はらだ鍼灸整骨院

著書の紹介



頭痛教室



〜中医学による頭痛治療 第1章 頭痛を現代医学の視点から見てみようより抜粋〜

現代医学の視点から見た慢性頭痛(まんせいずつう)の種類と原因
頭痛の種類としては、
(1) <偏頭痛(へんずつう)、群発性頭痛(ぐんぱつせいずつう)>
(2) <筋収縮性頭痛(きんしゅうしゅくせいずつう)>
(3) <混合性頭痛(こんごうせいずつう)> の、大きく3つに分けられます。
原因はそれぞれ異なり、偏頭痛や群発性頭痛は血管の拡張とその周囲に炎症が起こることが原因で発症し、筋収縮性頭痛は筋肉の凝りによって発生します。 混合性頭痛は、血管の拡張及び筋収縮の両方が原因となって、発生します。

まとめると以下のようになります。
(1) 偏頭痛(へんずつう)、群発性頭痛(ぐんぱつせいずつう)→血管の拡張とその周囲に炎症が起こるためです。
(2)筋収縮性頭痛(きんしゅうしゅくせいずつう)→筋肉のこりや精神的疲労によるものです。
(3)混合性頭痛(こんごうせいずつう)→血管の拡張及び筋収縮の両方が原因となって発生します。

これらすべてに共通する原因は、過労や緊張、対人関係などによるストレスなどの精神疲労、すなわち心因性のものが関与しています。
また不自然な姿勢などで生じる筋肉への負担なども原因に挙げられます。

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慢性頭痛(まんせいずつう)の症状
(1)偏頭痛(へんずつう)の症状
偏頭痛(へんずつう)の症状は、頭の片側もしくは両側がズキンズキン、ガンガン、ズキズキと脈うつように激しく痛むというものです。その痛みは日常生活に支障をもたらすほどであり、また、寝ると楽になります。
頻度としては、月に1〜2回、多いときは週に2〜3回頭痛が起こり、一度頭痛になると治るまでに数時間、長いときには3日間ぐらいかかることもあります。
頭痛が起こっているときは、音や光に敏感になり、周りが騒がしい所や急に眩しい所に出たりすると、痛みがひどくなったりします。
随伴(ずいはん)症状(しょうじょう)として、吐き気がしたり痛みのピークに吐いてしまうこともあります。
また、少し身体を動かしただけで痛みが強くなり、横になっていても体の向きをかえただけで痛みが増します。

〜病院で処方される薬〜
病院で通常処方される薬としては、1、鎮痛(ちんつう)薬2、消炎(しょうえん)鎮痛(ちんつう)薬3、血管拡張予防薬などがあります。

1、鎮痛(ちんつう)薬(やく)…痛みが伝わっていく経路に働きかけ、痛みの伝導を抑制して痛みを和らげる作用があります。
2、消炎(しょうえん)鎮痛(ちんつう)薬(やく)…血管の周囲に起こる炎症を抑えて、痛みを和らげるように働きます。
3、血管(けっかん)拡張(かくちょう)予防(よぼう)薬(やく)…血管の拡張を抑えるように働きます。
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慢性頭痛(まんせいずつう)の症状
(2)筋収縮型頭痛(きんしゅうしゅくかたずつう)の症状
頭全体がはちまきで締め付けられているような痛みが特徴です。
頭にわっかをはめられて、ギューッとしめつけられるような痛みと表現する方も多いでしょう。しかし、鈍い痛みなので、日常生活が何もできなくなるほどに支障をきたすことは、あまりありません。ほとんど毎日のように頭痛が起こり、1日中頭が痛いこともあれば、数時間で治まることもあります。
やたらに首や肩が凝り、背中の肩甲骨の間がこわばったりし、痛みます。眼精疲労をともない、目の奥が痛んだり、目がしょぼしょぼして、集中力も低下します。

〜病院で処方される薬〜
病院で通常処方される薬としては、1、筋(きん)弛緩(しかん)薬(やく)、2、循環(じゅんかん)改善(かいぜん)薬(やく)、3、抗(こう)不安(ふあん)薬(やく)・抗(こう)うつ薬(やく)などがあります。
1、筋(きん)弛緩(しかん)薬(やく)…筋肉の緊張を調節する薬です。
2、循環(じゅんかん)改善(かいぜん)薬(やく)…毛細血管を拡げて、血液を流れやすくするという働きがあります。
3、抗(こう)不安(ふあん)薬(やく)・抗(こう)うつ薬(やく)…精神的ストレスを緩和させるように働く薬です。
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慢性頭痛(まんせいずつう)の症状
(3)群発性頭痛(ぐんぱつせいずつう)の症状
どちらか一方の目の奥が激しく痛む頭痛で、目の奥をえぐられるように感じたり、ハンマーで頭を殴られるように感じたりします。眠っていても、痛みで目が覚めることもあります。年に1〜2回激しい頭痛に襲われるケースや、2〜3年に1回ぐらいの割合で頭痛が起きるケースもあります。1回の頭痛は1〜2時間で治まりますが、そのような痛みが1〜2ヶ月の間、ほとんど毎日起こります。長いものでは6ヶ月ぐらい続くケースもあります。頭痛が起こっている期間は、どんな種類のアルコールでも飲めば必ず頭痛が起こります。期間が終われば、アルコールで頭痛が起こることはありません。目の奥が痛んでいるときに、その痛みのある側の目が真っ赤に充血したり涙がポロポロ溢れます。痛んでいない方の目からは涙が出ません。
偏頭痛(へんずつう)の場合と同じように、血管が拡張してその周囲に炎症が生じ三叉神経(さんさしんけい)を刺激するために起きるものですが、目の奥の太い血管にも炎症が起こります。そのため、血管の周りにある交感神経や副交感神経も刺激されて、目が閉じるように細くなり、涙が出る・目が充血する・瞳孔が小さくなる・鼻水が出るなどの随伴症状(ずいはんしょうじょう)を起こるのです。

〜病院で処方される薬〜
1、 血管の拡張を抑える薬
2、 酸素吸入を病院で行うことがあります。
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慢性頭痛(まんせいずつう)の症状
(4)混合性頭痛(こんごうせいずつう)の症状
1、基礎疾患として筋収縮性頭痛(きんしゅうしゅくせいずつう)を持っている人がさらに偏頭痛(へんずつう)をともなったものです。初めは鈍痛ですが、ひどくなると拍動性となり、筋収縮性頭痛でありながら、血管性頭痛(けっかんせいずつう)を併せもつものです。
2、基礎疾患として偏頭痛を持っている人が、さらに筋収縮性頭痛をともなったものです。まず、偏頭痛があって、その痛みのために筋肉の緊張が起こって、筋収縮性の頭痛が併さったものです。

近年、この混合性(こんごうせい)頭痛(ずつう)の方がとても増加しています。このタイプの頭痛治療にあたっては、血管性(けっかんせい)頭痛(ずつう)と、筋(きん)収縮性(しゅうしゅくせい)頭痛(ずつう)の両方に対応することが大切なのです。


また臨床においては、主訴(しゅそ)が頭痛であっても、様々な随伴症状(ずいはんしょうじょう)をともなうことが多いのです。主訴(しゅそ)とは最も苦しい症状を言います。随伴症状(ずいはんしょうじょう)としては不眠や動悸、夢をよく見る、イライラ、のぼせ、めまい感、足の冷え、むくみ、胃痛や嘔吐、生理痛、首や肩の凝り感、目の疲れ、不安感、やる気が起こらない、腰の冷え、記憶力の低下、性機能の不振、身体が重い、疲れやすい、などがあります
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〜中医学による頭痛治療 第1章 頭痛を現代医学の視点から見てみようより抜粋〜

頭痛という症状は必ず改善できる
第1章では現代医学の視点から頭痛をみてきました。
いろいろなタイプの頭痛があることをお分かりいただけたでしょうか。それぞれのタイプによって、対処法が異なります。
本章では、それぞれの頭痛のタイプをもう一度復習しながら、中医学の視点を含めて、総合的な立場から頭痛の発生メカニズムや痛みの状態を分析し、もう一歩慢性頭痛についての認識を深め、具体的な対処法をいっしょに見ていきましょう。
現代社会は、よりスピード化され、数多くの情報が氾濫し、めまぐるしく変化しています。競争社会のなかでは物事に迅速に対応していくことが必要になってきます。
ストレス時代と呼ばれるほど、私たちは過剰な精神活動や過激な情緒反応を強いられ、日常生活でも安らぎやゆとりを持てなくなりました。また、一方では、グルメ志向により、豊食の時代となりました。
このようなストレスや、豊食が私たちの身体や心にどのように影響を与え、さまざまな疾病が発生するのでしょうか。
また、頭痛という症状はなぜ発生するのでしょうか。
同じ現象や事象に出遭っても、個々の受け取り方や体質により、心や身体に受ける影響はひとりひとり異なっています。
画一的な治療方法ではなく、個々の体質や気質、発病因子など総合的な病理のメカニズムを分析してひとりひとりに合わせた治療方法が必要となってきます。
前述したように慢性頭痛は発生原因によって、いくつかのタイプに分けられ、治療方法も異なります。
したがって頭痛の症状からどんなタイプの頭痛なのかを判断できれば、治療方法と対処法も導き出されるでしょう。
それでは、それぞれの頭痛の発生原因と症状、対処方法についてみていきましょう。
さまざまな随伴症状をともなう慢性頭痛
・・・根本的な原因はここにある
臨床ではどのタイプの頭痛であっても、精神面や身体的にもさまざまな症状をともなうのが特徴です。
随伴症状としては、たとえば、
○ 疲れやすい、身体が重だるい、足がむくむ
○ 頭がボーッとする、立ちくらみ、下痢、脱肛、内臓下垂
○ イライラする、怒りっぽくなる、落ち込みやすい、不安感がある、やる気が出ない、首や肩のこり、目の疲れ、胸部やわき腹、下腹部が張るように痛む、生理痛
○ 不眠や動悸、夢をよく見る
○ めまいやふらつき感がある、頭がのぼせる、腰がだるい、下半身が冷える
○ 腰が冷える、記憶力の低下、性機能不振
○ 毎日早朝から午前中にいつも頭や後頭部が重くてすっきりとした日がない
○悪寒、発熱、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、悪風(おふう)(風にあたるのを嫌がる)
などがあります。
また、これらの症状がより悪化する要因(増(ぞう)悪(あく)要素(ようそ))として
○ ストレスが重なる
○ 雨の降る前の日やアルコールのとりすぎ
○ 身体の冷えや過労
などがあります。
近年、増悪要素が2つ、3つと重なっているケースも多いのですが、このような特徴的な要素が見られます。

では、このような随伴する症状はなぜ起こるのでしょうか?
私たちは内臓の働きがよく、心(こころ)が充実しているときは、快食、快眠、快便で、楽に呼吸ができ、脈が整っていて気分がよいのです。陰と陽のところで説明したように、内側の状態は外側の状態として反映されます。
食事の仕方や睡眠の過不足、過剰な精神活動やストレス、心の持ち方などは内部の機能に影響を及ぼすのです。このように生命の状態においても内側の状態が外側に反映され、外側の状態が内側に影響を与えるのです。
また、同じウィルスに感染したとしてもカゼを引く人と引かない人がいますが、なぜでしょうか。これは、身体の適応能力の違いによるものです。
たとえば、寒いところに長くいるとします。
血管は自然と収縮し、熱の放散を最小限に食い止めようとします。
さらに、身体は震えたり、鳥肌を立てたりして寒さに適応しようとします。このように、身体は環境にあわせてたえず変化するのですが、適応力が弱い人は、病気になってしまうのです。
精神的刺激についても同じことがいえます。
同じ精神的刺激を受けても、ストレスになる人とならない人がいます。キャパシティの広い人、狭い人など個人差があるのです。
強すぎる刺激や、不快な刺激を受け流すことができないということは、関連する臓腑にたえず刺激を与えているということですから、病気の原因になってしまうのです。
中医学では、<肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・腎(じん)・肺(はい)>を五臓といい、これら五臓は人体のさまざまな生理活動を主(つかさど)っています。
この五臓の生理機能が失調することによってさまざまな症状や疾病が発生するのです。そのため、中医学理論によって失調した臓腑の生理機能を改善すれば、症状や疾病も治ってしまうのです。
中医学(ちゅういがく)の五臓(ごぞう)の生理は、中医学基礎理論の中枢をなすものです。
臓器といっても現代医学の解剖学的な意味とは異なり、より総合的な概念を持っています。

五臓の生理や具体的な診察・診断・治療方法については『 中医学による頭痛治療 』に詳しくまとめましたので、どうかご拝読下さい。
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第6章 中医学からみた頭痛のタイプと治し方より症例を1つあげておきます。
  症例
女性、29歳。2002年3月15日初診 翻訳業(パソコン入力)
※ この症例は、現病歴、随伴症状、治療経過をご本人が持ってこられたので、そのまま掲載させて頂きました。

現病歴
3、4ヶ月前から両側頭部がバンドか何かで締め付けられるような頭痛が始まりました。特に、つねに左後頭部頭が痛くおもりが付いている感じで、触ってみると塊があり、血流が詰まっている感じがよく分かります。ひどくなって脳出血でもおこして倒れるのではないかとこわくなったりします。
立つとくらくらとめまいのような感覚を覚えます。自分でグーで押してみると少し楽になりますが、一時しのぎです。押してみると柔らかいみかんのようにボコボコした感じで、押しつづけると鼻の辺りにツーンときます。首、肩こり(特に左肩甲骨)との症状が合わさって悪化すると気分が悪くなることもあります。
首の凝りは鎖骨から耳の下までで、耳の下が凝り固まった感じがします。頭部全体の頭痛は締めつけられるようなもので、ガーン、ガーンと繰り返しがしばらく続くが数分でやみ、忘れたころにまたきます。一日数回で、薬を飲むほどではありません。
特に仕事中、パソコンに向かっているときと、就寝時に横になったときに多く現れます。横になると、頭のなかで重いものがゴロンと動く感じで、その動きに合わせてガ−ンと痛みがひびきます。同様に後頭部も痛みます。
来院半年前から自宅近所の整骨院に通院していましたが、一時的改善のみで終わってしまいました。効き目の持続期間がどんどん短くなり、この頃は、次の日には症状が戻ってしまうようになっていました

随伴症状
他の症状として全身のけだるさ、疲労感、足のむくみ、だるさがぬけません。ほぼ一日中手足が冷たく、疲れたときや曇り、雨の日には腰痛があります。腰痛は10年以上前からあります。
すぐ眠れますが、いくら寝ても寝たりない気がします。一日中眠くてだるさが続きます。夜早く寝ても、朝は起きるのがやっとで何も食べられない状態です。紅茶を少し口にするくらいがやっとで、食べる気すら起こりません。
毎朝、無理やり上体を起こして半分寝床の中で10分から15分もうろうとした状態で過ごしてからでないと、起きられません。
頻繁にトイレに行きますが尿量は少ないです(日に10回以上。間隔は一時間以内のこともあります)。
生理は量が多く、生理前には腹部と胸部の張りがあります。胸部の張りは痛くて走れなかったり、下向きに寝ることができないこともあります。
左側の肋骨部(乳房の上と下側)がズキッと痛みます。息が詰まる感じがして、特に就寝時に多いです。数秒内に収まりますが、日に1〜2、3回だったのが、だんだん増加して5、6回前後になってきました。痛みの度合いも増してきました。息を潜める感じです。
全体的に疲れやすく、体質改善も希望して来院しました。
1月から3月は毎月、資格試験を受けていました。仕事後や休日は受験のために勉強をする毎日が続きます。試験前や試験日当日は緊張から下痢や食欲が減退します。
受験後はホッとするものの、間違った箇所ばかり思い出したり、試験結果が気になったりして気持ちが前向きになれません。あれもしなきゃ、これもしなきゃ、このくらいできないでどうするのかなどと、自分で自分にどんどん負荷をかけ、プレッシャーを感じてしまいます。こういうときにはドキドキと動悸を感じることが多いです。

病状の考察


全体の証候分析
肝気(かんき)が鬱滞(うったい)して疏泄(そせつ)が失調し気滞(きたい)になります。血(けつ)に影響して血C(けつお)となり、水(すい)に影響して湿(しつ)を生みました。さらに、肝(かん)気犯脾により脾(ひ)は肝(かん)のバックアップを受けられなくなり、脾気(ひき)が低下し、気(き)血(けつ)の化生の不足を引き起こしました。
脾(ひ)の昇清(しょうせい)作用(さよう)が失調して、清(せい)陽(よう)が十分に昇らず、脳や全身の栄養不足に見られる症状をまねきました。
長期の肝(かん)鬱(うつ)による慢性的な血C(けつお)の状態となり、筋肉を栄養できずに筋や血管の収縮を引き起こしました。その結果、締め付けられるような慢性的な頭痛となりました。
肝鬱(かんうつ)の長期化で肝火(かんか)をまねいたときは、血管性の頭痛となるのです。
さらに肝火が心に影響して心血が凝滞し、心血C阻をまねきました。

臓腑弁証
肝気鬱結(かんきうっけつ) 肝火上炎(かんかじょうえん) 心血(しんけつ)C阻(おそ)

治法(ちほう)
疏肝理気(そかんりき) 清肝瀉火(せいかんしゃか) 養血活血(ようけつかっけつ) 養心通(つう)絡(らく)

選(せん)穴(けつ)
太衝(たいしょう) 合谷(ごうこく) 内関(ないかん) 心兪(しんゆ) 行間(こうかん) 中(ちゅう)(かん) 足
三里(あしさんり) 脾兪(ひゆ) 膏肓(こうこう) 膈兪(かくゆ) 風池(ふうち) 肝兪(かんゆ) 

温灸
中(ちゅう)(かん) 脾(ひ)兪(ゆ) 足(あし)三(さん)里(り)

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治療経過
第1回(3月15日)
両後頭部、前頭部両側が痛み、一日中重い感じがしてこめかみを押さえることが多いです。就寝時には左後頭部が痛みます。左前頭部の頭痛は3〜4分のものが日に数回あります。
左の肩甲骨、腰が痛みます。首の凝りは少し楽になりました。

第2回(3月20日)
2回の治療で身体は全体的に軽くなった感じで、足のむくみも軽減しました。頭痛は前と後ろで1、2分が日に1〜2回ぐらいです。少し腰痛があります。手の冷えは軽減したようです。足はまだ冷えています。舌先に黒い点、横に赤いあとがあります。

第3回(3月22日)
朝は起きやすくなってきました。頭痛と左の胸に軽い痛みがおきるようになりました。
第4回(3月26日)
だるさ、頭痛、凝り、疲労感、眠さがぶり返してきて、カゼを引きました。のども腫れ、鼻水、鼻づまりがあり、食欲も減退しました。鍼灸でカゼの治療を受けました。一連の試験が一段落して張っていた気が抜けたようでした。

第5回(3月29日)
食欲が少し戻り始めました。鼻水、のどの腫れはまだ少し残っています。頭がくらくらし、頭痛もします。

第6回(4月1日)
体調良好と感じるようになってきました。肩も軽く、仕事後に少し肩こりが残るくらいで、頭痛なしの日もでてきました。左右前頭部の痛みは軽減し、時間も頻度も減りました。後頭部の頭痛、張りはかなり改善してきました。凝りがでてきてもほぐせるほどに回復してきました。
右腰痛があります。
肋間の痛みは一日に0〜3、4回。毎回3、4秒前後。左と右側にわけて前後から起こります。

第7回(4月5日)
体調は良好で、肋間の痛みはありません。
この間に生理がありましたが、生理前の胸部の張りはまったくなく、量が普通程度になり、ネバネバがなくなり、生理が軽く感じられました。

第8回(4月10日)
少しだるさと肩こりがあるくらいですが、特に気になるほどではなくなりました。帰宅時に一度だけ肋間(ろっかん)に痛みがありました。
第9回(4月16日)
頭痛はほとんどなくなりました。
肋間(ろっかん)に痛みが少しありました。痛みの度合いが一度軽減し、気にならない程度にまで回復したあと、再開しました。朝夕に1〜2、3回ずつ。みぞおちも時々痛み、ストレスを感じたときによく出ます。前日に2、3回きつめの痛みがあり、気分も悪く、気持ちも沈み、この日の午前中は、仕事はできるものの、息苦しい感じがして心配になり、治療を受けてリラックスをはかりました。

第10回(4月24日)
前回の治療後、肋間痛(ろっかんつう)はなくなりました。
頭痛もほとんどありません。
肩や首の状態も順調です。首筋にはまだ少し張りを感じますが、肩や後頭部は塊がとれたと感じられ、仕事などの同じ姿勢を続けたために張ったあとには軽いストレッチなどでほぐせるようになりました。
ストレスを感じたときなどにまだ不整脈になっていることは自覚しています。
体調を管理し、凝り固まるのを未然に防ぐため、通院を続けています。

第13回(5月20日)
これまでは土日はぐったりとして家で寝て過ごすのが私にとっては当たり前のことでした。外に出て、何かをするなどということは考えられなかったのですが、休日に外に出て仕事さえできるようになりました。今までの私には信じられないことです。

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〜中医学による頭痛治療 中医学コラム4より抜粋〜 

体内水分の状態を中医学の視点で見ると…
川は流れることによって自己の浄化作用をもち、本来休むまもなく絶えず生まれ変わろうとしています。ですから大水が出て濁流となっても、すぐに自然にきれいな元の川の状態に戻ります。
川の水は絶えず流れてしかも、もとの水にあらず いきかうひとびとも・・・・と方丈記の一説にあるように、流れることが自然なのです。
しかし、近年の川の状態をみると、あまり流れがなく、まるでため池のようになってしまい、見られないほどきたない川もあります。
この川をよごす主な原因は私達の出す生活廃水です。大半が台所からの排水であり、これらの排水によって汚染されています。
なぜなら、私たちが日常飲食しているものに有害物質が含まれているからです。
生活排水が川の自浄作用を上回る量になり、人々の生活の変化にともない、川や湖にも過度な栄養が流れ込んで、大量の植物プランクトンが発生し、死滅することによって湖底に沈んでたい積しています。
それらは、微生物よって分解されますが、そのときに多量の酸素を消費してガスを発生するため魚や貝など、川に住む生物が住みにくい環境となるのです。
つまり「栄養が豊富で、動きがない状態」なのです。

栄養過多は、人間だけでなく川や水にも同じように影響を与えるのです。現代の私達の体内水分の状態は、この川の水と同じ状態といえるのです。

私たちの身体の構成成分の60〜70パーセントが水であることをご存知でしょうか。血液やリンパ液はその4分の1程度で、大部分は細胞内の水となっているのです。
現在の私達の身体のなかの水は、この川の水と同じように代謝障害をおこして身体のなかはため池のようになっているのです。
元の水がわずかに入れ替わるだけのプールの水のようです。
本来、川の水が海に流れだすように私達の体内水分も息、汗、尿、便によってスムースに体外に排出され、絶えず入れ替わり、循環していることが大切なのです。
流れていると老廃物が排出され、きれいな状態に保つことができるのです。自己浄化されるのです。しかし、プールのように流れがなくなると、だんだん老廃物がたまって汚れてくるのです。
体内に老廃物がたまってくると、身体に必要で有益な生理的水分を作る能力も低下してきます。さらに、老廃物を排出する力が低下すると、水の入れかわりの少ないため池のようになります。ため池のようになると、月日とともにだんだんとよごれていきます。
その結果、私たちの身体のなかの水の状態は、ヘドロがたまったドブ川のようになってしまうのです。
水は、命を支える最も大切な基礎的物質です。全身の細胞や、組織を潤し滋潤(じじゅん)しています。
しかし、このように汚れた水は、二次的病理産物といわれ、病気を引きおこす原因となってしまうのです。二次的病理産物とは、本来有益なものが病気を引きおこす原因物質に変わることをいいます。
中医学では、この体内にたまった水のことを水湿(すいしつ)といいます。
すなわち水湿(すいしつ)は身体のなかにたまったきたない水のことで、病理産物なのです。外気の湿気に対して、身体のなかで生じる水湿(すいしつ)を内湿(ないしつ)と呼んでいます。内湿(ないしつ)は停滞して凝集すると痰(たん)に変化します。痰(たん)になるとネバネバとしてその性質からさらにやっかいな問題を引きおこします。
湿(しつ)の重濁性と粘帯性に関連した症状が現れやすいのです。身体が非常に重い、だるい、足が冷えるなどの症状です。
さらに湿(しつ)の停滞が長引くと、動きたくない、やる気がでない、疲れやすいなどの症状に発展します。
そうすると、舌の上についた苔状の物質がねっとりと分厚くなってきます。体内水分がどのような状態であるかは舌を見ればわかるのです。鏡で舌を毎日確かめてみてください。
脈の状態にも現れるので、専門的には舌(ぜっ)診(しん)と脈(みゃく)診(しん)をあわせて診断します。
水は高いところから低いところへ流れるように、体内の湿(しつ)も下降して、下半身の冷えやむくみを引き起こします。
湿(しつ)は本来、水の性質をもっていて、陰邪(いんじゃ)であり身体を冷やすのです。
また、自然界の湿気を感受しやすくなり、たとえば頭痛であれば雨が降る前はいつも頭が重い、頭が締め付けられるように痛む、など持病の症状が出てきたり、憎悪したりします。
湿(しつ)や痰(たん)が停滞すると、本来身体が持っている自然治癒能力を妨げ、疾病の回復を遅らせます。さらに、アレルギー疾患やリューマチなどの頑固な疾病につながりやすいのです。
痰(たん)には有形の痰(たん)と無形の痰(たん)があり、有形の痰(たん)はカゼなどをひいたときに口から吐き出される痰(たん)のことです。しかし、無形の痰(たん)は全身の血管などいたるところにはびこります。そしてさまざまな疾病を引き起こすのです。
さて、二つの川があります。一方の川は水が透き通ってサラサラと流れている清流です。もう一方の川はあまり流れがなく、川底にヘドロがたまっています。
  


それではもし、飲み水を選ぶとすれば、あなたはどちらを選ぶでしょうか。もちろん「清流」と答えるでしょう。飲み水は何でもいいというわけにはいきません。病気になりたくないからです。
ところで、私たちの体内水分の状態がどのようになっているのかを考えたことがある人はどの位いるでしょうか?
飲み水は口に入る前に見えますが、身体のなかの水は見えません。見えないから気にしない人がほとんどでしょう。
さて、現在の多くの川は、生活排水中の過剰な栄養物が注ぎ込んでとても汚れています。
同じように、私たちの身体のなかの水も汚れています。それは、食べ過ぎや飲食物のかたよりなどの飲食の不節制や精神的なストレスからもたらされるものです。
すなわち、栄養の取りすぎやストレスによって、内臓が弱って代謝障害をもたらすからです。
では汚れた身体のなかの水をきれいにするにはどうしたらよいのでしょうか。
たとえば、金魚や熱帯魚などを入れている水槽があります。底にはヘドロのようにふんがたまり、ガラスの壁には苔がついて水が濁っています。
水をきれいにしようとして、新しい、きれいな水をいくら継ぎ足しても底にある汚いふんが混ざってきれいになりません。
どうすれば一番早く水をきれいにできるでしょうか。
それは、きれいな水を入れる前に、まず汚れた水を排出させることなのです。一度、水を抜いてしまってから汚れた砂を洗って、その後に新しい水を入れるのです。
この例えからもわかるように私たちの体内水分の状態をきれいにするには、いかにたまった水や老廃物を排出するか、ということが大切なのです。
ためてはいけないのです。老廃物をいつも出し切るのです。便を身体のなかに長くためていませんか? たまった状態で、いくら栄養を採ってもどこかに過剰となってしまうか、身につきません。 汗を出していますか? ためていませんか? 息をためていませんか? 完全に出し切っていますか? 汗をかくことや深い呼吸によって、体内の循環が高まり、代謝も高まり、老廃物がきちんと排出されるようになるのです。
私たちは、毎日どんな水を飲んだらいいか、どんな栄養を取ったらいいかということばかり考えています。
しかし、本当は取り入れる以前に、排泄物を出しきることができるということが大切なのです。
私たちは、常日頃体内水分の状態についてはあまり注意していませんが、中医学では四千年前の起源から血液と同じように大切な問題として身体のなかの水の状態をとらえてきました。
そして、体内水分が身体に及ぼす影響について、その生理、病理、治療方法を確立しているのです。
サラサラとして透きとおり清流のような水であれば、身体は健康でいられます。しかし、水の状態にもいろいろあります。
次のような川をよく見かけませんか?
川の水が汚れてくさく、ほとんど流れがありません。川の底には、冷たいヘドロがたまっていて、どろどろとしています。
また底にたまっているヘドロが熱せられて、水面に泡をふいています。川の魚がプカプカと水面に浮かんであえぐように酸素を吸っています。
もし、あなたの身体のなかの水の状態が、このようにヘドロがたまっている川の水のようであったらどうでしょうか。
ところが、近年、このような状態の人が非常に増えているのです。
私たちの体内成分である水も、どのような状態であるかは自然界の川の水のように、ひとりひとり異なっています。

湿邪(しつじゃ)の影響を多く受けやすい理由
日本では、水が豊富で湿気が多い国なので湿邪(しつじゃ)の影響を受けやすいのです。
飲食の点から言えば、まず食材です。日本人の食生活の習慣として、生ものの食材が多いということです。たとえば、魚を生のまま刺身にして食べる習慣があります。生ものは身体を冷やすようにはたらき、津液(しんえき)を停滞させ、湿(しつ)を生じやすいのです。ですから、昔からわさびとかしょうがといっしょに食べる習慣があります。
辛いものには、気をめぐらせ血行を良くし発汗させ、体内の水分の循環を促進させるはたらきがあります。
生活の知恵といえます。また、いろいろな野菜も生で食べる習慣があります。ゆがいたり、炒めたり、火を通さない野菜は身体を冷やすように働きます。
そして、冬でもビールは冷やして飲むという習慣があるのです。
日本は世界でも最もビールを冷やして飲むことが多い国なのです。海外に行くと、意外とビールの本場のヨーロッパでさえもビールがあまり冷えてなく、生ぬるいと感じることもしばしばです。
高温多湿の日本の夏と違い、ヨーロッパの夏は涼しいので、あまり冷やさなくてもビールは美味しいのです。この夏よく冷やす習慣が、冬でも一年中冷やして飲むことにつながっているのでしょう。



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