 1 0 0
R4 石橋 2 0 0
(6) 甲斐 3 0 1
(9) 田村
彰啓
4 2 0
(1) 苫米地 4 0 0
1 0 0 0
3 S 神宮
広島帽子
18:20
4-3

A(3)
高橋建
2 0 1 2 1 0 0 0 2 0 2 3 13
C 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 1 1 4
S 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 3
3 0 2 1 1 0 0 0 0 0 1 0 8

 長谷川7回91球2失点
 幹英 1/3回4球0失点
 ベルトラン2/3回5球0失点
 酒井 2回28球0失点
○小山田1回28球1失点
 玉木 1回17球0失点

(8) 緒方 3 1 0 0 .357
R 岡上 0 0 0 0 -
2 瀬戸 2 0 0 0 .000
(6) 東出 5 3 1 0 .333
(4)5 エディ 5 2 0 0 .250
(7) 金本 6 1 0 0 .063
(9) 前田 4 2 0 0 .267
R8 福地 1 1 1 1 1.000
(3) ロペス 4 1 1 0 .308
R9 マッチー 1 0 0 0 .000
(5)3 新井 5 0 0 0 .167
(2) 西山 1 0 0 0 .200
H 浅井 1 0 0 0 .000
1 幹英 0 0 0 0 -
1 ベルトラン 0 0 0 0 -
1 酒井 1 0 0 0 .000
1 小山田 0 0 0 0 -
H 野村 1 1 1 0 .400
1 玉木 0 0 0 0 -
(1) 長谷川 1 1 0 0 1.000
H84 キムタク 3 0 0 0 .000
 山部 6.1/3回87球1失点
 本間 2/3回6球0失点
 五十嵐亮2/3回15球0失点
 石井 1/3回2球0失点
 高津 1回13球1失点
 島田 1回8球0失点
 山本 1回15球1失点
●坂本 1回16球1失点

(8)9 真中 5 2 1 0
1 山本 0 0 0 0
1 坂本 0 0 0 0
H 渡会 1 0 0 0
(6) 宮本 5 0 0 0
(9) 稲葉 5 2 0 0
(3) ぺタジー二 5 3 2 0
(7) ラミレス 3 0 0 0
8 飯田 2 0 0 0
(5) 岩村 4 1 0 0
(4) 城石 3 0 0 0
H 池山 1 0 0 0
4 三木 0 0 0 0
(2) 小野 4 0 0 0
H 古田 1 0 0 0
(1) 山部 2 0 0 0
1 本間 0 0 0 0
H 浜名 1 0 0 0
1 五十嵐亮 0 0 0 0
1 石井 0 0 0 0
1 高津 0 0 0 0
1 島田 0 0 0 0
H7 副島 1 0 0 0
R 代田 0 0 0 1
↑長谷川  ↓森笠(登録枠の関係上)

 誕生日:金本知憲
66打席連続ゲッツーなし。
金本に待望の初安打
4番の金本に、開幕から13打席目で
今季初安打が出た。1回2死二塁で回ってきた
第1打席、山部の緩い変化球を打って
一、二塁間を破った。本塁を狙った二塁走者の
緒方は好返球に阻まれアウト。先制点は
ならなかったが「東京のファンに(安打を)
1本でも見せたい」と話していた金本には、
待望の一打。これが復調のきっかけとなる。
愛娘が打たせてくれた!? 金本、嬉しい初ヒット
バースデーメールで気合!
34歳のバースデー勝利に、四番・金本も
喜びを爆発させた。「チームが勝てて、
本当に良かった」。初回には開幕から
13打席目で今季初ヒットを記録。
裕美夫人(29)から送信された、
昨年誕生した長女・智萌美ちゃんの
写真付きバースデーメールに気合を入れ、
スランプ脱出の糸口も見つかった。
「とりあえず1本出て、ホッとした。でも、その後
油断してしまった。まだまだ」と言いながらも、
表情は穏やかだった。

赤ヘル、12回粘り勝ち
▽勝 小山田3試合1勝2S
▽S 玉木4試合1勝1S
▽敗 坂元1試合1敗
▽本塁打 真中1号(長谷川)
ペタジーニ2号(小山田)野村1号(坂元)

広島は3―3の延長十二回、代打野村が
ヤクルトの坂元から右翼席に
決勝ホームランを放ち、接戦を制した。
先発長谷川は、ヤクルト打線を七回まで
7安打2失点。広島は三回の東出の
右前適時打で1点差に迫り、九回二死から
前田の中前安打を足掛かりに、
ロペスの中前適時打で同点に追い付いた。
延長十一回には、一死一、三塁から福地の
遊撃適時安打で3―2と勝ち越したが、
その裏、小山田がペタジーニに右翼へ
本塁打された。勝ち投手は小山田、
玉木が今季初セーブ。

 進化遂げた福地の走り
27・431メートルの塁間にかけた男が呼んだ
勝利である。福地が昨年の秋から取り組んだ
「イチロー走法」を習得し、ここ一番で披露。
九回二死から決めた盗塁が絡んだ1勝は、
胸躍る。昨季終了時から5カ月かけて走法を
変えた。塁間をより速く、秀でた走力を
より生かすチャレンジは試行錯誤の連続。
足の運び方に違和感が出たり、以前より
遅くなった感じも当初はあった。
陸上短距離の伊東浩司の走法をイチローが
まねたと人づてに聞いてから取り組んだ。
地面と足の接触時間を短くし、「前へ前へ」と
足を軽やかに出す。後方に力強い蹴りで
走っていた形は取っ払った。手応えを
つかんだのはキャンプ打ち上げ直前の
2月下旬。自信を持ったのは開幕直前だった。
今季初出場の代走は5カ月間の成果とともに
昨季から、さらに速さを増した披露の場。
約27メートルの短い距離で推進力を生み出す
走法が生きた。盗塁が見え見えの中で
スタートは初球。その勇気は昨季培い、
より速さを増した走力から同点のホームインが
ゴールである。野村の決勝本塁打に
感激もある。それ以上に自分を進化させた
控え選手の努力が花開いた瞬間こそ、
誇りに思う。延長11回のチャンスには、
そのまま打席に。表情は落ち着いていた。
価値有る同点タイムリー!
大きな信頼を勝ち取った!

 代打野村が激戦に決着
(通算1728安打)
「何回か監督から声がかかったんですが、
『もうちょっと待て』と言われて最後の良いところで
出してもらって、塁に出ることだけを考えていた。
良い結果になって、ピッチャーも最少得点で
踏ん張ったのが、良かったです!
打った球は、多分、まっすぐ。
(打った感触は?)どうすかねえ。
ぺタジー二が打ったときとは逆で風に流されると
思ったんですけど、入ってくれと思ってました。
(ホームに帰ってのガッツポーズは?)
本当に良いところで打つことができたので!
(スタメンに出られなくて、いろいろな気持ちを、
抱えての打席だったのでは?)
それは、しかたない。与えられた仕事をきっちり、
それはチームみんな同じ!
(最後の勝利の瞬間、ベンチで見てて)
なかなかすんなり勝たせてくれない。
こっちも守っている心境でいました。
(昨日は黒星で、今日の勝利は大きいのでは?)
1試合1試合、重要だが、連敗は避けたいので
勝てて良かった!
(謙二郎の勝負強さは?)
ピッチャーや福地選手の内野安打にしても、
あきらめない精神が開幕から、チーム全体にある。
僕はそれに乗せられているようなもの。
(最後にカープファンに、ひとこと)
できるだけスタメンに帰ってきます!
ゲームには常に参加しているので、
カープを応援してください!」
延長十二回、代打野村が激戦に決着をつける
一撃を放った。坂元の直球を鋭く振り抜くと、
打球はヤクルトファンの悲鳴の中、右翼席に
吸い込まれた。野村は本塁を踏むと力強く
ガッツポーズ。この試合を「ものにする」ことの
重要性を十分にかみしめた上での喜びの
表現だった。九回二死、無走者から追い付いた。
その陰には、同点の足掛かりになる
二盗を決めた代走福地や九、十回を完ぺきに
抑えた酒井らの頑張りがあった。
「みんなに乗せられて、打たせてもらった」。
笑顔で振り返った表情には、彼らの活躍を
無駄にしなかったことへの満足感があふれた。
開幕戦で一塁にヘッドスライディングした際、
左太ももを痛めた。翌日からスタメン落ち。だが、
体が万全でなくても、修羅場をかいくぐってきた
ベテランの経験がある。「今は与えられた
仕事をきっちりしたい」と強調する。
チームの一員としてできる限りの貢献を
する構えだ。その姿勢が結実した決勝本塁打。
「最少得点で踏ん張り続けたのが良かった。
連敗しなかったのは大きいね」。
チームメートをたたえ、チームの今後を
見据える言葉を連ねたこの男には、
やはり「リーダー」の称号がよく似合う。

 小山田(延長十一回、ペタジーニに
同点アーチを浴びて今季初失点ながら
野村の決勝弾で勝利投手)
「マジですか?失投だったのに…。
とにかく打たれたことは切り替えていきます。」

 玉木(開幕から4連投で
今季初セーブ)
「連投?こういう展開だから当然。」

 長谷川7回2失点
長谷川が7安打を浴びながらも、
7回を2失点で踏ん張った。
立ち上がりは大量失点の恐れもあったが、
ピンチの連続をしのいだ。「ストライクゾーンに
集まりすぎて、もったいないヒットが多かった。
でも、(今季)初めての
登板にしては、緊張もしなかったし
良かったと思う。調子はまあまあ。
早く次の試合に投げたい気持ちです」。
オープン戦は不調に苦しんだだけに、
安どの表情を浮かべた。

浩二「(両軍合わせて14投手が登板。
最後は野村の本塁打での逆転勝利に)
今日の勝利は大きい。二枚腰でよう粘った。
福地の足と謙二郎(野村)の一発、うん、
勝負どころで切り札が使えた。謙二郎には、
一振りで決めて来い、と言ったんだが、
本当に打ちよったなあ。福地には、
カウントによってはスクイズもあるぞ、と
耳打ちしたが、よう打ってくれた。」
「(負ければ五分だった星勘定が、3勝1敗に)
勝敗以上にこういうゲームができたことがすごい。
大きい、大きい!!!」
福地
@(1)
H(由宇)
12:30
4-7
●玉山5.1/3回23打者3自責点
矢野0/3回3打者2自責点
筒井2.2/3回9打者0自責点
シュールストロム1回3打者0自責点

C H
1 0
0 0
1 0
0 0
0 2
0 5
0 0
0 0
2 0
4 7


シュールストロム
復帰登板
1軍合流めざし
ファームで調整へ
風邪のため
開幕1軍を外れた
シュールストロムが
復帰登板。
最終回に4番手として
登場。15球で
三者凡退に
抑えた。ただ、実戦は
3月21日の阪神との
オープン戦
(倉敷)以来とあって、
試合感覚は
完全には戻っていない。
今後もファームで
数試合に登板し、
1軍合流へ向けて
調整を進める。
攻撃陣では
井生が初回に
1号(松)の
先頭打者本塁打を
放つなど打撃好調を
アピール。
栗原もタイムリー
2本と勝負強い
打撃を見せた。
今季初黒星も
収穫は多い試合
だった。

(7)4 井生 5 2 1
(8)7 末永 4 2 1
(2)3 5 0 0
(3)5 栗原 5 2 2
(5) 兵動 3 0 0
1 筒井 0 0 0
H 鈴衛 1 1 0
1 シュール
ストロム
0 0 0
H 朝山 0 0 0
R 石原 0 0 0
(6) 甲斐 4 0 0
(9) 田村
彰啓
4 1 0
(4) 石橋 2 2 0
H8 天谷 2 0 0
(1) 玉山 1 0 0
1 矢野 0 0 0
2 田村恵 2 1 0
4 S 神宮
広島帽子
18:20
0-4

B
高橋建
0 0 1 0 1 0 2 1 1 6
C 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
S 0 0 0 0 3 1 0 0 x 4
0 0 0 1 3 2 1 1 8

●高橋建5.1/3回85球4失点
 スタニファー2/3回9球0失点
 ベルトラン2回28球0失点

(8) 緒方 3 0 0 0 .294
(6) 東出 3 1 0 0 .333
(4) エディ 4 1 0 0 .250
(7) 金本 3 0 0 0 .053
(9) 前田 4 1 0 0 .263
(3) ロペス 4 1 0 0 .294
(5) 新井 4 0 0 0 .125
(2) 西山 3 2 0 0 .308
2 木村一喜 0 0 0 0 -
(1) 高橋建 2 0 0 0 .000
1 スタニファー 0 0 0 0 -
H マッチー 1 0 0 0 .000
1 ベルトラン 0 0 0 0 -
○石川 6.2/3回96球0失点
 五十嵐亮2.1/3回30球0失点
(8) 真中 4 1 3 0
(6) 宮本 4 2 0 0
(9) 稲葉 4 2 0 0
(3) ぺタジー二 3 1 0 0
(2) 古田 4 0 0 0
(5) 岩村 2 1 1 1
(7) ラミレス 3 1 0 0
(4) 城石 3 0 0 0
1 五十嵐亮 0 0 0 0
(1) 石川 2 0 0 0
4 三木 1 0 0 0
試合前、神宮の近くの
車も人間も通れる道(1塁側のヤクルトグッズを
売っているところ)を歩いていたら、
ベンツに、「ドケッ!」って感じでクラクションを
鳴らされた!運転手はヤクルト飯田!
『跳び箱、飛んでろ!』

高橋建、一発に泣く
▽勝 石川1試合1勝
▽S 五十嵐亮4試合1S
▽敗 高橋1試合1敗
▽本塁打 真中2号B(高橋建)
広島の先発高橋は五回、四球とラミレスの
二塁打で無死二、三塁とされた。城石を三振、
石川を投ゴロに退け、二死としたが、真中に
初球の直球を右翼席に打ち込まれた。
六回にも岩村の適時打で4点目を失った。
走り込み不足によるスタミナ切れで、
球威が落ちたところをつかまった。打線は
初対戦の左腕石川のくせ球を打ちあぐんだ。
七回、ロペスと西山の長短打で
二死一、三塁とするのが精いっぱい。
つないだ五十嵐にも抑え込まれ、
今季初の零封負けを喫した。

 金本70打席連続ゲッツーなし
4番金本は3打数無安打で、開幕から
わずか1安打。打率.053と低迷が続き
「1年の間にこういう時期は来るもの。
それが最初に来ただけ」
と地元での再出発を誓った。

欲しいのは4番の快音
4カ月ほど前のことだが、山本監督に
「4番論」を聞いたことがある。現役時代に
通算1310試合も4番を打った打者の言葉は、
かなり重みがあった。「4番は、あらゆる面で
チームの勝ち負けを背負う」。
長いペナントレースの中で好不調の波は
必ずある。たとえ不調でも、チームが勝てば
助けられた気持ちになり、逆に敗戦となると
悩むらしい。その重責を担うのが
4番の宿命である。「1打席、1打席に
集中していかないと、大事なところで
打てなくなった。だから、打って勝った喜びは
格別だった」と懐かしんだ。「打ってナンボ」の
結果の世界。4番とは称賛や批判を一身に
浴びるものだ。開幕から5試合を終えただけ
ではある。かつて監督から聞いた数々の
フレーズは今、第46代4番・金本の現状に
オーバーラップする。19打数1安打、
打率0割5分3厘の惨状には、事態好転への
兆しが見えない。むしろ、深刻度は日に日に
増しているようにも見える。「4番が打って勝つ。
それがチームのあるべき姿だと思う」。
監督が結んでいた言葉を言い換えれば、
不動の4番を任された金本が打たなければ、
チームに勢いは生まれない。


新外国人にメド 山本監督「悪くないね」

敗戦の中での収穫は新外国人コンビの
スタニファーベルトランの今後に一応の
メドが立ったこと。スタニファーは六回
一死二塁でラミレスを三ゴロ、城石を
143キロストレートで空振り三振。
ベルトランも2イニングを無失点に抑え、
大崩れする不安はないことを自軍ベンチに
アピール。山本監督も「悪くないね」と
戦力としての評価を高めていた。

 真中に打たれた1球悔やむ高橋建
6回途中で降板し、4失点で黒星を喫した高橋は
「あの1球がすべてでした」と、真中に打たれた
本塁打を悔やんだ。5回無死二、三塁の
ピンチから、二死一、三塁までこぎつけながら
直後の初球の真っすぐを痛打され
「簡単にストライクを取りにいってしまった」。
キャンプ終盤に痛めた左足ふくらはぎの影響で
走り込みが不足し、本来の球威を欠いている。
北別府投手コーチは「今の状態では完投は無理、
早く調子を取り戻してもらわないと」
とスタミナ不足を指摘した。

浩二「(先発左腕の高橋が真中の3ランなどで
4失点。六回途中での降板に)
「あの1球は、もたいなかった。
それより打線の方だよ。つながらない。
主軸が打てば、つながりもでてくる。
うーん、4番待ちになったな」
(ヤクルトのルーキー石川に6回2/3を4安打。
今季初の零封負けに)「石川は切れがあって
変化していた。もう一つ捕らえきれなかった」
(高橋のあとを受けたスタニファー、ベルトランが、
残り2回2/3を無失点。中継ぎでの貢献に)
「あの2人は悪くないね、よく投げた。」
「また明日よ!明日!」
ベルトラン
A(2)
5 D 広島
18:20
4-0

A(4)
佐々岡
(鶴田)
1 0 1 1 0 0 1 1 1 6
D 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
C 0 2 0 0 0 2 0 0 x 4
0 3 0 2 0 2 0 0 7

○佐々岡9回106球0失点

(8) 緒方 4 0 0 0 .238
(6) 東出 4 1 0 0 .318
(4)5 エディ 3 0 0 0 .217
(7) 金本 3 1 0 0 .091
(9) 前田 3 3 2 0 .364
4 キムタク 0 0 0 0 .000
(3) ロペス 3 2 1 0 .350
9 岡上 0 0 0 0 -
(5)3 新井 2 0 1 0 .111
(2) 西山 3 0 0 0 .250
(1) 佐々岡 3 0 0 0 .000
●山本昌5.2/3回98球
4失点
 遠藤 1.1/3回16球0失点
 正津 1回9球0失点
(6) 井端 4 2 0 0
(8) 関川 4 1 0 0
(9) 福留 4 1 0 0
(3) ゴメス 3 0 0 0
(5) 立浪 3 0 0 0
(7) 井上 3 1 0 0
(2) 谷繁 3 0 0 0
(4) 荒木 3 1 0 0
(1) 山本昌 2 0 0 0
1 遠藤 0 0 0 0
1 正津 0 0 0 0
H 大豊 1 0 0 0

先日、神宮で「CARP・サーチエンジン」の、
『はちさん』に許可をいただき、背番号のGIFを
「毎日更新・カープ・ニュース」のページに
使えるようになりました!
はちさん、ありがとうございます!

 前田、涙の1号ツーラン
(2000年6月30日以来)644日ぶり、
苦しみ抜いて一発、前田!
赤ヘルファンはこのドラマを信じ、待ち続けていた。
2000年6月30日以来、644日ぶりの
前田の一発。「詰まったけど良く入ってくれた。
この本塁打はいい記念になりました」。
試合中のテレビインタビューでは目頭を押さえ、
苦しんだ日々への思いがこみ上げた。
前田「うれしいっすね。(涙)」
アナ「だけどね、本当に、もうねえ、なんか
待ちに待ったようなねえ。いい当たりだった!」
前田「そうっすね。まあ、ちょっと
詰まったんですけど(笑)。
まあ、良かったです(涙)。」
アナ「いいホームランがねえ、また市民球場で
打てましたね。」
前田「ありがとうございます(涙)。」
神田アナ「前田さん、待ちに待った、
一発だったね。」
前田「そうっすね、長かったっすね(涙)。」
神田アナ「長かったね。」
前田「はい(涙)。」
達川「前田、良かったのお!」
前田「はい、ほんと、すみません、
迷惑かけまして、監督(涙)。」
達川「いやいや、これからも頑張れよ!
ナイスホームラン!」
前田「はい(号泣)。」

六回二死三塁、山本昌の投じた初球をうまく
バットに乗せると、打球は美しい放物線を描き、
大歓声に沸く右中間スタンドに飛び込んだ。
一塁ベースを回り、本塁打を確認すると、
右手で思わずガッツポーズ。一歩ずつ喜びを
踏みしめるように、ダイヤモンドを一周した。
今季も、けがの後遺症に悩まされながら
シーズンに入った。足の調子と相談しながら、
プレーを続ける。再発への恐怖心から、
いまだに全力疾走はできない。そんな姿を
知るファンからの前田コールとウエーブに、
右手のグラブを軽く掲げて照れた。
「先は長いけれど、足の様子を見ながら
1戦1戦やっていくだけ」。誰よりもこの
一発を待ち望んだ男の復活劇が今、
幕を開けた。乾いた打球音がネット裏に
響いた。山本昌の124キロの変化球。
前田独特の綺麗な逆回転の白球は、
糸を引くようにバックスクリーン右に
飛び込んだ。「バックスクリーンへの一撃」を
極上のものとする天才が、久々に見せた
完璧スウィング。すごい速さで1周した前田は、
顔を上げようともせずナインの祝福をやりすごし、
ベンチ裏でのインタビューで泣いた。
「いろいろなことが頭をよぎったのでしょう」という
関係者の言葉を待つまでもなく、怪我と格闘する
日々の積み重ねに押し潰されそうだったに
違いない。今日がゴールではない。
今日が、始まりだ!!!
照明が落とされた球場の外野を黙々と走る
後ろ姿がそう言っていた。

カクテル光線を反射した白球が、かすんで
見えなくなった。一塁を回り、珍しく両手を
大きくたたいた背番号1の両目が
みるみるうちに潤んでいった。2点をリードした
6回2死三塁。山本昌の初球、シンカーを
中堅右へ突き刺した今季1号2ランは、
2000年6月30日の巨人戦(広島)以来、
644日ぶりのアーチ。孤高の天才打者・
前田が、数々の苦悩の日々を思い返し、
ベンチで人目もはばからず号泣した。
95年に右アキレスけんを断裂。復活を遂げ、
4年連続で打率3割をマークして迎えた00年に
今度は、左アキレスけんを痛めて手術を
余儀なくされた。自身をさらけ出すことを嫌う
男は試合後、「このホームラン、とてもいい
記念になりました。あとは勘弁してください」
とのメッセージを広報に託した。
だが、ほおに残された涙の跡が何よりも、
ようやくつかんだ完全復活への手応えを雄弁に
物語る。今も語り継がれる伝説がある。
92年9月13日の巨人戦(東京ドーム)。
5回の中堅の守りで川相の打球を後逸して同点の
ランニングホームランとし、力投を続けていた
北別府の勝ち投手の権利を消した。その後の
8回1死一塁、右翼席上段に放ったのが
この日と同じ涙の決勝2ランだった。
その試合のヒーローインタビューを
「自分はヒーローじゃない」と拒否して
強烈な個性を印象づけた。意味合いはちがうが、
背番号1には涙がよく似合う。
右アキレス腱断裂の大ケガに続き、一昨年、
左アキレス腱も手術した。
昨年のスタメン出場はわずか2試合。
「悔しさを通り越すというか…」。
野球人生の終わりかとあきらめかけた。
そんな不安定な精神状態に落ち着きを
与えてくれたのが、昨年結婚した家族の存在。
10月には長男浩由君が生まれた。家族の写真を
ユニホームのポケットに入れることもある。
復活への決意だった。
そして、グラウンドでの父≠フ存在。
「何のためにやるのか、というのを探して
いかないと、精神的に参ってしまう。
だから、監督に恩返しする。そのためだけです」。
90年、1軍に抜擢してくれた山本監督への
「恩返し」を、復活への拠り所とした。
「本人が一番苦しんできた」。
山本監督も声が震えた。試合前に清めの塩を
両足にこすりつける“儀式”は今も続く。
この日は第1、2打席でも芸術的な左前安打。
3安打猛打賞も2年ぶり。
故障を克服した前田は、やはり天才だった。

 達川「今、怪我をされている選手、
たくさんいるんですが、あきらめず
頑張ってください。そしたらね、前田のように、
きっと、復活できると思いますよ!」

 佐々岡、完封勝利!
2000年6月16日(YB横浜)以来
「(今季初勝利おめでとうございます)
ありがとうございます。西山君が盗塁を
刺してくれて、とても助けられました。
(無四球、すばらしいコントロールでした)
四球をあまり出さないように気には
してるんですけど、ノー・スリーから甘く
入るよりは四球の方が良いかな、
という気があるんですけど。
(今日のピッチングは何が1番、良かったですか?)
スピードは無かったが、コントロールと
キレが良かった。
(開幕戦は勝ち投手になれなかったが自責点0、
そして今日も9回を投げて、今シーズン、
自責点ゼロですが?)
ずっと調子が良かったので、これからも1戦1戦
頑張って行こうと思います。
(今シーズン、ファンは、11年ぶりの優勝を
願っています)
キャンプから、そのためにやって来ましたから。
みんな、その気持ちでやっていると思います。
(まだ始まったばかりですが、本当に選手達を
任せましたよ!)頑張ります!!!」
復活を飾った打の主役と無言で喜びを
分かち合った。投の柱、佐々岡が、
こちらも2年ぶりの完封勝利。
「(前田の)あの一発が大きかった」。
ベンチ前で手を差し伸べた前田に対し、
佐々岡は両腕を腰に回して抱き合った。
「後半バテて苦しかったけど、
コントロールが良かった」。1、4回、
先頭打者に安打を許したが、愛妻西山が
盗塁刺。これでリズムが加速した。
内外角への抜群の制球力で、散発6安打。
「無四球は目標でもあるからね」。
今年の初勝利、さらに00年6月16日横浜戦以来、
658日ぶりの完封勝利を、見事な
無四球で飾った。中日戦は平成11年9月4日、
○1−0(広島)以来、3年ぶり。
通算17度目の完封だが、中日7、横浜7、
巨人2、阪神1と、中日戦はお得意さまだ。
3月30日開幕戦(対横浜)でも7回無四球。
16 イニング 連続で四球ゼロという熟練の味だ。
昨年は後半戦から抑えに回った。
シュールストロムが故障したという事情が
あったとはいえ、気持ちを整理するには
時間を要した。そんな思いを振り払うように、
先発に復帰した今年は、開幕からの
2試合連続好投。エースの底力を見せつけた。
「今年は球持ちがいいから、楽に投げて
いるようでも相手